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絶対的に不足している医療資源を救うために。いま私とアナタにできること。

突然ですが、質問です。

Q. いま、絶対的に不足している医療資源といえば、なんでしょうか?

ちょっと考えながら、事実を確認していきましょう。

日本テレビ「News every」の藤井貴彦アナウンサーのコメント。

いま、緊急事態宣言を受けて、自分を律している人ほど、
観光や遊びに出ているヒトを腹立たしく思うかもしれません。

しかし、皆さんのような人たちがいるからこそ、
欧米のような医療崩壊を防げています。

今は皆の足並みがそろわなくとも、
その姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです。

このコメントに感動しました。
そう、みなさん頑張ってますよね。

その結果は、既に出始めています。

感染者数

東洋経済オンラインの統計情報です。4/10をピークに新型コロナウイルスの感染者はようやく、減少傾向を見せ始めています。

これは、みなさんが少しずつ自分の行動を変えた結果です。
5/6に緊急事態宣言が終わるかは分かりませんが、
みなさんの行動は結果を出し始めています。胸を張りましょう。

そんななか、確実に底をつき始めた医療資源があります。

この資源がなければ、救えるはずの命が救えません。

ひとりひとりの行動で変えることのできる、資源です。


いま、確実に底をつき始めた医療資源:「血液」

不要不急の外出を避け、人が集まるイベントは続々と中止になっています。仕事をリモートワークに移す企業も非常に多くなってきました。

その結果、イベント献血や企業献血が中止となり、
献血へ行く方も急激に減少しています。

献血者が急激に減っている

神奈川県赤十字血液センターによると、県の献血者数は3月8日→4月1日までの間に当初の約30%にまで減ってしまいました。

献血状況

日本赤十字社は、イラストで献血状況を教えてくれています。
東京都の状況(4/22時点)はこんな感じ。

献血状況2

スッカラカンです。

輸血に使用される血液は、人工的に作ることができません。
長期間保存することもできません。

血液製剤のうちケガや事故で使われるのは、
実は3%に過ぎません。

36%は、がんの治療。
21%は白血病などの造血器疾患。
16%は心臓病などの循環器系の疾患。

明日を戦うヒトの為に、使われるのです。
緊急事態宣言下でも、献血は必要です。


献血は、心にいい。

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献血をすると、心にいいって知ってました?

献血は、みんなの為に良いことをするボランティア。心が救われるのは当たり前。この効果は、心理学的にも証明されています。

2008年に行われたケルン大学の研究では、興味深い結果が出ています。

研究チームは、219人の参加者を集め、献血するグループと、そうでないグループにわけました。彼らのストレスレベルを、コルチゾール(ストレスホルモン)や心理学的な質問によって確認しました。

つまり、「献血が、彼らの心にどんな影響を与えるか?」を確認したのです。

その結果
・献血者は良い気分とリラックス効果が得られる
・その効果は24時間持続する
・初めての献血者は、リピーターに比べて緊張している
・24時間後の幸福感はリピーターよりも初めての献血者の方が高くなる。

寄付によって、幸福度が上がるのとよく似ています。困っているヒトを助けたら、少し誇らしげな感情になるのと一緒ですね。

71%が良い感情を経験できる

献血後に、感想をきいたグラフがコチラ。

71%がポジティブな感情を経験できたと報告しています。
悪い効果を感じるのは僅か24%のヒトに過ぎません。

初めての献血者は、リピーターよりも幸福感が高くなりがちという結果を思い出してください。今回、初めて献血しようと思った方は、この結果よりも高い確率で、ポジティブな感情を経験することができるでしょう。

献血は、心にいいのです。


献血は、不要不急の外出ではない。

4/19には、観光地鎌倉にあふれんばかりの人が出てきていました。渋滞も発生し、とても残念な状況です。家にずっといるのはツラいことですよね。気持ちは分かります。でもそれは、「不要不急の外出」にほかなりません。

献血は不要不急の外出じゃない

しかし、「献血は、不要不急の外出じゃない。」

血液製剤をヒトの手で作ることはできません。
献血の代わりはないのです。

政府が定めた新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(PDF)にも、「献血」は、事業の継続が求められる事業者として最初に明記されています。献血はそれほどまでに重要なのです。

三密を避け、行くべき場所は...


献血に協力してくれる、すばらしいアナタのために

ここまで読んで、少しでも献血に興味を持ってもらえた方の為に、カンタンに献血をするためのお役立ち情報をまとめておきます。ご活用ください!


■自分の住んでいる地域の献血場所を探すためのリンク集

このリンクから、お住まいの地域の血液センターのページに飛ぶことができます。献血ができる場所や、予約についての情報が載っているので、参考にしてみてください。


■献血のながれをカンタンに説明してくれるページ

いきなり献血といわれても、どんな流れでやるのかわからないと、さすがに不安ですよね。このページでざっくりと流れを知ることができます。いきなり血を抜かれるなんてことはありません。安心してくださいね。

しっかりと献血ができる状態なのか問診をしたうえで、献血が行われます。


■献血でわかる、健康状態

献血では、いくつもの健康状態を知ることができます。
実は、献血が10回、30回、50回の方には表彰があるんですよ!

家にいるのがストレスになってきた、今だから。

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不要な外出を控え、家で長い時間を過ごす人が沢山います。たくさん我慢して、ストレスを抱え込んでいる方もいるでしょう。

「献血」は、他の人の為に、
わたしたちができることです。

献血をすることは、自分の心の健康にも繋がります。
一石二鳥です。

家にいて、体力が有り余っている方。
近くに献血ができるところがある方。
家にいるのが限界になっている方。

そんなアナタの力が、今、必要なのです。

#いま私にできること



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引用

Hinrichs, A., et al. "Effect of blood donation on well‐being of blood donors." Transfusion medicine 18.1 (2008): 40-48.

*感染症の血液が蔓延するのではないか?という意見がきかれることがありますが、心配無用です。血液は検査され、ウイルス感染がないか確認されたのちに医療機関のもとに届くので安心してください。

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