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LUMIX G100とゆく│1泊2日 滋賀ゆるり夫婦旅

 ある日、わたしは夫に提案した。
「今度の連休さ、滋賀行かない?」
 今度の連休は、ゴールデンウィーク。わたしたちは、暦通りの3連休である。

「滋賀?ひこにゃん?」
 夫は、あまりイメージが湧いていない様子。
「滋賀、良いところなのよ!昔ひとり旅したとき、また行きたいなあって思ったの」
 旅好きなわたしと、インドアな夫。夫婦になってからの旅行は、わたしが計画を立て、夫をあちこちへと連れ回している。
 夫は「滋賀行ったことない!行く~」と言った。

 よし、行先は決まった。意気込むわたし。宿をとり、プランを練り、カメラバッグに、LUMIX G100を入れる。

 Panasonic様よりお借りしているミラーレス一眼カメラ、LUMIX G100。片手に収まるほど小型で、操作性も良く、気軽に持ち出せるのが特徴だ。

 LUMIX G100とゆく。
 今回のテーマは、滋賀ゆるり夫婦旅。旅の軌跡をLUMIX G100で撮った写真とともに、ぜひお楽しみいただきたい。

いざ、近江国へ - 第壱日

外出制限ない大型連休 

 目的地は滋賀県彦根市。
 東海道新幹線・こだま767号で、米原駅まで向かう。朝早い列車だったが、指定席も含め車内はほぼ満席だった。外出制限のない大型連休。これほど混みあっている車内を見たのは、数年ぶりである。

 米原駅に着くと、次は琵琶湖線に乗り換える。ここでも新快速・姫路行は大混雑。彦根は隣駅であるため、1本見送って普通列車を待った。何せ、今回はゆるり旅。先は急がない。

国宝 彦根城

彦根城は慶長9年(1604)に工事が始まり、約20年かけて完成した近世城郭です。かつての彦根城は、三重の堀・人工河川(現・芹川)や城下町を含む大城郭でした。その中で、中堀より内側の範囲は、石垣で構成された城郭平面構造が極めて良好な形で残っていることから、昭和26年に国の「史跡」、同31年には「特別史跡」に指定されており、国民共有の財産として大切に守られています。

公式HPより
石段が続く
天守まで続く長蛇の列
ようやく見えた!
この穴から鉄砲を撃っていたそうだ
天守からの展望
天守からの展望

 日本の現存天守は、何城かご存じだろうか?正解は、12城。
 国宝・彦根城はそのひとつだ。ちなみに国宝の城は、彦根城・姫路城・松本城・犬山城・松江城の5城である。

 彦根駅から歩いてすぐ、天守の頭が見える。しかし、なかなかたどり着けない。さすがだ。すぐ攻められないように造られている。石段を登り、櫓をくぐる。
 やっとたどり着いた天守に入ると、今度は超急角度の階段が待ち受ける。床の軋み、光沢、柱の深み。これだけ立派なものが、400年以上前に建築された事実に、感動する。

 併設される彦根城博物館では、甲冑や刀剣、能面や茶道具など多くの作品が展示されている。表御殿は、彦根藩の正庁と藩主の住まいを兼ねた建物を復元しており、美しい庭園が見事であった。

天光室
庭園

玄宮園

城の北東にある大名庭園で、琵琶湖や中国の瀟湘(しょうしょう)八景にちなんで選ばれた近江八景を模してつくられました。4代藩主直興が延宝5年(1677年)に造営したとされています。

彦根観光ガイドより

 彦根城をくだると、玄宮園にたどり着く。静かで美しい庭園である。
 わたしたちは、木陰のベンチに腰掛けた。涼しい風が吹く。日本庭園は詳しくないが、その場にいるだけで気が休まり、癒される。

「いいねえ、滋賀。素敵だねえ」
 夫が嬉しそうに言った。わたしは心の中でガッツポーズをした。

 彦根城・玄宮園・彦根城博物館を巡ると、日は傾いていた。
 さてさて、今日はこの辺でゆっくりいたしましょうか。

いざ、近江国へ - 第弐日

長浜へ向かう

 一夜明け、本日の目的地は長浜。彦根駅から長浜駅までの所要時間は、約20分である。電車は1時間に約1本。駅の待合室で、のんびり待つ。

 電車に乗る。車窓から見える水の張られた田園風景が、なんとも美しい。この時期にしか見られない光景だ。

長浜城歴史博物館・豊公園

戦国時代末期に豊臣秀吉が城主として過ごした長浜城は、江戸時代前期に廃城になり、遺構は彦根城や大通寺に移築されました。その跡には、僅かな石垣と井戸だけが残されていましたが、昭和58年(1983)に安土桃山時代の城郭を模して「昭和新城」を復元されました。内部は歴史博物館として公開されています。

