LUMIX G100とゆく│静岡の街を、4本のLEICA DGレンズで撮る
春夏秋冬、朝昼晩、晴曇雨。歩いては、カメラを振り回してきた。
わたしのスナップ原点、静岡。
今日もわたしは、この街で写真を撮る。
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Panasonic様からお借りしているミラーレス一眼カメラ、LUMIX G100。片手に収まるほど小型で、操作性も良く、気軽に持ち出せるのが特徴だ。
LUMIX G100をお借りして、半年と少し、月日が経つ。共に過ごす時間が長くなるほど、わたしたちの仲も深まっていく。良き相棒である。
LUMIX G100との初撮影は、静岡のスナップであった。まだ冬の足音も聞こえぬ、秋の夕暮れ。撮り慣れた街を、新しい相棒と歩く。
その日の出来事を、noteに記した。
LUMIX G100とゆく。今回のテーマは、わたしと静岡のスナップ第2弾。原点回帰とともに、4本のLEICA DGレンズで、この街を撮っていく。
LEICA DGレンズとは
それは、“LEICAの名を冠することが許された高性能なレンズ”。
1990年代後半、カメラは、アナログからデジタルに変化していく時代。Panasonicがデジカメ市場に参入するために必要だと考えていたこと、それは“名門ライカ社との協業”であった。
“Leicaとの契約時に、レンズの設計品質にNGが出た場合、Panasonicはどうすると答えたのか?”
その答えは、「何度でもやり直す」だった。
2001年、LUMIX初号機、LC5とF7がが誕生した。実際に、ライカの審査は予想を遙かに超える厳しいものだった。それでも最初の約束どおり、必要な性能がでるまで発売を延期して設計をやり直した。
その姿勢により得られた深い信頼関係は、今日に至るまで揺るいでいない。(※)
1.LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.
雨の日は、心が躍る。
濡れた街、水滴光る花弁。
傘なんて放り投げたい。
だって、撮りたい世界が、そこにあるから。
雨の日は、美しい。
いつから、雨を憂うようになったのだろう。
纏わりつく横髪。湿度高めの靴下。気怠い身体。
スナップを、知らない。
あの頃、わたしはこの世界を知らなかった。
いや、忘れていただけかもしれない。
雨降る公園。はしゃぐ子供。
そういえば、あの頃は、なんでも美しかった。
雨粒は、宝石。長靴で、水たまりを蹴る。
ビニール傘から見える空は、特別だった。
忘れていた世界。
そして今。
わたしは、雨の中、シャッターを切っている。
わたしは、ただ、子供に戻っただけなのかもしれない。
この美しい雨の日を遺すために。
2.LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
望遠で何を撮るか?
人間の眼は、都合がいい。
24mmで世界を見る瞬間もあるし、70mmで世界を見る瞬間もある。
しかし今、わたしが持っているこのレンズは、それを超える。
では、“それ”を超えた世界を、撮ろう。
このレンズが映す世界を。
写真は“真実を写す”のか?
答えは正であり、否である。
それがわたしの答えだ。
ヒトの“眼”とカメラの“眼”を同義で捉えると、否。
ヒトの“眼”とカメラの“眼”を異議で捉えると、正。
わたしたち人間が見ている世界。
これが、この世のすべてだろうか。
そう思うのは、傲慢ではないか?
3.LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.
煌びやかな、街灯り。
灯りとともに、笑い声が漏れる。
客引きの声なんて、聞こえない。
わたしが見つめる先は、この街の今である。
F1.2が夜の光を取り込む。
その描写に、圧倒される。美しい。
シャッタースピードを稼げる。
それだけではない。滑らかでメリハリのある描写。
これが、Leicaの名を冠することが許されたレンズなのか?
点々と光る、街灯り。
人々は、どんどん吸い込まれていく。
一方で、わたしは、このレンズに吸い込まれる。
これが、Leicaの力なのか?心地よすぎないか?
無我夢中になり、ふと、我に返る。
ああ、わたしもビール飲みたいなあ。
口角が上がる。なんて素敵な夜なんだ。
4.LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
スナップをしている者が感じる、レンズの鼓動。
その軽さと焦点距離は、スナップのためにあるといっても過言ではない。
生きているのだ、このレンズは。
立ち止まらずに撮る。ファインダーは見ない。
これを、ノールックというらしい。わたしの撮影スタイルである。
予測して、撮る。
それが、この世界を自然な姿を撮れる方法だと考えている。
カメラもレンズも適材適所。
ノールックは、重いカメラでは難しい。
焦点距離の長いレンズでも難しい。
この軽さと画角。
わたしの“スナップの眼”になっている。
わたしの鼓動と、レンズの鼓動を感じながら、シャッターを切る。
これぞ、スナップ。もう、最高。大好きだ。
静岡の街を4本のレンズで撮って
同じ街を、撮り続ける。
それは、難しいことかもしれない。
しかし、見慣れた景色の中で、つくり出される光と影は、季節・天気・時間によって異なる。その日、その瞬間にしか出会えない景色を撮る、それがスナップだ。
今回、4本のレンズを使い、静岡の街を撮った。レンズを変えることにより、それぞれに、ふさわしい撮り方を考えた。これも、スナップの楽しみ方のひとつであろう。
そして、LEICA DGレンズ。ただ、ひたすら、この描写力に感銘を受けた。とにかく、開放でも、絞っても、心地良いのだ。
さらに、そのコンパクトさ。女のわたしでも、リストストラップで持ち運びができる。全てのレンズで、だ。これはコンパクトなボディ、LUMIX G100とともにあるからこそ、成せるのである。
皆さんも、LUMIX G100とLEICA DGレンズとともに、住み慣れた街をスナップしてみてはいかがたろうか?
きっと、その軽さと描写のバランスに圧倒されることであろう。
それでは、良い写真生活を。
※本noteの作例(カメラ・ボディ本体の写真を除く)は、全て以下の機材を使用して、撮影しました。
■Camera:LUMIX G 100
■Lens:
LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.
LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
(※)参考文献
↓LUMIX G100とゆくシリーズ
↓STILLUMIX HP
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