足関節捻挫②評価
足関節の捻挫は、スポーツ選手などでよく見る外相です。
今回はその評価です。
捻挫
前回の記事で、捻挫の症状にバランス機能や筋機能の低下をきたすことを記しました。
理学療法士ではそういったバランス機能や筋機能に対してアプローチすることも多いです。
今回はそういった面に対する評価や治療をまとめます。
評価
損傷組織により、関節の構造的な不安定性の程度も変化します。
軟部組織の損傷が大きい場合は、構造的な不安定性が強くなりますが、軽症の場合でも、動的安定化機構である筋・腱の機能低下による不安定性がみられる可能性があります。
まずは治療方針を左右する構造的不安定性(靭帯損傷の程度)の評価を行っていきます。
評価としては
・ストレス X 線
・MRI
・超音波
・徒手検査
が挙げられます。
徒手的検査としては、足関節の前方引き出しテストが一般的ですね。
また,足関節内反捻挫受傷時には、骨折なども隠れていることがあります。スポーツ現場ではOttawa Ankle Rulesなどで、正確な評価も必要です。
炎症所見に対しては、詳細な視診・触診と足部周径計測による腫脹評価を行います。
関節可動域測定は足部の内返しや外転を伴わないように注意し行います。
筋機能評価法は、筋力がメインとなり、MMTは HHDが用いられます。BIODEXなどの等速性筋力測定機器があれば、計測もいいですね。
背屈、外反、底屈筋力を評価しましょう。
荷重が許可された場合は漸増的な負荷量でバランス能力の評価を行います。
代表的なものとしては
・balance error scoring system
・foot lift test
・star excursion balance test
などが挙げられます。
また、functional performance testとして
・Timed-hop tests
・Side-hop test
・Multiple-hop test
なども行い、それに合わせたエクササイズを行っていきましょう。
基本的な動作の確認(歩行、スクワット)も忘れずに。
急性期では炎症などを確認しつつ、適切な負荷量や難易度の評価を行いましょう。
荷重許可などの確認は基本的なところなので、医師に聞くようにしましょう。
ではでは
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