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面百科学(おもももかがく)

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科学の話はしているけれども、これは面白いのだろうか。そんな内容の文章が集まっています。
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記事一覧

捻転に対して思い込みがあったんです

 本当はもっといろんな言葉に使えるはずなのに、日常生活では特定の事柄でしか使われなくなっ…

アカデミックな世界に混乱を巻き起こすもの

 化学は基本「かがく」と読みますが、「ばけがく」と読む場合もございます。理由は単純明快で…

真実はいつもいっぱい

 古典から最新作まで、子供向けアニメから海外発の長編小説まで、推理ものなら何でも片っ端か…

歴史にも歴史があったんです

 どんなものでもこの世に存在し続けていれば、歴史が全自動で積み重なっているんです。歴史が…

とにかく変態は今日も変態

 時代によって呼び名が変化することは特に珍しい現象ではございません。そして、それは科学の…

言葉の壁があろうがなかろうがうひょー

 いくつもの言語があると生じてくるのが、変な風に聞こえる外国語でございます。それは人の名…

相同行為と相似行為

 相同器官と相似器官というものがあるわけです。  相同器官はもともと同じものだったのが、進化の過程で全然別の器官になってしまったものを指します。例えば、人の手とクジラの胸びれは、もともとは同じ働きをした部分だったのが、進化した今では全然違う働きを担っている。  相似器官はもともと違うものだったのに、進化の過程で似たような器官になってしまったものを指します。よくあげられるのは鳥の羽と虫の翅です。どちらも今では空を飛ぶ働きをしていますが、鳥の羽はもともと前足で、虫の翅はもとも

お笑い芸人の棲み分け現象

 似た者同士は往々にして争いが起きるようです。イチゴが好きがふたりいるのに、お皿にイチゴ…

擬態だらけの世の中で擬態に戸惑う

 「嘘をついたり騙したりするのは良くない」とよく言いますけれども、嘘をついたり騙したりし…

一発屋芸人と自然選択説

 「自然選択」という考え方があります。「自然淘汰」なんて言う場合もございますね。生き物の…

言葉がブレイクする時

 近年は毎年のように「流行ってる?」「流行ってないでしょ」といじられるのが、新語・流行語…

学問の始まりを見た

 「学問の始まりは分類だ」と言っている友人がいたんです。学問とは多かれ少なかれ何かを調べ…

みんな三すくみに目をつぶっている

 皆さんも何となく察していたと思うんですけれども、「三すくみ」はどこかで目をつぶらないと…

ファーブルがシートンで、シートンがファーブルで

 たまたま似たようなものと同時に出会ったため、どっちがどっちかよく分からなくなったことはありませんか。私はあります。ファーブルとシートン、この歴史上の偉人ふたりの覚え分けが長らく私の小さな課題でした。子供向け「世界の偉人」みたいなシリーズにて、ふたりの本を同じ日に読んでしまったのが運の尽き、ふたりの名前から功績に至るまで全てが複雑に絡み合って、どうにもほどけなくなってしまいました。  どちらも博物学者であり、生き物に関する著作を出した海外の有名人。もっとキッチリ見比べれば、