音無蓮/Ren Otonashi

不純|百合|爛れ|青春 noteでは主にエッセイや思考寄りの文章、作業日報を更新してい…

音無蓮/Ren Otonashi

不純|百合|爛れ|青春 noteでは主にエッセイや思考寄りの文章、作業日報を更新していきます。

マガジン

  • 蓮糸書房日報

    音無蓮の作業日報(不定期)。日々の進捗報告と軽い所感。

  • 桶屋雑記(第1期)

    基本人との関わり方とか小説の話しかしないマガジンです。 毎日更新します。たまに進捗報告になります。

記事一覧

固定された記事

2021年、夏。社会人1年目、毎日noteを始めよう。

 昔から、物語を書くことが好きだった。  自分で作った物語の世界は小規模ながら、私をワクワクさせてくれた。  でも、文章を書くことは苦手だった。  長らく、私は自…

240602_001_SS_猫の絵について

 灼けるような炎天下、逃げ水を追いかけるように、僕は汗だくで自転車のペダルを漕いだ。アスファルトの坂を登り切ったら、目的地はすぐ目の前にあった。  半袖のポロシ…

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日報『たとえ全てが虚しいことだとしても』_20240305

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -70p 二次創作・話の構成アイデア出し ○所感『一切皆苦』や『ヴァニタス』といった概念をここ1年で知っ…

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日報『ブルーバード・シンドローム』_20240304

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -49p(『第Ⅰ部 軽さと重さ』読了) 二次創作物・アイデア出し 15min程度 ○所感昨日に引き続き『存在の耐…

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日報『食べてすぐ寝て屍になるような冬でした』_20240303

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -22p ○所感日報を書こうと思い立ったのは、もちろん、文章を書くリハビリのためという理由もあるが、それ…

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切り売りできる日常がなくなっていく、当たり障りない共感性を吐くしかなくなる。

日記である。日常を、時間を、より正確には睡眠時間を切り詰めて、とりあえず文章を書いている。書いているけれど、楽しかった出来事は特に何もなく、伸びに欠く日々をバタ…

毎日「楽しかった」で締め括れないので。

毎日が「楽しかった」と締め括れる1日の地続きだったとしたら、きっと死ぬまで目抜き通りのど真ん中を大股で歩くような気分に浸れるだろうけど、楽しいことは、手招きすら…

雑記20230329 作品の感想を書く習慣始めるよ、という話

文章のリハビリとして隔日の日記をしたためることにした。隔日、と前もって予防線を張ることで義務感はやや薄れる気がする。 思えば、日記といえば小学生の頃、提出用の日…

ネガティブな感情に嫌気がさしたので“シロクマ”を受け入れてみた

喜怒哀楽は巡りめぐる。 そして、負の感情との鉢合わせを完全に避けるのはまあ無理だ。 上司に理不尽案件をぶん投げられてムッとするのだって、マウント取ってくる同期に…

毎日投稿期間(40日)、ひとまず終了!

今日でちょうど40日で節目らしい。 書くことも尽きてきたので、日記形式の毎日投稿は一旦ここで終わりにしようと思う。 正直40日連続で投稿できるなんて思っていなかったし…

業務日報みたいな日記 Ubuntuと格闘した編。

Ubuntuをはじめて本格的に利用した。 UbuntuとはパソコンのOSの1つ、LinuxOSをもとに作ったフリーのOSだ。(Linuxのディストリビューションともいう) 大学2年生の頃にデー…

本気で突き詰めること、続けること。

今日のやることを後回しにしつつ、手短に記事を書く。 書く習慣がつきつつあるので、ライティングの副業ができたらいいな~と軽率に考えた。 けど、専門的な知識がないの…

寝る前に明日のやることを決めた。ちょっとだけ明るく明日を迎えられる気がした。

健康な身体は資本だ。夜はもっと早く寝たほうがいいと思う。 6時間は眠りたい。通勤時間があと1時間早くなってくれればちょうどいいけれど、ないものをねだってはしょうが…

