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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m…
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す…
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2022年6月の記事一覧

OWL magazineの今後について考えていることと、物書きとして挑戦する姿勢!!

 OWL magazine代表の中村慎太郎です。  OWL magazine代表という肩書きでずっとやってきましたが、最近は名乗る機会も減ってきました。西葛西出版の人というニュアンスが強まってきているからです。「OWL magazine代表」という肩書きだけで2年半戦ってきたなぁと思うと感慨深いです。  というわけで、OWL magazineの今後について書いていこうと思います。 ・Youtubeでやるべきこと ・ゲームチェンジャーとなる人材発掘 ・編集長さいおの超電磁

悪天候だからこそ、アルウィンが熱い。~カーテンの向こう側に見えた景色~

山雅サポの朝は早い。 キックオフは14時なのに、8時半にはアルウィンに到着しているサポーターがいるくらい、早い。 なぜそんなに早いのかというと、彼らの多くが開場までピクニックを楽しんでいるからなのだが、その話は晴れている日にするとしよう。 信州の民は、まるで風の谷の住人である。 山と空、そして風を読んで天候を察知するのだ。 私、薄荷も、そんな地元に暮らす松本山雅FCサポーターである。 西の山にかかる雲が稜線を霞ませ、窓を開ければ冷たく湿った風。 遠い南の空は、すでに

旅の思い出としてのタオルマフラー。

この文章は恋する主婦サポーター、さとうかずみさん(twitter)に寄稿していただきました。西葛西出版のタオルマフラー制作委員長に任命されたかずみさんの文章をぜひお読みください。 この記事はOWL's Forestのメンバーによる寄稿ということで無料公開させていただいております。  子供の頃、親戚の家に遊びに行った。従兄弟の兄ちゃんたちが、旅先の地名の入った提灯やらペナントやら部屋中に飾っていた。そんな記憶がある。    天井に貼ったペナントとアイドルのビキニ姿のポスタ

OWL magazine選手名鑑〜11の質問〜Vol.12 もりたくろう

毎月1度のお楽しみ、OWL magazine選手名鑑の時間がやってまいりました。 このOWL magazine選手名鑑は、マガジンメンバーのパーソナリティを掘り下げながら過去の記事を振り返っていく記事です。最近マガジンを知った方には昔の記事を読んでもらうきっかけに、以前から購読頂いている皆様にはより作者の人となりを知ってもらおうという趣旨の月一企画になっています。 OWL magazineメンバーにはあらかじめたくさんの質問事項に答えてもらっています。その中から11個をピ

カズを訪ねて花園へ ラグビーの聖地で観たFC大阪の歴史的一戦

2022年上半期の日本サッカー界の話題ベスト10というお題があれば、読者の皆さまにも必ず上位に入っていると思います。 それはキングカズこと三浦和良選手がJFLクラブ・鈴鹿ポイントゲッターズへレンタル移籍をしたことです。このニュースが発表された時は正直驚きました。 ただ単にアマチュアリーグでカズがプレーすることに驚いただけではありません。 「カズの試合観たいねんけど、どこで観れるの?」という40歳代の友人からの問い合わせが僕のところに来たからです。 サッカー経験者であっ

サンガスタジアムが伝えてくれた、大切なこと

更新した……。更新したかも。 私の好きなスタジアムランキング。 AC長野パルセイロと川崎フロンターレを応援している私、のんちゃんにとって、ここに来るまでは長野Uスタジアムがぶっちぎり優勝だった。 2020年の川崎フロンターレくらい、ぶっちぎりだった。 わたし、好きかも。 サンガスタジアム by KYOCERAが大好きかも!! 記念すべき今シーズン、10スタジアム目のサンガスタジアムは衝撃的でした。 亀岡駅に着いた瞬間、目の前に出現するサンガスタジアム。

【OWLオムニバス】旅してみたいW杯開催地

みなさまこんにちは。 オムニバス担当のHarakoです。 浜松へ向かう新幹線の中でこれを書いています。 そう、今日は着々と制作が進む「すたすたぐるぐる静岡編」の取材なのです!はたしてどんな記事ができるのか、お楽しみに。 好評発売中の信州編も、旅のおともに、雨の日の読書タイムに、ぜひどうぞ。 さて。 ついさっき、Twitterでこんな投稿を見つけ、懐かしい気持ちになりました。 この6〜7月は、日韓W杯から20年の節目。いろいろな形で話題になっていますね。私はまさにこのW

