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IR資料とは何なのか。中小企業でもIRを作る意味はあるのか

日本パートナーCFO協会所属、ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです! この記事では、ベンチャー企業や中小企業の経営に役立つ情報を発信していきます。

皆さんはIRをご存知でしょうか?
「大企業のHPに載っている決算資料?」ぐらいの認識の方も多いかもしれません。
IR資料とは株主や投資家に対して財務状況を公表することで、自社への投資活動を促すために実施する活動です。投資を受ける大手企業が対象となる活動ではありますが、中小企業であってもIRを行うことの意義はあります。
今回は中小企業がIRを行う場合のメリットや注意点をお伝えしていきます。


①IR資料はどんなものがあるのか。

IR資料とはどういうものがあるのでしょうか? IR資料にこれといったものはありませんが、大きく下記のような種類の資料があります。

・BS /PLなどの財務状況。業績結果などをまとめた決算説明資料、有価証券報告書
中期経営計画書などの今期の見通し、将来の展望についてまとめた情報
CSR、SDGsを代表とした企業が行なっている社会貢献活動

他にも上記の内容を網羅し1年間の活動をまとめた統合報告書や、内部統制についてまとめたガバナンス報告書などもあります。


②IRはなぜ作るのか、メリットは何か。

IRを作る目的を一言で表すと「自社の魅力を発信し、自社を好きになってもらうこと」にあると思います。
この「自社を好きになってもらう」ということは、伝える相手によってさまざまなメッセージが含まれます。


対投資家目線であれば投資をしてもらうこと。
対銀行であれば融資をしてもらうこと。
対顧客であれば、自社のファンになってもらうこと。
得意先や地域住民に見せてもいいでしょう、もちろんそれら全般に対してIRを伝えていくことで自社の認知度向上に繋がります。


もう少し具体的に記載をするとIRの”読者”とIRのメリットとしては以下のようになります。

投資家:自社の発展や目指すべき方向性の根拠や数値を指し示し、自社への投資意欲を高める
銀行:収益性や事業の継続性を伝えることで、自社への融資および融資返済への信頼性を高める
求職者(就活生):自社の目標や目指すべき方向性を差し示すことで、その思いに共感する人たちの志望が得られる。その他福利厚生や社員の声を伝えていくことで、自社の求める人物像にマッチした人材を採用する確率が高まる

全ての関係者に共通したIR資料というものはありません。
誰に対してのIR資料なのか。読者を想定し、読者にとって必要な資料を用意することが大事です。



③IR資料の作り方は何を気をつければいいのか

上述の通りIR資料は企業によって多種多様なパターンがありますが、作るときに気を付けることはなんでしょうか?
IR資料を作るときに気を付けることは「読者に読んでもらいやすく、伝わりやすい表現で作る」ことだと思います。

スタイリッシュで綺麗なパワポ資料等にする必要はないですが、文章だけしかないIR資料では読者に読まれません。
図や絵を用意するのが理想的ではありますが、最低限グラフや表を使って視覚的に表現していきましょう。

また資料を通してストーリー性のある内容にするのもおすすめです。
自社の活動や使命は何なのか。なぜそれをするのか。ゴールに対して現在どんな状況なのか。それらを達成するために、今期は何をしたのか。
伝えたいことはなんなのかという主題と、それを裏付ける根拠を伝えるというセットの構成で作ることが大事です。
IR資料の内容は、ミッションビジョンバリューというMVVとも整合性のあった内容だとさらに説得力も増すでしょう。


まとめ

外部の人に自社のことを知ってもらい好きになってもらうには自社の情報を発信し続けるほかありません。その有効な手段としてIRがあります。
上場企業はIR資料を作る義務がありますが、反対に非上場企業はIRを出してはいけないということはありません。
皆さんの会社も伝えたい相手に向けて、IR資料を作ってみてはいかがでしょうか?
タナショー


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