いざ、九州！

やっと、九州へ上陸できる。

この時点で、背中の汗疹との闘いであり、

若干先輩との会話も続かなくなってきていた。

軽自動車だったので、九州への道のりは安く済んだ。

橋を渡ると思っていたが、地下にいってトンネルをくぐった。

九州に上陸すると、特に本州と変わらないじゃん、という印象だった。

とりあえず、恒例のコンビニ弁当を買いに行く。

ここで、キャメルマートが多い事に気が付いた。

東北地方に住む僕にとっては、珍しい看板であった。

ジュースを多めに購入し、博多を目指した。

九州はかなりの暑さだった。

窓全開の車内で脱水になりそうだった。

そこはお互い、医学生ということもあり、緊急時には、

それなりの対応ができる信頼感があった。

むりやり、氷を押し込んだグレープジュースをがぶ飲みした。

この時、先輩に連絡が入る。追試があるらしい。

僕らに残された、無限の時間が制約を受けたのであった。