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「麻薬」 黒歴史落書き日記 vol.11

思考は、ただの行動、決意の先回し。
私は、選ばねばならない。
正しさは、私の矮小な器では保てない。

私は、私程度の人間だった。
いつ思い上がってしまったのか。
理想を完遂するほどの人じゃない。

だから、もう壊してしまいたい。
なぜなら、楽になれるから。
私の生き方も、理想も、主義も全て。
どうせ、世界に求められた規範の枷。

私はとうの昔に死んでいる。
ただ、時間を貪り尽くしている。
確かに達成してきた成功は、
では、
本当に私のしたいことだったか。

正しい選択と私の選択は違う。
だが、もうどうにもならない。
唯一ある道は、堕落してしまうことだ。
ある種の麻薬。
私自身を元通りにする。
大した人間ではないのだと。
違う。等身大の自分でいることが負担の少ない道だと。

麻薬でも打って、狂ってしまいたい。
狂ってしまえば、なんでも許されるような気がするから。
こうも世界で生きることが難しいのかと。
私に、犯罪者でも、社会不適合でも。
烙印を叩きつけてくれ、そうすれば生きやすいから。

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