幽霊は居場所を求めて彷徨う①
こんにちは。雪墨です。
今回は部活の思い出というお題を見つけたので、私の部活動の話と、そこからの学びについて書こうと思います。
文字数が多くなる関係で、記事を幾つかに分けるつもりです。
まえがき
私は高校時代、誰よりも失敗した自信があります。
受験、人間関係、部活動、クラス替え、授業態度…どれをとっても反省すべき点だらけです。
中でも最も失敗し、最も学んだ場所が水泳部でした。
先に言っておきますが、後悔はしていません。過去に戻れるチャンスがあっても高校時代に戻ってやり直したいとは思いません。
なぜなら、それらすべての失敗と、そこからの学びが今の自分をつくっているからです。
そのため、以下に書く失敗談は(※ハッピーエンド)で終わるということを約束します。安心して読み進めてください。
入部
部活動に入部した瞬間から間違いは始まった
入学してすぐ、クラス内の自己紹介で水泳部と卓球部に興味があると話したところ、放課後一人の男子生徒が「水泳部見に行かないか?」と声をかけてくれた。
私は水泳部の見学の後、卓球部の見学も一緒に行く約束を取り付けて、その翌日、水着を持参し水泳部を見学しに行くことにした。
ー翌日ー
春は屋外プールを使うには寒すぎるため、学外の室内プールで練習する。
私と友人はプールまでの送迎バスに先輩たちと共に乗り込んだのだった。
見学初日、私たちは3kmほど泳いだ。練習を体験させてくれると言うので、一番易しい練習メニューで参加することにしたのだ。
しかし、私たち新入生はつい先日まで中学生、かつ受験終わり。
経験者とはいえ、当然互いに体力や筋力が落ちており、練習には殆どついていけなかった。
ーその日は二人とも酸欠による頭痛と足のつりに襲われ、練習を中断した。
練習メニューには合計7kmという文字が書かれていたー
「自己紹介コーナー!!」
帰りの送迎バスで3年生の部長の声が響く。
車内にいる15人の先輩もその声に反応し拍手を送る。
私と友人は困惑した。
部活の過酷さを知り、互いに入部する気なんて失せていたからだ。
しかし、車内は歓迎ムードに包まれている。
私たちは渋々自己紹介を行い、その場をやり過ごすことにした。
水泳で鍛えた大きな身体と高校の先輩という未知の存在に囲まれた車内。
「まだ入部する気はない」と言い出す勇気はなかった。
結局、卓球部の見学には行かなかった。
次の日も練習あるから絶対来いよと言われたからだ。
その1週間後、私たちは入部届を出すことになる。
入部理由は、水泳を習った経験があることと、先輩への恐怖である。
言い訳
今振り返ると、私は水泳部に入部した事自体を間違えたわけではない。
入部する際の動機が良くなかったのだ。
つまり、意思決定を他者に委ねたことが良くなかったのである。
入部してからというもの、私と友人は不満たらたらで練習に参加していた。
「強引に勧誘された」「自分は他の部活も見学したかった」
「これでは受験勉強する体力も残らない」
そして、私たちは同じような考えを持つ同期の仲間とつるみ、部活を休むようになる…。
今回はここまでにします。
続きは、幽霊は居場所を求めて彷徨う②で書く予定です。
最後で読んでいただき、ありがとうございました。
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