滋賀・びわ湖観光情報より
展望室から
展望室から
一面の青色

 長浜城博物館では、羽柴秀吉と長浜の歴史について学べる。長浜城の建築風景を描いたジオラマは、当時の人々の苦労が垣間見え、興味深かった。
 最上階の展望室からは、琵琶湖が一望できる。天気の良い日は、空と湖が一体となるような青色が続く。

 豊公園で、琵琶湖を眺めた。皆それぞれの休日を満喫しているようだった。湖面に揺らぐ光が、美しい。ゆったりと時間が流れる。
 LUMIXが描く水や緑には、瑞々しさを感じる。わたしは、それが好きだ。


長浜鉄道スクエア

長浜鉄道スクエアは、長浜旧駅舎、長浜鉄道文化館と北陸線電化記念館の3施設をとおして、日本の鉄道の歴史を見て、ふれて、知ることができる鉄道の博物館です。

公式HPより
待合室
ED70形交流電気機関車
D51形蒸気機関車

 駅から数分歩くと、お洒落な建物と整備された美しい庭が見えてくる。建物は、旧長浜駅舎。それが鉄道スクエアの入り口だ。

 旧長浜駅の駅舎は、現存する日本最古の鉄道駅舎である。駅舎内は、1等・2等旅客の待合室や、駅長室が見学できるようになっている。
 また、長浜鉄道文化館では、北陸本線の歴史や鉄道模型が展示されている。当時の映像も見ることができる。北陸線電化記念館では、D51形蒸気機関車とED70形交流電気機関車が保存されている。お子さんも楽しめるだろう。

 鉄道旅行好きのわたしにとっては、感動のスポットであった。

長浜スナップ・黒壁スクエア

北国街道沿いに続く古い街並の一角にある総称「黒壁スクエア」。明治時代から黒壁銀行の愛称で親しまれた古い銀行を改装した「黒壁ガラス館」を中心に、ガラスショップや工房、ギャラリー、体験教室、レストランやカフェなど魅力あふれるお店が、古い街並の中に点在しています。

公式HPより

 旅の終わりに、長浜の街を散歩した。黒壁スクエアは、古い街並みの中で、食べ歩きや買い物ができる観光名所だ。連休で、たいへん賑わっていた。

 街並みを眺めながら、歩みを進める。
 彦根も長浜も、歴史を重んじる様子が感じられた。街を大切にしている街は、素敵だ。
「街も綺麗で、食べ物も美味しいし、すごくいいところだね」
 隣で近江牛まんを頬張る夫。わたしはその笑顔にカメラを向けた。LUMIX G100の可愛いシャッター音が響く。

 さあ、これ食べ終わったら、帰ろうか。
 1泊2日滋賀ゆるり夫婦旅は、帰路へつく。

旅と相性が良い LUMIX G100

 1泊2日の旅行が、最も荷造りに悩まされる。

 わたしたちは、公共交通機関での移動がメインだ。連泊の時、着替えや洗面用具は、事前に宿へと送る。しかし1泊の場合、さほどの荷物量でもない。だが、全部背負うには重たい…。

 その重たい理由。荷物の半分以上が、カメラとレンズだからである。
 重い重いカメラリュックを背負って出掛ける。それが、当たり前だと思っていた。それが、写真を撮る者の宿命だと。

 今回の旅で、それが覆された。
 なぜなら、LUMIX G100と数本のレンズを持って行っても、全然重たく感じない。むしろ、羽が生えたようである。

 小型軽量。これはマイクロフォーサーズのメリットだ。その中でも、LUMIX G100は、より小さくて軽い。その分レンズも多く持ち運べる。「今日あのレンズ持ってこなかった…」と思うこともない。もちろん、写りも自然で美しい。

 LUMIX G100、旅と相性抜群である。

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 平日の2日間は、慌ただしくて、さほど記憶に残らない。しかし、旅の2日間は、記憶に残り続ける。旅は、素敵な時間の過ごし方だ。
 その記憶を、写真で“記録”としても、残してみてはいかがだろうか。
 アルバムを見返す。記憶と記録を照らし合わせた時、素敵な時間が、より濃く思い出されるだろう。

 旅先での「あっ、いいな」を切り取れるカメラ、LUMIX G100。持ち運びが楽で、自然な色味が魅力的だ。荷物が減る分、帰りにお土産もたくさん買える。

 あなたの旅の相棒に、LUMIX G100はいかがだろうか。
 それでは、良い写真生活を。

 あっ、そうそう滋賀のお土産ね。
 特大ひこにゃんぬいぐるみ。買ったの。
 夫のチョイスでね。
 かわいいのよ、これが。

※本noteの作例は、全て以下の機材を使用して、撮影しました。

■Camera:LUMIX G 100
■Lens:
LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

↓LUMIX G100とゆくシリーズ


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