くすりにせいりにのコピーのコピー

塾に行くより効果的!偏差値26上げる勉強法。

 頭が良くなれたらな~。誰でも1回はそう思ったことがあるハズ。

 Googleで”頭が良くなる方法”で検索すると、1憶3400万件もヒットします。そんな中、一番上に出てきた方法がコチラ。

 頭が良くなる方法12個と題して色々書いてありますが、正直クソです。こんなもの見る必要はありません。

 書いてあることが根拠なさすぎなんです。
・正しい生活習慣を身につける
 → どうやって?正しい生活習慣ってそもそもナニ?

・目標を明確にする
 → 目標設定を間違うと逆に成績は下がります。

・勉強する時間を設ける
 → わざわざそんなこと書く必要あります?

・脳トレをする
 → ほとんどの脳トレには成績の上昇効果はないことが証明されています。


 などなど、ツッコミどころ満載。

 一番の問題は、その方法をしたら、

『どの教科の成績がどのくらい上がるかが全く書いてないこと』

 間違っているとまでは言いませんが、読んでも全く為にならない記事を読む必要はありません。

 私は、きちんと学術誌(PEDIATRICS)に掲載された論文をもとに、科学的根拠に基づいて、どのくらいの効果が見込めるかまでしっかりご紹介していきます。

 結論を始めに紹介すると、運動が学力レベルを爆発的に引き上げます。

 今回は、
 ・一体どんな研究をしたの?
 ・運動で言語レベル・数学・読解力・総合スコアの4つの学力を
  どれだけ上げることが出来るの?
 ・どんな運動をすればイイの?
 ・私たちや子供が身につけるべき習慣はどんなもの?
 3つのポイントに分けて紹介していきます。

過去17年間に渡る学力テストをまとめた研究

 今回調べたのは、運動をすることによって学力偏差値を上げることが出来るのか・・・?という内容です。研究チームは1999~2016年の17年間にわたる世界中の学力テストの結果を集め、『運動をしているかどうかで、成績がどのくらい変わるか?』をリサーチしました。

 子どもは脳神経の発達スピードが大人より早い為、研究はより成果の出やすい子供をターゲットにした研究になっています。一昔前は大人の脳神経細胞は増えることなく減るだけという考え方でしたが、今は大人も脳神経細胞が増えるし変化するということも分かっているので、大人にも運動は有効と考えられます。

 では、さっそく結果を見ていきましょう。

偏差値は運動によって爆上がりする。

 結果を簡単に紹介すると、運動をした人たちは、運動していなかった人たちよりも、どの成績も高いことが分かりました。

 ・総合スコア:偏差値 26高かった
 ・数学   : 偏差値 21 高かった
 ・言語レベル:偏差値16高かった
 ・読解力  :偏差値13

 特に数学の成績が運動によって上がりやすいことが

数多くの研究で明らかになっています。

 脳も臓器の一つですから、運動により神経細胞が活性化し、成長が促される為、学力レベルも上昇するということが偏差値が上がった理由と考えられます。簡単に言うと『運動で脳のスペックが引き上げられる』ということです。

 あくまで子どもの成績ではあるのですが、進学校などで運動の授業などを過剰に削ってしまうのは愚の骨頂としか言えないご様子。テストの成績を上げるには勉強をして、とにかく反復をすることが効果的なのは間違いないのですが、勉強だけしていても効率が悪いということです。脳自体のスペックが上がらないといつまでたっても非効率です。

 学習の指針となる”小学校学習指導要領”を見てみると、心と体の発育やスポーツライフなどの事ばかりが取りざたされています。しかし、学力成績を上げる為にも運動は取り入れるべき方法であることが明記されていないのが残念でなりません。

どんな運動をするのが効果的?

 運動は長い時間方が良いという研究もあるのですが、まだ結論とは言えない感じ。今のところ言えるのは、

 ・1日10~15分の運動でも充分OK
 ・体育など授業はもちろん、遊びや休みの日に運動でも効果は出る
 ・ウォーキング・ジャンプ・スキップなど何でもOK

と言った感じ。まぁ1日10分程度でもイイわけですから、勉強に飽きてきたらウォーキングする。と言っただけでも十分効果が期待できます。特定のスポーツが良いかどうかまではこれからの研究報告を楽しみに待つ必要がありそうです。

脳のスペックを爆上げする為に身につけるべき習慣とは?

 小さい時は運動するのがやっぱり大切です。高校生や大学生、大人は体育の授業を受ける機会はだいぶ減ってくるでしょうし、公園で遊んだりすることもほぼないでしょう。運動は自分で選ばないとすることが出来ません。

 高校生以上の勉強は複雑+高度なので、勉強時間がたくさん必要です。たくさん問題を解いて、繰り返し繰り返しチャレンジしないと成績は上がりません。でも、『人間が最高に集中できる時間はたったの15分』です。

 集中力を回復させる+脳のスペックを引き上げる為には、運動をすればOKです。↑の記事には集中力を回復させる方法が書いてありますが、これは運動と両立できる方法です。

 1日10分程度でも十分効果があることが分かっているので、組み合わせるにはまさにピッタリ。

 そんな、科学的な根拠に基づいた勉強法が35個も載っている本がコチラ。

 この本には学校では教えてくれない勉強法が網羅的に載っています。すぐに実践して自分に合った方法がどれかを試せるように構成されているので、自分の脳を急激にレベルアップさせてくれる本になっています。

 みんなと同じ方法で同じ時間勉強したって勝てるわけありません。確かな知識を効率的に利用して、人生を最大化しましょう。

引用
Alvarez-Bueno, Celia, et al. "Academic achievement and physical activity: a meta-analysis." Pediatrics 140.6 (2017): e20171498.
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1413522_001.pdf

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