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北欧の神秘

美術鑑賞が趣味で、
現代美術以外は結構色々なジャンルを観てきたけど、
“近代北欧絵画”という括りは初めて接するので興味があった。

独特の自然環境より、
ナショナリズムの高まり
自然主義の波及
といった世の中の流れのほうが
アートの方向性を決めるんだな

ということを感じた。
そりゃそうだ。
人間だもの。

でもそのアートの方向性を模索する中で、
題材として意図的に選択される
独特の自然環境や伝承は、
確実にオリジナリティの一翼を担う。
ゆえに魅力的。

この水面!執念を感じる描き込み。ちょっと石みたいにも見える。
夏の夜が明るい。
ムンク。

インド細密画を観た時
ラーマーヤナを読みたいと思ったけど、
今回も北欧神話やカレワラを読みたくなった。
あと、トロルについてもっと知りたい。
『3匹のやぎのがらがらどん』のトロルしか知らなかったから。

メインビジュアルに使われているこの絵は
お姫さまがトロルのシラミを取ってあげているところだそう。
昔話の妙なリアリティっておもしろい。


初めて知ったガーラル・ムンテが、大好きになった。

オースムンの物語。トロルを倒した血がオースムンの全身についている。足についた血が床にも付いてるのがリアル。
タペストリーの原画も描いていたそう。…ほしい。



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