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テレワークはサイバーテロの餌食になりやすい件(1)

▼いまの日本社会の混乱を見るに、生物兵器テロやサイバーテロを起こされたら、収拾がつかなくなると思う。

生物兵器テロも、サイバーテロも、共通するキーワードは「ウイルス」だ。

▼新型コロナ、コロナ、コロナで、多くの人が忘れていると思うが、2020年1月20日付の朝日新聞1面トップで、三菱電機が中国系組織からサイバー攻撃を受けたことがスクープされた。

三菱電機にサイバー攻撃/防衛・電力・鉄道 情報流出か/中国系組織関与の可能性〉(内藤尚志、編集委員・須藤龍也)

大手総合電機メーカーの三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受け、機密性の高い防衛関連、電力や鉄道といった重要な社会インフラ関連など官民の取引先に関する情報が広く流出した恐れがあることがわかった。

本社や主要拠点のパソコンやサーバーが多数の不正なアクセスを受けたことが社内調査で判明した。同社は不正アクセスの手口などから、防衛関連の機密情報を主に狙う中国系のサイバー攻撃集団「Tick(ティック)」が関与した可能性があるとみている。

 複数の関係者や社内調査によると、少なくとも国内外の120台超のパソコンや、40台超のサーバーに不正に侵入された形跡が見つかった。不正アクセスの被害は全社的な規模に及ぶ。

 自社の情報に加え、防衛省、環境省、内閣府、原子力規制委員会、資源エネルギー庁など10を超える官公庁や政府機関、電力、通信、JR・私鉄、自動車の大手を中心に少なくとも数十社の国内外の民間企業に関する様々な情報が不正アクセスを受けた。その一部が外部に流出した可能性がある。

取引先との共同開発や商談、製品の受注に関する情報や、社内の幹部が参加する会議の資料、研究所内で共有される情報などが含まれる。防衛技術の性能や、重要な社会インフラに関する情報が流出した恐れもある。〉

▼読むほどに恐ろしい記事だが、続報も恐ろしかった。

個人情報 最大8000人流出/三菱電機 企業秘密 詳細伏せる〉(朝日新聞1月21日付)

三菱電機 半年口閉ざす/サイバー被害 対応後手〉(同)

三菱電機攻撃後 ログ消去/中国ハッカー 発覚遅れ狙いか〉(読売新聞同日付)

「機微な情報」流出の恐れ/防衛相公表 三菱電機が追加報告〉(朝日新聞2月11日付)などなど。

▼このサイバーテロは、新型コロナウイルスに襲われている日本社会で、いっそう起こしやすくなっている現状について、2、3回に分けてメモしておく。

▼あらかじめ結論を書いておくと、ウイルスは国境を越える、ゆえにその対策も国境を越えるのは必然だ、ということ。(つづく)

(2020年4月2日)

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