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2024年限定。週末に1000字程度のエッセイを更新します。出来事、思ったこと、考えたこと、感じたこと。30歳の本音をぽつぽつと綴ります。
【本の栞マガジン】 心に響いたnoteをまとめています。
【月報マガジン】 月末に、その月に撮った写真をまとめ、気の赴くままに文章を書いています。写真が多めです。 さらっと読むのがオススメ。
【わたしのエッセイマガジン】 生活の中で思ったことや思い出を、等身大の今、ありのままに書いていきます。喜びも憂いも綴ります。
【LUMIX G100(全12記事)】 Panasonic様より、ミラーレス一眼・LUMIX G100をお借りしました。手にすっぽりおさまるG100と見たわたしの世界をお楽しみください。
18歳で実家を出て、ひとり暮らしを始めた。 包丁ひとつろくに使えなかったわたしだったが「ひとり暮らしといったら自炊でしょ!」と熱い思いを胸に調理器具を揃え、1Kの小さいキッチンに立った。 はじめて作った料理は、確かハンバーグ。小さなキッチンは、シンクも作業するスペースも狭く、レシピを見ながら悪戦苦闘して、なんとか形になった。 小さな部屋の小さなテーブルに、不揃いな形のハンバーグを並べる。そして、実食。口へ運ぶ。そのお味は。 「ん…?………………………????」
最近、夫の誘いで映画『クレヨンしんちゃん』シリーズを見ている。『クレヨンしんちゃん』の原作は、自由奔放な5歳児、野原しんのすけを主人公に、家族や友人たちとの様々な騒動を描いたギャグ漫画である。そのアニメは国民的な作品として広く知られており、わたしも子どもの頃、金曜日の夜に夕飯を食べながらよく見ていたのを覚えている。 1日1本、年代順に見ている。先日は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)を鑑賞した。公開当時に見たはずだが、わたしは内容を
最初は戸惑いもあった旅であったが、次第に慣れていった。そして、電車に揺られる時間が、自分との対話のひとときになった。
時候の挨拶 気がつけば、2024年8月が終わろうとしている。1ヶ月はあっという間である。このようなことをもう何年も言い続けているが、時は待ってくれない。もし月末にエッセイを書いていなければ、1ヶ月という時を振り返ることはなかっただろう。 夏の朝、蝉の声があれほど騒がしく感じられたのに、ある日突然、静かな朝を迎えていることに気がついた。いつものように玄関を開けると、自宅前には蝉の亡骸が転がっていた。その姿は無惨にも頭が半分に割れている。鳥が食べたのだろうか。わたしはそ
あなたは、自分探しの旅に出たことがあるだろうか? わたしの答えはイエスだ。
実家の庭には、少し大きな花壇がある。細やかに手入れをされているわけではないが、定年を迎えた父が毎日水やりをやっているそうだ。
平日の昼間。窓から見える青空を眺めながら、わたしはベッドに横になっていた。
時候の挨拶 夫が「蝉が鳴き始めると、ツバメは巣立つんだね」と言った。その言葉は大変情緒的で、わたしの心に柔らかく残った。 今年も夏がやってきた。近所のツバメたちは、みんな無事に巣立ったようだ。巣立ち後も、しばらくは近くで飛行訓練をしている雛鳥を見ることができる。ほんの数か月前は、親鳥がいた電線に、今は雛鳥が座っている。その姿を見て、わたしは「元気で頑張りなね」と思うのであった。 さて、最近は蝉の声で目が覚める。しかも、とても暑い。異常気象である。最高気温40℃って
ドーン…ドーン…。遠くで花火の音が聞こえる。今日は安倍川花火大会。約15,000発が打ち上がる慰霊と平和への願いを込めた静岡県内でも有数の花火大会である。 わたしはソファに寝転び、その音を静かに聞いていた。室内には、間接照明のオレンジ色の光が優しく広がり、テーブルには安物の赤ワインとつまみが無造作に置かれていた。雰囲気の良い部屋で、わたしは大きなため息をつき「誘えばよかったなあ」とぼやいた。
はじめに:自分の文章を客観視したい 2024年限定で、週末に1000字程度のエッセイを投稿している。300円で52本(予定)のエッセイが読める仕様だ。読者も増えて、感謝の限りである。 学生の頃は、文章を書けば先生が指導をしてくれた。自分の中でひっかかっていた表現に赤ペンが入ると、脳内を爽風が吹き抜けるようでとても気持ちが良かった。 しかし社会人になり、趣味で文章を書いていると、赤ペンを入れてくれる人がいない。しかも誤字だらけなので、友人から「誤字あったよ」と教えてい
30歳になり、健康に気を使い始めた。一番気をつけていることは睡眠時間である。最近は規則的な睡眠を心がけている。日付が変わる前に眠りにつき、朝の決まった時間に起きる。平均して7時間以上は寝ており、とても健康的である。わたしの感覚では、夜は一瞬で過ぎ去っていく。
3ヶ月ぶりに実家に帰ると、「寝室のエアコンが壊れたんだよ」と父が言った。2024年7月、静岡県内はまだ梅雨明けしていないのに猛暑である。静岡市では観測史上初の最高気温40℃を記録した。さらに、わたしの実家はただでさえ蒸し風呂のような暑さであるため、エアコンが壊れたとなれば死活問題だ。 その夜、エアコンのスイッチを入れるとすんなりと起動した。「まだ新しくしなくてもいいかな?」と父が言った。わたしは、年季が入って黄ばんだそれを眺めながら「いつ壊れるかわからないし、変えた方が
初めて夫に会った日のことを、今でも鮮明に覚えている。約10年前の暑い夏の日だった。