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大学で学んだことを活かしながら、0から1を作る【わたし、島で働く。】

こんにちは!「わたし、島で働く。」連載企画。
今回は、7月~9月の島体験生として半官半X特命担当で働く樋口 加奈さんにお話を伺いました!

樋口さんは、同じく7月からの島体験生の紹介で島体験を知り、一生覚えていられるような3か月を過ごしたいという思いで、島体験に参画されました。

お話を聞いた人:樋口 加奈さん
20歳(取材当時)。神奈川県出身。2021年度7月より島体験に参画。


3か月間の仕事内容


樋口さんは3か月間の働き先を決める中で、色々なものを体験できること、そして大学で学んでいる法制度を活かせる半官半X特命担当(以下 半官半X)に興味を持たれました。

大学では判例に対しての法解釈を勉強をしていましたが、実際に使うことがなく、なんのためにやっているのか分からなくなっていたため、半官半Xで活かせることがうれしかったそうです。

半官半Xでは主に、①事業所の手伝い ②制度作り ③動画作り の3つの仕事をしていました。

①事業所の手伝い
・ふくぎの里(福祉)
・海士町種苗センター(漁業)
・サンライズうづか(農業)

など現場に入り、様々な仕事を経験しました。

特に、福祉の仕事に携われたことが心に残っているそうで、樋口さんは「まったく携わったことのない分野で、知識もなく、自分に何ができるのかと不安でしたが、

名前を覚えてくださったり、『樋口さんは今日来ないの?』と気にかけてくださっていることを聞き、少しは役に立てているんだなと感じられて、うれしかったです。」と話していました。

②制度作り
半官半Xの条例をもとに規則を作成するべく、いくつか提案しました。
原案のようなものを作れたので、これが今後なにかに繋がる最初の1歩のような存在になればうれしいです。


③動画作り
職員募集の動画を作成。来年度の職員募集のために、半官半Xという、文字に表現しづらい特徴を動画で届けられるように、根本から見直して構成づくりをしました。

映画のプロモーションのような動画に。


大きなチャンスを無駄にしない


行政に興味があったという樋口さん。3か月を通して、様々な課にある特徴を知り、改めて自身が組織の一員であると実感できたそうです。

「半官半Xのみなさんに受け入れていただき、うれしかったです。法律を勉強していることもあって、特に半官半Xの制度作りがとても勉強になりました。これからの半官半Xがどのような形になっていくのか楽しみです。」(樋口さん)


制度作りや動画制作など、新たに作り出すがテーマだった樋口さんに、大変だったことをお聞きしました。

「軸をぶらさずに新しく作ることが大変でした。動画制作などは特に正解という形がない。自由度が高い分、思うように進められませんでした。

初めてレールの敷かれていない、自分で動かないと始まらない仕事をさせていただけたことは、本当に良い経験になりました。インターン生に大きなチャンスを与えてくださって感謝しています。」(樋口さん)

1番大事なのは確認・相談すること。海士町役場の新しい課に所属し、大きく社会を見れたことは将来の財産になった、と樋口さんは話していました。

樋口さんは、仕事のほかシェアハウスでの生活にも、新しい気づきがあったそうです。

「自立できたのが1番です。強くなった気がする。人生で初めて親元を離れ、家事全般を自分でできるようになったのが、目に見える変化の1つだと思います。

また、シェアメイト6人で暮らし、人間的にも大きくなったのかなと思いました。メンバーたちみんな、今まで会ったことのないまた違った個性を持っていて、人との関わりを改めて学んだ気がしています。」


教科書と現場は違う


最後に、島で働くうえで大切にしていることをお聞きしました。

「現場に行って事業所のお手伝いをさせていただく中で、大学で学んだ講義よりも、実際に現場で起こっていること、現場にいるみなさんの人柄を意識することが大切だと思いました。まさに、机上で学んだ理論や知識は簡単に通用しませんでした。

集落についての講義などを受けてきましたが、実際に働いてみないとわからないことが多いと思います。例えば、外から見ていて人が足りないように見えていても、実際は場所が足りていなかったりします。「現場に入らないとわからない」これを1番痛感しました。

また、人と人との関係性も大切にしています。自分1人がよければいい、では絶対にいけません。自分の行動が大人の島留学・島体験や、半官半Xの印象に影響を与える、そういう責任があることも意識して行動しています。」

まずは自分が島を知ること、そして自分の行動を見直すことが大事、そのうえでチャレンジしていきたいと樋口さんは話していました。


おわりに

今回は、半官半X特命担当で働く樋口 加奈さんにお話を伺いました。樋口さんの大学の講義だけでなく、現場を大切にする姿勢は自分自身も改めて大切にしないといけないと思いました。現場の感覚も大事にしながら大学で学んだことを活かしていくことは島体験生や大人の島留学生だからこそできることだと思います。

また現在、樋口さんは島体験を修了し次のステップに進んでいます。3ヶ月の経験を活かしながら頑張ってほしいです。
樋口さん、今回は貴重なお時間とお話をありがとうございました。

(インタビュー:清瀬  文:嘉根)

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