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リモートワークにおけるエンゲージメント向上テクニックについて

日本パートナーCFO協会所属、ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです!
 この記事では、ベンチャー企業や中小企業の経営に役立つ情報を発信していきます。

年末に向けて忘年会や出社する機会が増えてきた方も多いでしょうが、変わらずリモートワークが続いている企業もあります。
今回はリモートワークでの従業員のエンゲージメントを高めるテクニックについてお伝えしていきます。


エンゲージメントの重要性について

従業員エンゲージメントとは、「愛社精神」「会社への思い入れ」という意味となります。リモートワークでは顔を合わせて仕事をしないため、従業員は会社に対する帰属精神が希薄になってしまいます。さらに昨今は転職活動や副業、起業などのブームもあり、実際問題定年まで会社に残る社員は激減している状況です。

従業員エンゲージメントが低いままだと、ふとしたきっかけで会社を辞めてしまう従業員が増えてしまうため、対策が必要な状況となっています。


エンゲージメントを高めるテクニック① 業務のゴールや目的を浸透させる

主にマネージャー、上司向けのテクニックとなります。
リモートワークはSlackなどのチャットツールで会話はできるものの、対面でのちょっとした会話コミュニケーションができません。部下は意外とこういう「ちょっとした会話」の中で業務の進捗報告や作業方針にズレがないか上司に確認しているものです。
さらに人の目がない状態ですから、業務をサボってしまう社員も出てきてしまいます。
この対策として、業務のゴールや目的を浸透させることが有効になります。

・なぜこの業務が必要なのか。
・我々のチームのミッションと実現したい目標/ゴールはなにか。
・これらをマネージャーから部下に対して、きちんと説明して理解させているか。

これは社長が経営理念やビジョンを策定して、従業員に周知・浸透させるのと本質的に同じことです。
経営理念で会社の進むべき道を指し示すように、部下やチームの進むべき道を指し示すことが重要です。こういった目的やゴールを決めるとき、堅苦しい文章にする必要はありません。上司やマネージャーの口から語れるよう、自分の言葉で作っていきましょう。


エンゲージメントを高めるテクニック② 進捗確認や評価のタイミングを短期的かつ回数を増やす

こちらは以前の記事でも似たような内容を書きましたので、その際の内容にも触れつつお伝えしていきます。

リモートワークは従業員一人ひとりの行動を把握することが難しいため、従業員の仕事は各自の裁量に任せ、実施した進捗状況や成果報告を受ける形となります。個人個人の業務スピードも異なるため、業務が終わって暇になっている人や、逆に業務量超過でパンクしている人が発生しますが、それに気づかず放置してしまう場合があります。

対策としては中長期的な成果を見るのではなく、1週間単位での作業の進捗/成果の確認をしたり日報の提出が有効です。ポイントとしてはマネージャーから声をかける回数や、MTGの実施頻度を増やすよう意識することにあります。

マネージャーは部下から報告をもらうだけではなく、対面でのMTG(1on1ミーティング)をして部下の悩みや困っていることを聞いてあげることも大事な仕事となります。そのタイミングで、ちょっとした成果であったとしても部下を褒めたり、ねぎらうようなコミュニケーションを心がけましょう。


エンゲージメントを高めるテクニック③ 出社しないとできない業務をリモートワークでも実施できるようにする

こちらはエンゲージメントを高めるというよりは、下げないためのテクニックとなります。

行政でも話題になったはんこ問題や紙を使って行う業務。こういった「出社しないとできない業務」は可能な限りリモートワークでも実施できるように業務を変更/改革する必要があります。

上記のような業務のために出社する従業員と、出社せずリモートワークのみの従業員が混在していると不公平感が生まれてきます。
もちろん「どうしても出社が必要な業務」というものは一定数存在します。致し方ないことではあるのですが、残念ながらこういった業務があるだけで従業員エンゲージメントは低下してしまうものです。

出社が必要な業務をリモートワークでも可能にするためには、業務のやり方をそもそも変えたり、人員・組織を変更するなどの大きな業務変革が必要となります。簡単なことではありません。
ただし上記の例で言えば、電子はんこやペーパレスなど。今の世の中はリモートワーク化を手助けするITツールがたくさん登場しています。
ぜひ皆さんの会社でもリモートワーク化できる業務がないか、色々探してみていただければと思います。


まとめ

いかがでしたでしょうか。これらのテクニックはマネージャーが行うものが中心でしたが、何よりもまず、会社や経営者が従業員エンゲージメントの必要性を理解し、向上させていく意思を持つことが大事です。

気軽に転職や起業がしやすい世の中になったからこそ、従業員エンゲージメントは無視できないものとなりました。

「その気になれば転職して他の会社に行くこともできるが、今の会社が好きだから残っている」
「自分が所属している会社が好きで、会社の成長に貢献したい」

上記のような、会社に愛着心を持ってくれる社員をたくさん増やしていけたら良いですね♪ これらのテクニックが参考になれば幸いです。

一般社団法人日本パートナーCFO協会
タナショー

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