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ゲストハウスを開業するまで vol.11

前回は焼杉板の作り方について書きました。

今回はその焼杉板を使って外壁貼りをしたので、そのことについて書きます。

貼ったのは正面と南面の2面です。
北側は傷みが比較的なかったこと、裏面はトタンになっており、直すのには膨大にお金がかかるので、今回はとりあえず傷んでいる2面を貼り替えることにしました。

南面はこんな感じで、一階部分の大半はトタンが貼ってあり、一部は板が外れて土壁が見えていました。
貼り替えにあたって、全て取り外す必要があったので、まず足場を組みました。当然、足場の組み方など知らないので、地元の大工さんに教えてもらいながらやりました。
これ写真だとわかりにくいですが、足場板は細い板を使っていて、高所感倍増でした。

6人くらいでやったので、あっという間に足場も組め、板やトタンもバシバシと撤去していきました。
たしかこれで1日目の午前中が終わったような記憶があります。
みんなでやると早い。

次に防水シートを貼るのですが、その前に60センチ間隔(多分)で間柱を入れていきました。間柱をちゃんとしないと後々面倒くさいのできっちりと取付けました。
防水シートはタッカー(ホチキスの巨大版みたいな道具)でバシバシと貼っていきます。大人数でやっているのでテンポよくできました。
ある程度貼れたら、いよいよ焼杉板を貼っていきます。
最初の何列かは基準になるので、大工さんに水平を確認してもらいながらゆっくりと貼りました。途中間違えたりもしたので、ここで1日目が終了。
3日間の予定で考えていたので、まずまずって感じです。


2日目からは足場に乗って2階部分の作業です。
2日目はたくさんのお手伝いが来てくれて、一気に進みました。
みんな笑ってますけど、実際クタクタです。
手も真っ黒だし、鼻の中も炭で真っ黒。高所での作業なので神経も使いますし、これ大工さんは一人とか二人でやるんでしょうけど、ほんと尊敬しかありません。こうやってみんなでわいわい勢いでやらないとやれません。

そして3日目。
3日目は私と明石高専の学生二人で寂しくやりました。
残すは屋根裏にあたる部分のみです。

それで今さら告白しますが、私高所恐怖症なんです。なので、足場での作業とか恐怖でしかありません。
足場が3段ありまして、1段目は問題なし、2段目からちょっとクラクラする。3段目なんて論外なんです。
もちろん落下防止のハーネスをつけていたので、落ちることはないですが、それでも怖いものは怖いんです。

で、ここだけの話。高い場所は大工さんに仕上げてもらおうって考えていました。こしゃくですよね。
なので2日目が終わって様子を見に来た時に、「明日よろしくお願いしますね!」って言おうとしていたんです。(毎回終わる頃にチェックしに来る)

それで、終わる頃に来てくれて、よし来た!と今だ!と思うよりも前に、
「うん、ここまでできるなら明日は来なくてもいいな、終わる頃に足場の解体に来るから頑張って終わらせとけ」
って言われて、もう口を挟む隙すらなく軽トラで去っていきました。

ええ、それで結局足をガクガクさせながらやりました。
人間やらないといけない時はやれるってことを学習しました。


結局三日間で仕上げました。
結構すごいと思うんですけど、どうなんでしょう。
人生勢いです。

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次は正面です。(実際は平行で作業しているので、写真の時系列がズレていることもあるのでご了承ください)

幕用の金属柱の取り外し(ディスクグラインダーで切ったのですが、めちゃくちゃ怖い)
シャッターやテントの取り外し(同じくディスクグラインダーと力技)
二階のモルタル壁の解体(巨大バールでガシガシ解体)
一階のモルタル壁や一部窓の解体

南面と同じように防水シートを貼って、焼杉板を貼っていきます。
細かいことを書こうと思えばいくらでも書けるのですが、今回は大まかな作業の流れがわかればいいと思っているので省略します。
(板の角を合わせる技とか、細かいところに大工さんの知恵があって、そういうのを教えてもらえるのがたまらんです。)

他の作業との兼ね合いもあって、正面は少しずつ進めていきました。
最初の写真と比べると全然違います。


目の前の道を地元の方がよく通るので、作業中にたくさんの人に声をかけていただきました。「よくこんなことするなぁ、偉いなぁ」と呆れ半分、褒め半分みたいな言葉をたくさんいただきました。

外壁修繕はたくさんの人に手伝ってもらって、半ば勢いでやりました。
最初の作業が外壁張りでよかったです。
体力も使うし、勢いがあるうちじゃないと心くじけていたかもしれません。

次回は下屋根の修繕です。

それではまた明日!


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