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文部科学省・社会教育士になるには 社会人からの「社会教育主事講習」受講 ※国家資格ではなく『称号』

 「社会教育主事講習」を受講・修了し、私は「社会教育士」という称号を使えるようになりました。

「社会教育士」の詳細については、文部科学省のホームページや公式noteをご覧ください。この記事では私の経験や雑感をお伝えします。

社会教育主事講習の受講について

 受講に関しては、全国のどこの大学で受講したとしても、時間数が多く、かなり大変だと思います。社会人が必要な単位は8単位です。

 8単位ですから、オンライン講義、現地講義のいずれにしてもかなりの時間がかかります。基本的にはオンラインと現地での講義・演習の組み合わせで、オンラインをちょこちょこするか、オンラインで一日かけてするとか、現地で集中してがっつりするかの組み合わせだと思います。大学によって、オンラインと現地の割合が違う感じです。

 大学によって志向が違うと思いますし、それぞれお仕事の都合、ご家族の都合もあると思いますので、ご自身の学びの方向性や時間帯に合うような大学をよく調べて受講されたほうが良いと思います。

受講されている方々について

 文部科学省のホームページに書かれているような、本当に多様な仕事の方が受講されていました。

 私はオンラインが多めのほうのタイプの受講形式でしたので、全国から志を持った方がたくさん受講されていました。前向きでアクティブな方が多いと感じました。世の中のものごとをご自身で深く考えて、試行錯誤しながら生活と仕事をされている印象です。

 私は学校勤務ですが、学校の外からの俯瞰した意見をいただいたりして、考え方や価値観がアップデートしました。また、このような多様な方々とのつながりが全国にできたことも大変ありがたいことです。

社会教育士と収入

 社会教育士は資格ではなく、称号です。今のところ、これだけで収入を得て生活をするのは難しいと思います。何かしらの別の現場を持ちつつというのが現状かと思います。

 一般企業が社会教育士の称号を持つという理由だけを雇うというのはあまり現実的でないような気がします。やはり「何かの仕事」+「社会教育士」という形に落ち着くのではないかと思います。社会教育士が関わった仕事が、企業の社会貢献や利益につながり、評価され、結果的に社会教育士は、給料が少し高めみたいな感じが今の所の少し先の未来の形でしょうか。

 学校に関して言えば、社会教育が公教育にもっと入り込んで来てもいいのかなと思っています。今は社会教育と学校教育が別々みたいなことになっていますが、融合していったほうがいいのではと思います。

 講義で学習したのですが、フォーマル教育とかインフォーマル教育とかノンフォーマル教育という分類があります。私たち教師がしているのはフォーマル教育。このフォーマル教育は揺らいでいます。今の学校のままでよいのでしょうか。だから私はこの講習を受講したんだと思います。

 社会教育士が、私たち公務員と同等の扱いで給料も発生して、学校現場に入ってくるような形になったらいいなと個人的には思っています。

社会教育士の活躍の期待

 学習指導要領に書かれている「社会に開かれた教育課程」は、絵に描いた餅になっていないでしょうか。部活動の地域移行がやっと動き出しましたが、課題は多いです。まだまだ時間がかかりそうです。

 社会教育士の活躍により、社会教育の考え方が学校や地域社会に広がり、社会に開かれた教育課程が現実的に展開され、社会に開かれた学校や授業改善により、未来ある若者がスクスク育ち、更には先生の働き方改善につながる世の中になったらいいなと思います。

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