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Dragonfly

今日、通勤の電車の中で、ELPのブラック・ムーンを聴いていて、冒頭のキース・エマーソンのピアノが、タイプは違うものの、イエスのアウエイクンの冒頭のリック・ウエイクマンのピアノと多分着想が同じなのだろうなぁとふと思いました。ショパンのエチュードなんかを練習で弾いていたら、すぐに思いつきそうなイントロではないですか?

それはともかく、そこで、さらに飛躍して思ったのは、音大あたりからそこそこピアノが弾けるメンバーを連れてくることができれば、それだけで、かなり技巧的に聞こえるプログレは簡単に作れるのではないか、というか、逆に、そういうピアノ弾きが核になれば、そこそこ素晴らしく聞こえる音楽ができるのではないかと思ったわけです。

何の話かというと、それが、このスイスのプログレッシブ・ロックバンド、Dragonflyに繋がるんですよ。その興味深いアルバムを紹介します。

Dragonflyは1981年にアルバム「Dragonfly」をリリースしました。このアルバムはSymphonic Progのカテゴリーに分類され、その独特な音楽スタイルで聴き手を魅了します。この時代にプログレッシブ・ロックがどのように進化していったかを示す貴重な作品です。

「Dragonfly」は、複雑で洗練されたアレンジと、感情を揺さぶるメロディが特徴的です。アルバムにはダイナミックな「Behind the spider's web」、中世のフォークピースを想起させる「Shellycoat」、「You know my ways (I belong to you)」など、多彩な楽曲が含まれています。特にLPではB面全てを占めるバンドとアルバムのタイトルそのものにも冠された「Dragonfly」は、このアルバムのエピックトラックです。
CDには、さらにボーナストラックで、70年代のシンフォニック・プログレッシブ・ロックを思わせる「The Riddle Princess」が収録されています。

録音メンバーと担当楽器は、次のとおり。
René Bühler(リードボーカル、パーカッション)
Marcel Ege(ギター)
Markus Husi(ハモンド、クラビネット、グランドピアノ、シンセサイザー)
Klaus Moennig(ベース、タウラスベースペダル、バッキングボーカル)
Beat Bösiger(ドラムス)

前置きが、相当長くなりましたが、その楽曲「ドラゴンフライ」です。
ショパンのエチュードか、ピアノコンチェルト1番かという始まり方で、ボーカルが入ってもドラムスが入ってきても、リリカルなピアノが弾き続けられます。やばい美しさ!やばい繊細さ!
ここまで徹底したピアノのプログレ作品は、流石に英米でもなかったタイプではないかと・・・。

オマケです・・・
のだめ ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調

Chopin Etude Op 10 No.12 Valentina Lisitsa


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