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2021年3月﹣今月のスナップ

 テレビドラマが最終回を迎えると、季節の変わり目を感じる。今期はTBSの日曜劇場「天国と地獄〜サイコな2人〜」を楽しく見ていた。高橋一生さんの演技が大変素晴らしい。最終回から1週間経った今でも、その余韻に浸っている。

 もちろん季節の変わり目は、外の世界にも訪れる。

  ダウンジャケットに別れを告げ、薄手のコートを羽織る。「これじゃあ寒いな」と「これでも暑いな」を繰り返す日々。三寒四温、春はすぐそこだ。

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 3月の静岡は、雨が多い。春のはじまりだ。
 わたしは、雨降る街をカメラ片手に舞う。その時は、濡れることすら厭わない。この街は、美しい。

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 動物園でモノクロスナップ。みずからの視点の変化に気づかされた瞬間だった。
 昔のわたしには撮れないものを、今のわたしは撮っている。今のわたしが撮れないものを、昔のわたしは撮っている。きっと。

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 3月も下旬になると、桜が咲く。今年は例年より早い開花ようだ。

 この世には、たくさんの花がある。それぞれが与えられた季節に、花ひらく。
 桜も同じだ。それなのに、彼らの咲き誇り散りゆく姿を見ると、あと何回桜を見られるだろうと、考えてしまう。

 春は、少し切なくなる。

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 明日のことすらわからないのに、来年のことなど誰にもわからない。
 それでもわたしは「来年も一緒に桜見ようね」と言う。こころの中で、未来の存在を信じ、願っている。

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 2021年3月28日、静岡マルイが51年の歴史に幕を閉じた。

 閉店の日は土砂降り。それでも、たくさんのひとが集まり、最後の姿を見届けていた。
「ありがとうございました!」の言葉のあとに鳴り響いた拍手は、雨音に負けぬほど空に響いていた。

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 撮った瞬間、過去になる。それが写真だ。
 今を重ねた遠い未来、わたしの写真がどこかの誰かに見返されるかもしれない。常にそう意識して撮っている。

 わたしは確かにこの時代を生きていた。

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 来月は何が撮れるだろうか。
 いつ心が動きシャッターを切るか、わたしにもわからない。

 自分の軸を見失わず、撮りたいものを撮りつづけることは、実はとても難しい。それは写真だけに限らない。

 それでは良い写真生活を。

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