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阿蘇山

九州に入り、僕の地理の知識もあまり追い付かない。

東北地方に住んでいるので、どうしても関東以南というか西側の事に疎い。

その中でも、九州といえば、阿蘇山のカルデラ、鹿児島の桜島、熊本のい

草、種子島など社会の勉強でやった知識は薄っすらあった。

水曜どうでしょうのファンとなった後、日本一周をしていたら、指宿に

行ってみたいと思っただろう。

先輩の、追試の日程もあり九州は3日で一周する計算だった。

とりあえず、一日中車で走り続ける。

だいぶ、暑さと、寝不足で意識がもうろうとしていたが、途中立ち寄った

観光地は鮮明に覚えている。

福沢諭吉記念館、ハウステンボス、長崎ちゃんぽん、皿うどん。

その中でも阿蘇山は群を抜いて印象的であった。

本当に3日で九州を回れるのだろうかと不安になりながら、登山道を登り

始める。それほどきつくない坂だったが、道のりは長かった記憶がある。

途中、霧が出てかなり視界の悪い、細かな砂利の中を登って行った。

霧は、はだにやさしく、暑さを吹き飛ばしてくれた。

靄の中、向こうに動くものが見える。

近づくと牛のようだった。靄の中に浮き上がる姿は何か神々しいもの

を感じた。

噴火口の見えるところまでくると、霧は晴れ視界がよくなった。

火口は、見たこともない大きな丸いダムのようだった。

現在は、火山活動の影響で見ることができるのかどうかわからない。

もう一度、ゆっくり観光したいスポットであった。

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