【新・蹴日本紀行】代表ウィークでのささやかな旅の思い出<札幌〜東京〜関西>

 やっと終わった──。何が終わったかといえば、書斎の掃除。そして留守中の郵便物と取材中の領収書の整理である。  6月2日から14日にかけて、日本代表の4試合を取材してきた。すなわち、2日のパラグアイ戦@札幌、6日のブラジル戦@国立、10日のガーナ戦@神戸、そして14日のチュニジア戦@吹田である。本大会を想定した、中3日での4連戦。久々に地上波での中継もあったので、ご覧になった方も多いことだろう。  試合内容については別媒体でのコラムに譲るとして、本稿はOWL magazi

地図を見ないでカシスタにたどり着けるのか?~茨城県の場所を知らない男の挑戦譚~

「上田綺世を生で見たい」  DAZNを見ながらそう思い、5月25日の鹿島アントラーズvsサガン鳥栖のチケットを衝動的に購入。まだ1度も行ったことがないカシマサッカースタジアムへの経路を調べようとすると、こんな考えが頭をよぎった。 道のりを一切調べずに行ってみたい。  僕もりたくろうは、定期的に、誰もやってなさそうなことに挑戦したくなる性格だ。  試合のチケットを買ったのはちょうどその時期。  「スタジアムへのアクセスを調べてから行く」という、みんながやっている普通の

ミクスタで○○を見るために弾丸帰省した話

私のふるさとは、福岡県北九州市だ。 人口92万6221人(2022年5月現在)。 面積491.95㎢。 市の花はヒマワリとツツジ。 名物は焼きうどん、かしわめし、くろがね堅パンなど。 都道府県庁所在地以外の都市では、川崎市に次いで全国2番目に人口が多いらしい。本拠地をおくJリーグチームの順位は川崎に遠く及ばないのが悔しい。がんばれ、ギラヴァンツ北九州! 読者のみなさまこんにちは。 山や中東の話ばかりで、自分のルーツについてはほとんど触れずにきた私Harakoだが、趣向を

山賊焼と馬刺しを食べたら、松本山雅に“入信”しそうになった――信濃の神々と戯れた酒場放浪記

滋味深き、山賊焼かっ食らわば緑の友。 信濃の駿馬と目指さん、遥かなる頂。 ある夜、「お告げ」が松本山雅FCの監督・名波浩さんに似た神からもたらされました。 目を覚ました午前4時。ベッドの横には『すたすたぐるぐる信州編』と缶チューハイ。どうやら、就寝前のワタクシは酔っ払って読書をしたまま眠りについたようです。おそろしい夢を見ていたようです。 本の中で、中村慎太郎が味わう馬刺しとお酒、薄荷が頬張るおやきなど「文字の飯テロ」を仕掛けられたワタクシが見た夢。どう考えてもおかしな

「けんちゃん、ごめん」大好きな彼女が、突然他サポになった日

「けんちゃん、ごめん」 自宅のデスクで仕事をしていると、彼女から一通のLINEが入った。 何だろう。そういえば冷蔵庫に入れておいたはずのプリンがいつの間にか食べられていたっけ。 ぼくは甘いものに目がない。とりわけプリンは大好物だ。彼女もそのことはよく知っているはず。だからそのことを謝罪しているのだろう。 ところが、返ってきたのは思いもよらない言葉だった。 「今夜のNACK、行けなくなっちゃった」 ぼくらは大宮アルディージャvsいわてグル―ジャ盛岡の試合を観戦する予

クラブの垣根は越えられる。手づくり作品がつなぐJサポの絆

 浦和レッズのサポーターは暴力的で怖い。  こんな認識は、手作りミサンガが一瞬で消してくれた。  私、須羽リセルはライター業の傍ら、手芸作品を作っている。  先日、キャプテンさかまきさんが書いてくださった須羽リセル紹介記事にも、私が作った手芸作品が載っているので、ぜひ見ていただきたい。  主に作っているのは、クラブカラーのミサンガ、水引細工、組紐、リボンアクセサリー。  さまざまなクラブの色で作品を作る中、生まれたのがJサポ同士の心の交流だ。  応援するクラブは違えど、愛

諸君、飯田へ行かずに信州を語るのか?〜すたすたぐるぐるを持って飯田へ急げ!!〜

すたすたぐるぐる信州本が、遂に発売されました! 書店での購入も開始することができますが、西葛西出版の購入全国送料無料です。ぜひこちらからご購入してください! さて、この本は一体どんな本なのだろうか。もう買ったよというそこのあなたも、ぜひ上のリンクをもう一度クリックしてみて欲しい。そして、この本の紹介文を読んでみて欲しい。 つい先日久しぶりに行われた信州ダービー。観戦した方も多いでしょう。しかし、この紹介文、よく読むと松本と長野のことしか書いていません。 もちろん、この