マガジンのカバー画像

旅日記

21
日本一周、車の旅。 プラス、お遍路。 まだ旅の途中。
運営しているクリエイター

記事一覧

福島から新潟の道のり

福島から新潟の道のり

車で走り始め、喜多方ラーメンを目指す。

ジムニーに男二人の旅は、なかなか快適だった。

会津若松の街を横目に、ラーメン屋に急ぐ。

大学の夏休みは後半に入っており、我々の自由時間は限られていた。

目的地に着くと、すぐに薄い色であっさりしていていることを思わ

せる澄んだスープを一口飲んだ。思いのほか強い出汁の味で、麺との相性が

よかった。夏の暑い昼にはもってこいの味であった。

一路新潟を目

もっとみる
新潟から石川、長野へ寄り道①

新潟から石川、長野へ寄り道①

夜中の、若干不気味な山道、確か県道459号だったかと思う。

こんな昔のことを覚えているのは459を

「この道はシゴクだな。」

といった先輩の言葉を忘れられないためだ。確かにしごかれた。

じめじめした、まっくらな夜の山道は、今にも幽霊が出そうであった。

大学生の僕でも少し怖い思いだった。

夜中に、新潟に入り駐車場の一角で車中泊をする。

ちなみにこの旅の途中はほとんど車中泊で、たまにテン

もっとみる
新潟から石川、長野へ寄り道②

新潟から石川、長野へ寄り道②

パス練が終わると、お互い汗だくで車内には戻りたくなかった。

しばらく上半身裸で汗を引くまでまった。

生暖かい風だったが、5分もすると汗は蒸発していった。

ここからは、宿探しが始まる。良ければ、キャンプ場、悪ければ車内。

この日は近くにお誂えの場所がなく、車内泊となった。

車内は想像するよりずっと劣悪な環境だった。

まず、窓を開けていないと暑すぎる。窓を開けていると蚊が入ってくる。

もっとみる
新潟から石川、長野へ寄り道③

新潟から石川、長野へ寄り道③

久々の室内での就寝は、寝付いたのが何時なのかわからない。

多分布団に入って30秒で熟睡していた。

朝、「おはようございます」と、昨晩泊めてくれた先輩の先輩にあいさつ。

「おはようございます」と見慣れない女性が朝ごはんを運んできてくれた。

昨日もおそらくお会いしている、先輩の先輩の奥様だ。

これまでの旅の話をしながら、朝ごはんを頂く。

食事を済ませると、すぐに出発だ。

「お世話になりま

もっとみる
福井から滋賀へ

福井から滋賀へ

福井に入り、ただひたすら走り続ける。

コンビニで弁当を買い食べる。豚カルビ丼が旅のお供だった。

ちなみに、長野から石川に向かう途中に先輩が高速道路の電話ボックス

で、財布を忘れるという事態が発生していた。

警察にも紛失届を出したが、この旅の途中で見つかる可能性はほぼ0で

あった。

よって、今後のご飯は僕の財布に頼るしかないのであった。

でも、そこは大先輩であり、

「お前、好きなもの

もっとみる
滋賀へ

滋賀へ

滋賀に入ると、もの前は湖だった。

湖なのに波が立っており、僕らの感覚では海であった。

実際、船もあるし、本当に海みたいだった。

国道の一本道を走り約一週してその大きさが分かった。

琵琶湖は独特のにおいがした。

海のような、沼のような感じであった。

琵琶湖の大きさに圧倒され、その他観光スポットに寄れていないの

が残念であった。

お金のない旅は、まだまだ続くのであった。

滋賀から京都へ

滋賀から京都へ

琵琶湖の西岸を南下していった。

湖と意識していないと、海と間違う。

岸辺は波が寄せては返している。

水辺独特のにおいを嗅ぎながら、走る。

琵琶湖の周囲は思ったより、建物が多かった。

京都に入ると、今度は北上していった。

京都は修学旅行の思い出がたくさんある。

