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代償月経

中学1年生の夏から冬に入るくらいまで毎日鼻血が止まらない時期があった。

決して鼻をほじったわけではない。

鼻血が出るとといっても鼻をかんでティッシュに少量血が付くとかそういうレベルではなく、血がぽたぽた垂れる状態がずっと続く。

ティッシュで抑えるとあっという間に血で染まり、新しいティッシュが間に合わなくて制服のワイシャツに血が付いてしまうことも多々あった。

白いワイシャツに付いた血はなかなかきれいに落とせなくて新しいワイシャツを買いに行く度に親に申し訳ない気持ちになった。


鼻血は学校で出ることが多く、数学の期末テスト中にも大量に鼻血が出てしまい、先生に箱ティッシュを持ってきて頂いて片手で答案用紙に書き込んだこともあった。

部活は吹奏楽部だったのだが、部活中に鼻血が出ると、同級生が一番近くのトイレからトイレットペーパーを1ロール取ってきてくれて使っていたが、1
ロールでは足りないことが多かった。


あだ名がケチャップになっていた。


顧問の先生が、私が合奏中に鼻血を出している状況を初めて目にしたとき、ものすごく驚いて部活を休んで病院に行くように言われた。

夏の吹奏楽部コンクールで連続金賞を受賞している学校だったので練習は朝早くから夕方遅くまでやっていた。

みんなが一生懸命に練習している中、病院に行くために練習を休むことに気が引けてなかなか病院に行きたいと言い出せなかったので、合奏中に先生がみんなの前で病院に行くよう言ってくれたのはありがたかった。

中学生でキツい練習を毎日しているとみんな余裕がなくなり、病欠だとしても休むことによって先輩に意地悪されたり、同級生に無視されたりするので、先生公認の病欠というのはそういう心配が起こりにくく助かった。


病院に行って血液検査をしたのだが大きな病気が見つかるわけではなく、アレルギーがいくつか見つかっただけだった。

先生曰く私は鼻の粘膜がとても弱いようで、それに加えてアレルギーで血管が切れやすくなっているのではないかということだった。


それと、その時の私は生理が来ていなかった。


鼻血と生理になんの関係があるのかというと、ホルモンバランスの崩れによって「代償月経」という月経の周期に合わせて月経の代わりに鼻血が出ることがあるらしい。

10代に多い減少らしいがはっきりしたことはわかっていない症例らしい。

そういうものもあると言われた。

結局原因はわからなくて、コンクールが終わってその後の立て続けにある演奏会が終わった頃に鼻血も出ることはなくなった。


鼻血はストレスや疲れによって出やすくなる場合があるようなのでもしかしたらそういうことも関係していたのかも知れないと今になって思ったりする。


この花粉の時期、鼻を噛んだら久しぶりに鼻血が出たので、昔のことを思い出してしまった。


そして、少し身体を労ろうかなという気持ちになった。



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