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2024年4月 - 今月のスナップとエッセイ
時候の挨拶
ツバメが大空を舞う季節がやってきた。それにしても、例年に比べとても暑い。春と呼べる季節は、一瞬しかないようだ。これでは、体調も崩してしまいそうである。皆様、いかがお過ごしだろうか。
ゴールデンウィークに入り、世間では10連休の方もいるらしい。わたしはそこまで休んではいられないが、休日を堪能した。
昼間から酒を飲み、好きな音楽をかけて、酔っ払ったらソファで昼寝をする。風はまだ冷たく心地よい季節、すやすやと寝息を立てている夫の寝顔を眺めながら、何杯目かもわからないコークハイを飲む。
その幸せといったら格別である。
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季節が巡るということ
今年も静岡まつりに行ってきた。4月に行われるこの祭りは、静岡市の大きなイベントのひとつである。祭りが開催される1週間ほど前から、街には提灯が並ぶ。それを見ると、またこの季節が巡ってきたなと思う。
わたしたちのお目当ては、手筒花火だ。多分、去年のnoteにも同じようなことを書いていると思う。桜を背景に上がる手筒花火は、その勇ましさが大変魅力的で、シャッターを切らずにはいられない。
夫とふたり。夕方、会場でビールとたこ焼きを買って、祭りの雰囲気を楽しむ。そして、手筒花火の時間になると、並んで写真を撮る。これが、わたしたちのルーティンだ。夫が恋人になる前から、もう何年もふたりでこの静岡まつりを楽しんでいる。
花火師さんがこのようなお話をしてくださった。
「お祭りというのは、毎年同じ時期に開催され、毎年同じことをやる。そして毎年、同じ人と同じようにこうやって集まれるということは、とても素敵なことなんですよね」
とても心に沁みた。間違いないと思った。季節が1周しても、変わらないものがあること、それはとても尊い。わたしは、変わり続けている世界の中にある“変わらないもの”に感謝し、来年もここで夫と手筒花火が見られますように、と小さく祈るのであった。
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心が動く瞬間
コブクロのファンクラブ会員限定ライブ FANSITE MEMBER EXCLUSIVE LIVE 2024 "ALL SEASONS"へ行った。場所は、東京ガーデンシアター。仲の良い友人と一緒に参加した。たくさん笑い、ちょっぴり深い話もした。それはまるで、自分の心に絡まった紐が解きほぐれたような心地だった。
コブクロとの付き合いは、すでにわたしの人生の半分以上を占めている。今回のライブも心を揺さぶられるようなセットリストで、曲ごとによく聞いていた当時を思い出してしまうものだから、情緒が大変であった。
さらに、ライブ翌日その足で東京都写真美術館へ行った。3つの写真展が開催されている中で、一番のお目当ては「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」だった。木村伊兵衛。ライカの名手として、スナップをやる者には大変有名な写真家である。しかしわたしは、彼のことをあまり知らなかった。これだけ多くのプリント作品を鑑賞したのは初めてだったのである。雷が落ちたかのような衝撃を受けた。あまり動かなくなった自分の心が、波打つような感覚に襲われた。わたしが彼と同じ時代に生きていたら、そんなことを思った。これを機に、木村伊兵衛について語れるほどに詳しくなりたいと考えている。彼の写真エッセイを読むと、時代と心情の片鱗に触れ、また感銘を受けている。
今回は、Nikon Zfだけを持っていった。レンズはNIKKOR Z 28mm f/2.8。いつもならば、FUJIFILM X100Fは必ず持っていく。息をするように撮れるカメラだからだ。しかし、今回はお留守番をしてもらった。Nikon Zfで、どれほど街が撮れるか知りたかった。
結果、このカメラのディープトーンモノクロームが、絶妙で最強なモノクロを描き出してくれると確信した。
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その他・今月の写真とお気持ち
振り返ると、今月はとにかく遊んだ。祭り、ライブ、写真展。写真コミュニティでは、新江ノ島水族館へ行った。遊んだ翌日は、泥のように眠ってしまう。楽しいことにも体力が必要になってきたと感じる。
そしてここ最近、たくさん食べられなくなったし、飲めなくなった。今まで食べ過ぎ飲みすぎと言われれば、それはそうなのであるが…。
時間は有限であると常々考えていたが「思うように動ける時間はより有限」と、この頃思うようになった。やりたいことを、いつかの自分のために取っておくもの悪くはない。しかし、そのいつかが永遠のものになってしまうこともある。それなら今、少し無理してでもやりたいことをやるほうが、きっと幸せだ。我慢をしないで生きることも大切なのだ。きっと。
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昨今の経済状況を見て嘆いている。どうなる日本。どうなるわたしの生活。カメラは手に届かないほどのぜいたく品になってしまうのか。それでも細々と写真を撮り続けたい。
それでは、良い写真生活を。
今月のスナップとエッセイ
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