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従業員が増えてきたら事業戦略の策定を考えてみよう

日本パートナーCFO協会所属、ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです! この記事では、ベンチャー企業や中小企業の経営に役立つ情報を発信していきます。

前回は経営戦略について特集を行いましたが、今回はその経営戦略をもとに策定する事業戦略についてお伝えしていきます。経営戦略は会社全体の方針となりますが、事業戦略とは字面の通り「事業単位での方針や目標」となります。


どんなときに事業戦略を考えるべきか

経営戦略は企業や社長が目指したい「あるべき姿」を実現するための方針であることに比べ、事業戦略はより個別具体的な方針となり、例えば事業レベルでの競争や組織マネジメントに焦点を当てた内容になります。

事業戦略の例としては「新市場への製品開発」「カスタマー重視の体制構築」「デジタルマーケティングの集中化」などが挙げられます。ポーターの競争戦略論による「コスト・リーダーシップ」、「差別化」、「集中化」も事業戦略の一例であると思います。

皆さんにとっても聞きなじみのあるような例が多いと思いますが、だからといって早計に事業戦略を作成するのはおすすめしません

あくまで事業戦略は、経営戦略やMVVなどの大きな目標から細分化された方針であり、源流である経営戦略やMVVがきちんと策定されていない中で考えても的外れの内容になってしまうからです。
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例えば、創業時点や単一事業などを展開している状態では、事業戦略を考える必要性はあまり高くないでしょう。経営戦略=事業戦略である場合も多いと思います。
反対に複数事業を展開している企業や従業員が増えてきた場合には、経営戦略やMVVだけでは従業員への理解や浸透が十分でないため、それとは別に事業戦略を作る意義が出てくると思います。


最初はどんな事業戦略を作るべきか

事業戦略を策定する際、どのように考えて作っていけばいいでしょうか。

偏った意見かもしれませんが、事業戦略と経営戦略は似たようなところもありますので、作り方というのも似てきます。事業分析から始まり、他社や外部環境の分析やSWOT分析などを行いながら策定することはできるでしょう。

ただ、経営戦略と比べて気をつけるべき点もあります。
それは経営戦略との整合性です。経営戦略と事業戦略は同じ「戦略」ですが、経営戦略の次に事業戦略がくるという親子関係でもあります。つまり、経営戦略という「目的」を達成するための「手段」として事業戦略があるわけです。

そのため、事業戦略を考える場合は、以下のようなことに気をつける必要があります。

・経営戦略の達成につながる事業戦略になっているか
・他事業部の事業戦略を妨げるような内容になっていないか(その他事業部とのシナジーが生まれるような内容か)
・経営戦略よりも、事業部内の従業員に分かりやすい・より直接的な内容であるか


これらのことから事業戦略とは、経営戦略(経営陣)と従業員という「上下の関係を繋いだり」、他の事業部との「横の繋がり」を生みだす戦略でもあります。事業戦略を考える時は、上下や横の繋がりとの整合性も重要です。


どんなときに事業戦略を見直すべきか

予測が難しく変化が著しい状態を指す「VUCA」時代の現在、より事業活動に根ざした事業戦略の見直しも素早さが求められます。
事業戦略は中長期的なタイミングで見直すべきでしょう。2〜3年あるいは毎年見直すのも良いと思います。



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タナショー

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