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ろくでもない少年が目標を作り「目的を探す手段OODA」を導き出せた理由とは

はじめに
 この記事は「未来は自分で決めて作れる」ことを届けたくて書きました。

自分がろくでもない人間だと知ったのは15歳

 少年の頃にいわゆる非行に走ってしまった私は、ある方に出会って言われた言葉のお陰で「将来的にろくでもない人間になる可能性がある」と気づかせて頂きました。
 きっとサイコパスな性格だったのだと思います。
※以前の内容は過激な内容が多かったため割愛しました。

 今となっては良いも悪いもありませんが、自分の足りない部分を家庭の環境、周りの環境、何かのせいにして「普通の○○」家族とか生活という抽象的な言葉にとても憧れていました。
 加減を知らない性格は過集中(ゾーン)に入ることだと知り、調べるとADHDに当てはまるのでしょう。
 それについては、ただの分類に過ぎないと思っているので気にしていませんが、その頃の社会ではとても生き辛かったように覚えています。

 ここで一曲入れましょう。

 私は逮捕歴はありませんし、麻薬もやっていませんし、仲間にもやらせなかったです。
 どうなるのかを目の当たりにしていたし、過集中という脳内麻薬みたいなもので十分うんざりしていたからです。しかし、これが無かったら私はこの人生の分かれ道を誤って進んでいたと思います。

「こんな人生はやめて、一生をかけてやりたいことを決めよう。そしてもう一度出直そう」

 心に決めました。
 人とのコミュニケーションを断ち、道徳から改めようと本を読み、水分と栄養も最小限にして瞑想をする日々を繰り返すことで自分と向き合うことが出来ました。

 うんざりしていた過集中のお陰で悔いを改め、誰も作ったことのないものを作りたいという目標を見つけることで、自分が一生やりたいことのヒントになりました。

 その次に考えたのは「素材」で、先ずはそれを選ぶ要点を決めました。

  • 流行のある素材は避ける(ファッション的な物は一生は続かない)

  • 記憶の範囲内で見つける(イメージ出来ない事に人生をかけれない)

  • 昔から使われていて今後も使われて行くであろう素材(自然の物)

 布・鉄・ガラス・粘土は人が作り出した素材なので(自然の物)という要点に当てはまりません。
 レザーは流行では無く昔から使われていて、これからも使われる素材でありそうだが、現代社会の倫理的なところで小さな疑問が出ている。
 籐・竹・木の三つに絞れました。

 ここからはイメージを具体的にしました。10代20代30代40・・・
 経験したことも無い膨大な時間を使って向き合いたい素材は何か。
 目標の誰も作ったことのないものを作れる可能性のある素材。

その答えが「木」でした。

 私が更生するために頭の中で考えられたことは、下記の4つの事柄が限界でした。
 目標は見つかりましたが、考え出してから一年ほど経った16歳の少年には目的というゴールが考えられていません。
 その先は、実行に移すことで導き出せると信じました。

  1. ろくでもない自分を受け入れて、更生する方法を考えた(状況判断)

  2. 「木を使って誰も作ったことがないものを作りたい」(意思決定)

  3. 木工技術を身につけることで何を作れるのか模索する(実行)

  4. オリジナルを作る意味(目的・ゴール)を見つけ出そう(観察)

この記事を書いていてまさに今気がつきました。
無意識にPDCAではなくOODAで回していたのだと・・・

OODACycleとは
Observe(観察)、Orient(状況判断・方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字を取ったものです。 これをわかりやすく表現してみると、「みる」「わかる」「きめる」「うごく」になり、このループを回していくのがOODACycleになります。

ろくでもないADHD少年が「普通」という抽象的なものに憧れて過集中に入った結果、「誰も作ったことのないものを作るために木工をやろう」と、あまり普通ではない目標を決めた瞬間でした。
 その後、目的を作ることで目標を達成して、30年近く変わらず木工を楽しんでいます。

 私のように瞑想しなくてもOODAを使えば簡単にヒントを見つけることが出来るかも知れません。
 方向性を見失わないようにフレームワークや分析をすることは私のライフスタイルになっています。

 今後もフレームワークは事例を交えて紹介したいと思います。
 ここまで読んで頂きまして、誠にありがとうございます。

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