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海外ニュースを見れるホテル

って、なんかいい。海外でNHK番組を見ている時の、マホガニーのごっついチェストへとチップを置く感じや、謎の美味しくないプラスチック容器の朝食とか、その国の匂い、空港の匂いが、そこから感じられる気がしてくる。トイレがでかい。時にはムワッと苔むすかのように暑い熱風や、すぐに何か買わなきゃと思うほどの寒さ、両替仕立てのお札。とりあえず持ってきている1回用の洗剤とか。そういうものが、ホテルでの海外ニュースの先には結びついて、いい。


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それと同じようにいいのは、旅館での滞在。その先には、家族との思い出がある。おばあちゃんと一緒に歌ったカラオケ、おじいちゃんの食べ残したゆで卵。親戚の部屋だけなんで広いの?とか、思春期真っ只中の従兄弟。鍋物に火を点けるチャッカマンの手捌きの手元の袖。古いゲームコーナーから流れくるBGM。鍵についている長い透明の棒に彫られている部屋番号。窓から見ている遠く、暗い森の奥。

そういうのって、お土産よりも大切じゃないですか・・・?

ねぇ?





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