罪悪感こそ「うつ病」の源ではないか
私の妻は長年うつ病です。うつ症状が全く出ていないときでも
罪悪感
を常に抱いていることをひしひし感じます。その状況をそばで見ていて
実は、うつ病は気分障害ではなく
「罪悪感と真正面から向き合ってしまっている精神状態」
そのものではないか?
と思い至っています(逆に、世間一般人こそ、罪悪感から逃れるために色々ごまかしている、ということです)。
その罪悪感を分かりやすく紐解く際、I am a killerというドキュメンタリー番組(ネットフリックス)が一番良い題材です。
殺人を犯した罪人が
自分の犯した犯罪や自身の生い立ちについて淡々と語る
作品です。
その赤裸々なインタビューを全て聞いた私が抱いた第一印象は
ということです。
当たり前のことですが、世界観の形成に親の影響力は絶大ですね。
ここで、同じネットフリックスの「マインドハンター」というドラマに出てくるエド・ケンパー(実在する連続殺人鬼がモチーフとなっています。まだ生きているようです。)の次のセリフが印象的です。
殺人鬼というと、いつも怒り狂って支離滅裂な人物像を想像しがちですが、それとは正反対で、かなり物腰柔らかい理性的な人物として登場します(実在の本人もそうなのでしょう)。洞察の筋も通っていて
「本当に連続殺人鬼なのか?」
と思ってしまうくらい理知的で穏やかです。
「感情の爆発(気分障害)」と「罪悪感・罪」は全く違う
ことを改めて気づかされます。