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予実管理の具体的な活用方法とは

こんにちわ。段々と寒くなってきましたね。これから忘年会シーズン到来ですが、新型コロナの流行も目を離せないので、引き続き気をつけたいところです。
さて、前回は予実管理についての説明をさせていただきました。
今回はより具体的な視点でちょっと深掘りをしてみたいと思います。


予実管理はどんな単位で管理すべきか?

方法としては、月次単位での管理→それを集約して年次単位での管理が一般的ですね。なぜそうなるのかというと、
 ・決算書の単位は年次であり、その予実のアウトプットも年次の方が良い
 ・ただし年次単位だとスパンが長く、コントロールが困難
 ・よって、月次単位での管理まで細分化する必要がある
といったところでしょうか?

また、そのアウトプットを誰がどこに注目して見るのか?という視点も忘れてはいけません。代表例として考えられるのは、銀行などの金融機関、及び投資家などの株主でしょうか。
通期の決算書の提出はもちろんですが、月次ベースの試算表や、年度計画を提出している場合はその実績管理を求められますね。


予実管理はなぜ月次単位なのか?

先程も申し上げた通り、計画した予算を計画通りの実績を上げるには、当然ながらその事業のコントロールが不可欠です。
もちろん、事業によっては週次や日次の単位でのコントロールが必要なものもあるでしょうが(例えば店舗販売などは日販を見ます)、細分化する最低限の単位として月次が適切かと思います。

そして、月次単位での管理をする上で必要不可欠なのは月次決算です。月次決算の結果が予実管理上の実績の値になってきます。
さらに大事なことは、まず月次単位での黒字化を目指すことです。これは利益を出す上での基本的なことです。
金融機関や投資家は、まず単月黒字化しているか/見込みはあるか、それが継続しているか(=収益を出し続けられるのか)をまず見てきます。
もちろん、単月黒字化の継続こそがCFの改善にもつながってきます。


予算を作ったら、次にやることは?

次に行うのは当然ながら実績を出すことです。では、実績を出すためにはどうすれば良いのでしょうか?
先程、事業のコントロールと申し上げましたが、その事業を伸ばすために何が重要なのかを把握する必要があります。それを数値化したものが計画の計算のベースとなる値というわけです。

例えば、売上は数量と単価に分解できます。
実績が計画未達の場合、
-販売量が足りないのか
-販売単価が低いのか
の大きく2つに原因が分解できますね。
販売量が事業を伸ばすための指標になるのであれば、それを重点的に管理していけば良いでしょう。(このような重点数値をKPI:Key Performance Indicatorと言います)
原因が特定できたら、それを解決するためにどうアクションするのか、を考えることができます。具体的なアクションに繋げていきましょう。


いかがでしょうか?
繰り返しになりますが、予実管理は、計画を作ったままで終わらせず、実績を入力しただけで終わらせず、事業の管理指標として、改善するための具体的なアクションに繋げ、事業を伸ばしていくツールとすることが重要です。
まずは継続した単月黒字化を目標として、予算を作成してみてはいかがでしょうか。


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