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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿210

第209回から続く


めっちゃ大事なこと


6月27日火曜日ニューヨークのマーケットなんです。これなんです。


僕が、ここ直近の寄稿で強調している事は。めっちゃ大事なことなんです。

先週日曜日25日、寄稿をお休みさせて頂こうと思っておりましたのですが、スペース、ツィキャスの代わりに文章にてとにかく寄稿させて頂きましたのは、これが理由なんでございます。

これまで、繰り返し述べて参りましたこと、
・まずは、焦らず、慌てず、6月30日までよ~く観察する必要があります。
・今週は第2四半期の終わりの週ですから、とっても大事な週です。

TGA(米財務省一般勘定会計口座・アメリカ合衆国国家の当座預金口座)の再構築がこの6月から、この第3四半期にかけて行われます(アメリカ政府の会計年度末が9月末ですから、イエレンさんは8月を目途にするでしょう)が、僕を含め、多くのアメリカの専門家の方々がご指摘されてこられたように、流動性が吸い上げられる状態にはまだ、現在この時点でなっていません、そういう状態は起こっていません、まだこの時点で起こっていない、という事。まだ、流動性が吸い上げられる状態が起こっていない以上、マーケットの素地、素材が変っていない。昨年10月からのベアーマーケットラリーを支えて来た素地、素材が変っていないわけですから、売り目線でいる売り方は、売っても痛い目にあいますよ、売ってもそんなに下がらないから、イライラしますよ、上に持って行かれさえしますよ、で、痛い目にあいますよ、と述べても参りました。

・6月15日のアウトライヤーのツィートや、第208回寄稿で述べました事~”インデックスのレベル、S&P500で言うなら、上4500ちょっと越えのところ、下は4250割れないとその次の下が見えてこないところに、今立っているわけですから。”
”(投資)行動についての具体的タイミングについて記すことなく、ただ弱気を唱えてきた人達は、見通しが大外れ。「はずれてます!!」”と繰り返しここのところ述べております。





第208回寄稿を是非ご覧になってください~その中で、”売ってみたいという誘惑にかられそうな自分自身の気持ちを~そうじゃないですよ~、よく観察する必要があります~、そういう誘惑、そこは押さえてくださいね。自分自身に~あなたは、出遅れてもいいから、焦らず、慌てず、しっかり観察してやりましょうね。(6月25日時点で)別に今、売らなくていいですよ。

僕の持論とは異なりますけれども、僕が一貫してご意見を拝聴してきた、世界を代表する機関投資家の要職を務めるアメリカの専門家の方~”少々の臆病さやおそるおそるというところはあるけれど、これをベアーマーケットラリーとは、もう呼べない、これを、新しいブルマーケットと呼ぶ”と明言されておられた事。これが、僕にとって、焦らない、慌てない、そのブレーキそのものになっています、と直近の寄稿で述べました。どうして、その方が、これを新しいブルマーケットと呼ぶのかについて、その理由は第208回の寄稿に記されております。もちろん、この方も述べております通り、その呼び方や定義は人によって様々です。それがポイントではありません。僕の見方に対して、この方のスパイスのようなコメントが、僕を自重させてくれている、勇み足にならないように。これがポイントなのです。



流動性が吸い上げられるという状態には、まだ現時点、この時点でなっていない


そして、昨日第209回の寄稿で述べましたが、僕も、この方も、流動性が吸い上げられるという状態には、まだ現時点、この時点でなっていないと考え、そういう見方をしておりますとも述べました。
この方が、”新しいブルマーケットとお呼びになった事”は、注目に値するのです。ゆえに、第208回の寄稿を、日曜日にさせて頂きました。


いろいろな事が、”後ずれ”


いろいろな事が、”後ずれ”している中で、この第2四半期の終わりの週、私達が、メン玉かっぽじいて、よく見ておかなければならないのは、この6月27日火曜日のようなマーケットです。ここをよく見ておかないと。

S&P500のフェアバリューを4100において。4連陰(4連続陰線)の後、下髭陽線を6月22日木曜日に引いて、この下髭陽線を包む陰線を6月23日金曜日に引いてその週を終了。6月26日月曜日は、さらに下がるかと思いきや、陰線ではあるものの、戻り。そしてこのメン玉かっぽじいてみなければならない6月27日火曜日のマーケット。

この6月26日月曜日までのマーケットが示しているのは、それ以前の週のところで、短期的に単に買われ過ぎになっていたところを是正しただけ、と、見て取れもするのです。そして、6月27日火曜日のマーケットです。