京都駅の大きさ、近くのお好み焼き屋、東寺、金閣、銀閣などなど。

行ったことのある所には寄らず、天橋立へ向かった。

細い林の

もっとみる
兵庫、島根へ

兵庫、島根へ

天橋立を満喫した僕らは、また走り出した。

すでに夕方のため、宿を探す。

宿といっても、駐車場かテントを張れるスペースのことであるが。

運よく、公衆浴場を探し出し、駐車場でパス練をした。

汗をしっかりかいた後、久しぶりの大きなお風呂に入った。

その晩は、蒸し暑く寝つきが悪かったが、お風呂の爽快感がありぐっすり眠

ることができた。

翌朝早く、兵庫を走った。僕は寝不足によりところどころ記憶

もっとみる
少し戻って、鳥取県

少し戻って、鳥取県

前回、出雲大社から再スタートといって締めくくった後に、

鳥取砂丘に行ったことを思い出した。

鳥取の皆様失礼いたしました。

ひたすら海岸線を走っていると、鳥取砂丘の看板が見えてきた。

砂丘の看板なくても、道路のまわり結構な砂だった。

砂の畑のようなところがずっと続いており、らっきょう畑?

などと考えながら通り抜けた。

鳥取砂丘は、想像よりも多きかった。

観光駐車場に車を止め、丘の上を

もっとみる
出雲大社

出雲大社

出雲大社の周辺は、おみやげやさんと上り坂が印象的だった。

急な上り坂を登ると、出雲大社の看板があった。

昔、誰かに言われた、神無月の話を思い出した。

神無月は全国の神様が出雲大社に集合しているので、神無月という。

島根では神有月というということを、だれかから聞いた。

本当かどうか確認はとっていないが。

境内に入ると、空気の神妙さを感じた。

張り詰めたわけでもなく、緊張とも違う、独特の

もっとみる
島根から山口へ

島根から山口へ

出雲大社でお参りをし、僕らはまた西へ向かう。

国道9号をひた走り、山口を目指す。

島根県も横断するのは結構な時間がかかった。

途中一度、テントで寝た。

車中泊に比べると、とんでもない快適さだ。

蒸し暑い、熱帯夜の中、眠りについた。

朝は、すこぶる快調で歯磨きしながら今夜もテントで眠れたらいいな

と思った。

ところどころのコンビニで、ジュース、アイスを食べ、

窓全開、エアコンなしの

もっとみる
いざ、九州!

いざ、九州!

やっと、九州へ上陸できる。

この時点で、背中の汗疹との闘いであり、

若干先輩との会話も続かなくなってきていた。

軽自動車だったので、九州への道のりは安く済んだ。

橋を渡ると思っていたが、地下にいってトンネルをくぐった。

九州に上陸すると、特に本州と変わらないじゃん、という印象だった。

とりあえず、恒例のコンビニ弁当を買いに行く。

ここで、キャメルマートが多い事に気が付いた。

東北地

もっとみる
阿蘇山

阿蘇山

九州に入り、僕の地理の知識もあまり追い付かない。

東北地方に住んでいるので、どうしても関東以南というか西側の事に疎い。

その中でも、九州といえば、阿蘇山のカルデラ、鹿児島の桜島、熊本のい

草、種子島など社会の勉強でやった知識は薄っすらあった。

水曜どうでしょうのファンとなった後、日本一周をしていたら、指宿に

行ってみたいと思っただろう。

先輩の、追試の日程もあり九州は3日で一周する計算

もっとみる
鹿児島へ

鹿児島へ

夜も遅くまで走り、朝は早くから走り出したようだ。

僕は睡魔に襲われ、夜寝る時は走行中だったし、朝起きた時も、

すでに走行を始めていた。

先輩はかなり眠いだろうが、サザンを聞いてなぜか生き生きしている。

尊敬します。

昨日からの旅の途中、立ち寄ったところは、ハウステンボス、ちゃんぽんの

お店だった。

学生の、さらに財布を落とした僕たちにとってハウステンボスのパスポート

は、高かった。

もっとみる