「エール」　〜親愛なるあなたへ〜

親愛なる、強い信念を持って生きるものたちへ。
親愛なる、人のために生きることができるものたちへ。
親愛なる、自分に負けずに戦うものたちへ。
親愛なる、苦しい生き方に苛まれるものたちへ。

あなたたちは正しい、絶対的に正しい。
そして、綺麗で、純白で、誠実で、真っ当で。
輝かしくあるべきな、ただ世界に評価されない人たち。

あなたたちの生き方は
数多いる簡単な道を選んだ人々より
はるかに険しい道のりだ。
ただ誇って欲しい。
その難しい選択のできる生き方を選ぶ
選ばれた心の持ち主だということを。

世界には、世間には
評価されないかもしれない。
ただその生き方は
我々が我々の中だけで認識していればいいはずだ。

でも挫けそうな人へ。

あなたは尊ばれるべきだ。
誰よりも正しく生きたあなたに
評価する基準、褒美だってあっていいかもしない。

あなたは許すべきだ。
自分の生き様がそれほど悪くないということに
自らを律することは貴重な価値だが、少し休みがあってもいいだろう。

あなたは少し目を閉じるべきだ。
色々なことが見えるあなたには、枷が人より多いだろう
全ての枷を外すのではなく、認識しないという手もあるかもしれない。

正しさは、厳しい自制心。
美しさは、欠点のない潔白。
誠実さは、意思のないお人好しかもしれない。
ただそれを選んだあなたは、これらの困難な道に挑戦する。

そして私から言いたいのは
困難な道の最後に、破滅があることだけは避けて欲しいということだけ。
自分を殺すことだけはしないで欲しい。

なぜなら、あなたは
正しく、純白で清廉で、尊ばれるべき存在なのだから。
いい意味でも、なりたくてなれる物ではない
かけがえのない存在なのだから。
世界に愛されるべき存在なのだから。

これは、私への自戒でもある。
信念を持ち、強く生きる。
それだけで、かけがえのない存在になれる。
いや、なっているかもしれない。
それは我々だけの色であるから。

最後に願い。あなたに。
少しでも多くの幸福が訪れますように