能書き、説明、解説、いろいろありますけど、今のアメリカの株式市場にとって、大事な事は、金融状況と流動性です。これによって変わって行きます。

グラフやチャートを使用して、「こんなに、今経済指標が悪化してるんですぅ」というような、いろいろ、コメントがありますが、それらのコメントを読んだ後に、

”だから何なの?””で、どうするの?””で、具体的にどうしろって言ってるの?””So what? だから何なんだよ?となってしまうコメント読んでも、それは、ほとんど意味ないですね、僕にとっては。
これが、僕が退屈、つまんな~い、とツィートや寄稿で述べております、事実の羅列。事実の羅列コメントなのです。
弱気、強気にかかわらず。特に、目につくのが、弱気材料を並べ立て、具体的タイミング「時」やインデックスレベル「価格」を述べる事さえなく、それ一辺倒のコメント。そんなものに時間を費やしても、ほとんど意味がないと僕は思っています。

ポイントは、FRBによる流動性


ポイントは、FRBによる流動性。それが、アメリカの株式市場、世界を動かしているのですから。流動性、これこそがなんですから。

過去の寄稿で長きにわたって述べて来たとおり、相殺されることによって打ち消された来たQT効果。その相殺がなくなって、いつどこで、QT効果そのものが現れ、QTまるかぶりになるのか。それをじ~っと見ています。
TGAの再構築時。6月の残りの日々とこの第3四半期。メン玉かっぽじいてます。

ブルームバーグ記事を引用させて頂きます。

・「米財務省のTビル発行急増、長期国債の供給過剰の序章にすぎず」

あとはですね。昨日第209回の寄稿で、過去の寄稿をご覧になって頂けますよう申しい上げましたが、クレジット市場、その水面下で起こっている事は、いずれ株式市場に反映されますからね。クレジット市場で何が起こっているのかにつきましては、第156回寄稿から記しておりますので、どうぞご覧になって見てください。

ドイツでの景気後退、中国経済の鈍化、こう言ったことは、アメリカともちろん関係あるわけですから、見落とさないようにしたいですね。

僕の肝


僕は、ですね。僕個人だけのホンネを言いますとね。いずれ、売り、売り、売り、とにかく売り、とりあえず、売って、あとから考える、という時期が、あると思っているんですね。ハードランディングのシナリオ採用者でもありますから。売りは一瞬の崩落ですからね。いろいろな事が”後ずれ”しているような状況の中で、調子に乗らず、忍耐と共に、慎重に見て行くこと、これを心がけております。

僕は個人的に、2名の元FRBエコノミスト、数名のアメリカのホンマものの専門家に信頼を寄せており、そこに自分の考えをすり合わせております。
昨今、この数名のアメリカのホンマものの専門家のうち、おひとりが、「とにかく売り。売り、売り、売り」だと申しておりました(笑)。売り、売り、売り、で、それは分かりますけど、もう株も売るんですか、今から?というのが、僕の正直なところです。僕が信頼を寄せているからと言って、その複数名の人達の意見や見方がいつも同じではありません。僕は、自分に相反する意見こそ、よく聞いたりしております。

僕の今現在のブレーキは、第208回の寄稿や本日も述べております、前述の専門家の”もうベアーマーケットラリーとは呼べない、新しいブルマーケットだ”というところ。いつも言いますが、売ったは良かったけど、売った途端に、大きく上に持って行かれて即死というのは嫌ですからね。

金融状況と流動性の推移によって変わります。だから、観察しているのです。

僕の頭の中にあるのは、下記のような事です。

・直近、前回TGAを再構築した時、2021年12月中頃から2022年6月にかけて、この期間、株は約2割下落した事。

・直近過去8回のアメリカのリセッション(景気後退時)、平均で、株、マーケットは、約2割下落した事。

・元FRBのエコノミストが米メディアでお話になっていた通り、NBER(全米経済研究所)は現在、米経済のリセッション(景気後退)認定の準備に入っている事。

・FRBが金利の引き上げを”終了”するには、クレジットイベントとリセッション(景気後退)を見る必要があり、それが新たなブルマーケットにつながるというところ。金利の引き上げ終了局面はいつなのか?”後ずれ”するのか?
僕の持論は、アトランタ連銀のボスティック総裁と同じで、「高い、を、より長く」です。この期に及んで、金利水準そのものは、あんまり関係ないでしょ、と思ってます。直近第207回の寄稿をご覧ください。

・イエレンさんは8月を目途に、TGAの再構築を行うであろう。

・インデックスのレベル云々とか、あんまりどうでもいいので。実際に、マーケットの素地、素材が変わる事。その「時」それが大事だと思っております。その「時」のインデックスのレベルで、始めればよいと思っております。

注記~アウトライヤー寄稿は、これまで、自分の持つ考えや実際にとった、とる行動に基づいて寄稿させて頂いて参りました。しかしながら、現在、6月初旬の実父の死去に伴い、喪中がゆえに、実際の行動は全くとっておりません。とれるかどうかもわかりません。とれないかもしれません。従いまして、現在のアウトライヤー寄稿は、行動はしていない、考えのみの寄稿である事を、あらかじめ、お留め置き頂けましたら幸甚でございます。



第211回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

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