カズを訪ねて花園へ ラグビーの聖地で観たFC大阪の歴史的一戦
2022年上半期の日本サッカー界の話題ベスト10というお題があれば、読者の皆さまにも必ず上位に入っていると思います。
それはキングカズこと三浦和良選手がJFLクラブ・鈴鹿ポイントゲッターズへレンタル移籍をしたことです。このニュースが発表された時は正直驚きました。
ただ単にアマチュアリーグでカズがプレーすることに驚いただけではありません。
「カズの試合観たいねんけど、どこで観れるの?」という40歳代の友人からの問い合わせが僕のところに来たからです。
サッカー経験者であってもサッカーの試合は日本代表戦だけ、今は主にプロ野球かゴルフのテレビ中継しか見ていない僕と同じ40歳代の友人や知人たち。彼らに「関西なら東大阪、枚方、奈良、滋賀へ行ったら観れるけど、一緒に観に行く?」と誘うと行きたいと即答されました。また、なぜか興奮している雰囲気が伝わってきます。
熱が入った即答をされたからにはJFL広報として仕事をしないといけない。
2022シーズンの日程が発表された後、日程とチケット価格などの連絡をしました。すると1番反響があったのは、今回のお話の舞台である花園ラグビー場・第1グランドで行われるFC大阪と鈴鹿ポイントゲッターズの試合でした。
それもそのはず。花園ラグビー場の第1グランドでサッカーの試合が行われるのは、1999年にセレッソ大阪と名古屋グランパスのJリーグの試合以来だからです。中年層はこのようなJリーグの昔話を結構覚えていることが多いです。23年前に行われた理由が陸上の大会で長居陸上競技場が使えなかったからだと記憶しています。そのような歴史も含めて興味を引き立てたのかもしれません。
サッカーの試合を普段観ていない中年男性にとって、カズ&花園ラグビー場という組み合わせはどのような想いを募らせたのか、ぜひご覧ください。
当記事は豊田剛資(とよだたけし)が担当します。
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