善良と全良

「良い人」って、いますよね。

いつも笑顔で、周りに気を配っていて、自分の苦労も厭わずに、周りを大切にできるような人。

世界中のみんなが、「良い人」だったら、世の中は平和になりますよね。

僕もそうなりたいなって思います。
「良い人」に。

重い荷物を持ちながら階段の前にいるおばあちゃんの荷物は持ちますし、電車の中でペットボトルが転がってたら、降りる駅で捨てます。

誰かのために、何かをすることは苦じゃないし、相手を喜ばすことは自分のある意味生き甲斐だと思っているので、できる時にはやりたいと思ってます。

できる時には。

できない時も、ありますよね。

荷物もってるおばあちゃんなんか目に入らない時もあれば、人様のペットボトルなんて無視する時もある。心と時間に余裕が無い時。

今は「良い人」じゃなくていい、って思う時。


そんな自分に気づいた時、不思議と「まあいいや」と思えたので、この文を書いています。

自分のこと、悪い人だとは思いません。
人には極力良い事をしてあげたいと思っているから。

でも、「良い人」か、って聞かれると、そんな自信はないです。
なぜなら「いつも良い人」な訳では無いから。

けど、じゃあ「いつも良い人」なんているのかなって思ったんですよね。

後輩に優しい先輩も彼女には厳しかったり、
いつも煙草をくれる友達もポイ捨てしてたり、
僕の話で笑ってくれるあの娘もどこかの誰かと援助交際してたり。

でも、信じてください。みんな「良い人」ではあるんです。あ、上のはみんなフィクションですけど。

良い人の中にも、「悪い人」がいる。
悪い人の中にも、「良い人」がいる。

誰かにとっての大事な人が、誰かの消えて欲しい人、なんて話が、存在する世界ですから。


善良な人が、全良では無いんだなって、気づきました。
善良な人が全良である必要も無いんだなって思いました。

ただし、心の中で、「良い人」である自分を持っておくこと。これは大切だと思います。
人それぞれに正義があるし、守りたいものがあると思います。

それは大切にしてほしい。
「良い人」を諦めないで欲しい。

みんなの「良い人」はきっと、誰かを救えます。
「良い人」が集まったら、「良い世界」も作れます。

「全良」じゃなくていい。
ただ、「善良」でありたい。


皆さんの守りたいものはなんですか。
守ってあげてください。

あなたの持つ力だけで十分だと思います。


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