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有料記事に否定的なNoteユーザーの心理: 広告収益モデルと課金収益モデルの対比〜フリーミアムモデルへの懸念

あなたにおすすめの有料記事というのが表示されないオプションを作る #カイゼン っていうのはNote的にはないのでしょうね。
私は、Noteを使わせていただきながら、大変怪しからぬ思想を持っていますので、誰だかわからない人が書いている有料記事は絶対に読みません。
たとえ有名人であっても、ほりえもんさんやひろゆきさんが書かれていたとしても手を出さないと思います。ちなみに某新聞社の「以下有料」もスルーします。
ギリ、Jimmy PageやJon Andersonあたりが話した内容が確かな取材のもとに書かれていることが客観的に明らかな記事であれば、課金可能性はありますが・・・そういうのは変にフィルターがかかった記事を探すより、自ら、海外の文献をネットで検索した方が早いですし正確ですね。


あなたにおすすめの有料記事

左上の「no+e」を押すと、中程に、「あなたにおすすめの有料記事」というのが、表示されます。

また、黄色いバナーで「note10周年のキャンペーン中で、【要エントリー】10万人にnoteポイントが当たるキャンペーン開催! #note10周年 (4/21まで)」とありますので、それが何かと思ったら、有料記事を読むためのポイントが景品なのだそうですね。なんだ、もっといいものがもらえるのかと思った、というゲスな反応をしてしまいました。

そこで、なぜ、noteでは、記事を読むための課金がデフォルトで用意されているのかについて調べてみました。そうすると、次の記事が見つかりました。

でも、当時はネットのコンテンツをお金にする手段が、ほとんど広告しかありませんでした。広告自体はニュートラルなもので、それ自体が悪いものではないのですが、それだけしかない状況は問題があると考えました。

理由は2つあります。1つ目は、広告で収益を稼ぐということになると、ページビューを稼ぎたくなるから、どうしても過激化しやすくなるということです。これは現在問題になっている、誹謗中傷や炎上にもつながる話です。2つ目は、コピペや剽窃です。これもネットによくある問題ですが、コピペや剽窃は、コンテンツの制作費を「下げる」効果があります。その結果、広告による収益性が上がるわけです。

この2つのネットの課題を解決するためにも、広告以外の収益化手段があることが必要だと考えて、noteには最初から課金の機能をつけました。こういう機能は、必ずしも全員が使う必要があるものではないのですが、そういう手段があることが大事だと思うのです。

https://note.com/sadaaki/n/n9e7e138d43ac

なるほど、こういう思想で、Noteができているからなのですね。

この点、広告収入に頼ると、記事が過激になるが、記事自体を売れば(課金)そうはならないという論法については、さすがに矛盾があるのではないかと思いまして、少し考えてみました。

広告モデルと課金モデルに関する検討

多分ですが、Noteの運営上の考え方は、広告モデルと課金モデルについて、次のように2分しているのだと思います。

広告モデルについて

広告モデルに頼る場合、収益はページビュー(視聴者数やクリック数)に依存します。これにより、より多くの視聴者を引きつけるために過激な内容やセンセーショナルなタイトルが用いられる傾向にあります。これは「クリックベイト」と呼ばれる現象で、視聴者の注意を引くために誇張された内容や誤解を招くような表現が使われることがあります。

課金モデルについて

一方で、コンテンツ自体に対して直接課金するモデル(記事を売る、サブスクリプションモデルなど)では、収益はユーザーがコンテンツの価値を認めて直接支払うことによって生じます。この場合、質の高い、信頼性のある、または特定のニーズに応える内容を提供することが収益化に直結します。そのため、過激な内容を提供する必要が少なくなり、より建設的で深みのある記事が推奨される傾向にあります。

このように、勝手に2分すると、確かに、ってことになってしまうかもしれませんが、課金モデルのまとめには、かなりな強弁が入っています。課金モデルは本当にその通りなのでしょうか。

  • 市場のニーズと品質: 課金モデルが成功するかどうかは、ユーザーが記事の品質に対して直接金銭を支払う意思があるかに依存します。高品質な専門情報やニッチなコンテンツへの需要が高い市場では効果的ですが、一般的な情報では難しい場合もあります。

  • ユーザーの認識: ユーザーが無料コンテンツに慣れている場合、課金モデルへの移行は抵抗を受けることがあります。この変化を管理するための戦略が必要です。

  • コンテンツの種類: 課金モデルは特定のコンテンツ(例:深い分析を要する専門的な記事、専門家によるガイドなど)には適している可能性がありますが、そうしたコンテンツに課金モデルが使用されるとは一概には言えないと思います。また、課金モデルにおいてもコピペの問題は払拭されません。

両モデルの評価

課金モデル(=フリーミアム)では、導入部分は無料でありながら、主要な内容や付加価値のある部分にアクセスするためには支払いが必要です。このモデルでは、無料部分が視聴者を引きつける役割を果たすため、導入部分には、やはりセンセーショナルな要素を用いる可能性があります。つまり、導入部分と課金して初めて読むことができる内容が食い違っていた場合に、課金モデルは、消費者問題に発展するリスクを負っていると言えるのではないかと思います。

そして、さらに重要なことは、「広告モデルにおける誇張やセンセーショナルな表現は、必ずフリーミアムの導入部における誇張やセンセーショナルな表現よりも過激である」とは言い切れないということです。

つまり、率直に言えば、書き振りなんて自由にいくらでも変えられるということですね。フリーミアムの導入部分を広告モデル以上にめっちゃ過激に書いて、課金部分の中身をスカスカにすることは実に簡単です。

そういう意味で、広告モデルと課金モデルを対比するという考え方自体が矛盾、または破綻しているのではないかと思います。

結論

素直に考えると「広告に頼らなくても、お小遣いが稼げるかもしれない仕組みも用意しました」くらいならギリ正しいかなぁ。縷々書かれているものの、最後の「・・・そういう手段があることが大事だと思うのです。」というところで納得します。

一つだけ建設的な提案をしますと、フリーミアムについて、フリーの部分と課金の部分を対比し、それが適切かどうかについて、AIにフィルタリングさせ、課金が設定できるかどうかについて、ワンクッションおくとどうでしょう?

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