遠ざかったヤマアラシに肩を預けるように。

私には幼少期から続いている友人がいる。中学まで同じ進路で、中学高校は塾が一緒だった。 二度の受験期を乗り越えた仲だから、というわけではないが、未だに仲がいい。 …

友人と話した夜、体が軽くなった日

自己開示が下手になったような気がする。そんな自分を感じる中で、まだ、弱さを打ち明けられる友人がいることが、私にとってはかなり救いだったりする。 友人と話す機会が…

ワインを飲みながら、煩雑した部屋に頭を抱える。

一週間が終わる。倦怠感が凄いのは残業手前に飲み干した珈琲のせいだ。空っぽの胃に流し込むカフェインは興奮剤だけど、切れたあとの、胃が萎むような感覚が気持ち悪い。何…

固定された記事

2021年、夏。社会人1年目、毎日noteを始めよう。

 昔から、物語を書くことが好きだった。  自分で作った物語の世界は小規模ながら、私をワクワクさせてくれた。  でも、文章を書くことは苦手だった。  長らく、私は自己満足の物語を書いてきたから、他人に見せるための文章、というのを気にも留めていなかった。  最近、創作関連の趣味を持ちたい、という友人と話した。  その子は、小説の書き出しを書いてみて、そこで筆が止まってしまったという。  どんなお話が書きたかったのか、と聞いてみた。  彼女は、高校生、青春モノで…でも、「どうすれ

240602_001_SS_猫の絵について

 灼けるような炎天下、逃げ水を追いかけるように、僕は汗だくで自転車のペダルを漕いだ。アスファルトの坂を登り切ったら、目的地はすぐ目の前にあった。  半袖のポロシャツの袖で額の汗を拭って、半開きになったシャッターを見上げる。店先の看板には、太筆の筆致で『駄菓子屋 おかもと』と書かれていたが、ここ数年は塗り直しをしておらず、風雨にさらされた塗装はところどころが禿げかけていて、端っこから錆びつきはじめていた。  この街に古くから根ざしている住人なら、丘の上の岡本さん、と聞けば、まず

日報『たとえ全てが虚しいことだとしても』_20240305

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -70p 二次創作・話の構成アイデア出し ○所感『一切皆苦』や『ヴァニタス』といった概念をここ1年で知ってから、少しばかり辛く虚しい現実と向き合うのが楽になったような気がする。後者に関しては、『ブルーアーカイブ』というソシャゲが知る契機となった。 『ブルーアーカイブ』とは、スマートフォン向け『学園×青春×物語』RPGである。プレイヤーは学園都市キヴォトスの連邦捜査局『シャーレ』の顧問教師……つまり『先生』とな

日報『ブルーバード・シンドローム』_20240304

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -49p(『第Ⅰ部 軽さと重さ』読了) 二次創作物・アイデア出し 15min程度 ○所感昨日に引き続き『存在の耐えられない軽さ』を読み進めていたところ、上述の引用部と遭遇し、いやに刺さった感触があったので抜き出してみることにした。僕はこのフレーズから『青い鳥症候群』という心理用語を思い出した。 『青い鳥症候群』というのは、例えば、『今付き合っている相手よりもっといい人が見つかるはずだ』だったり、『今勤めている

日報『食べてすぐ寝て屍になるような冬でした』_20240303

○やったこと読書『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ -22p ○所感日報を書こうと思い立ったのは、もちろん、文章を書くリハビリのためという理由もあるが、それ以上に、書いていない現状に対して何かしらのコミットを生み出そうとしたためだ。短編については昨年の8月以来書けておらず、長編に至っては掻き捨ててしまった作品を除くと1年は制作できていない、ということになる、らしい。ネット上に最後に長編を上げたのは21年の3月。大学を卒業してから連載形式の作品を1つも投稿していない

切り売りできる日常がなくなっていく、当たり障りない共感性を吐くしかなくなる。

日記である。日常を、時間を、より正確には睡眠時間を切り詰めて、とりあえず文章を書いている。書いているけれど、楽しかった出来事は特に何もなく、伸びに欠く日々をバターナイフで薄く伸ばした日記がそこに出来上がるばかりだ。何でもない日常を何でもなくするのは自分なのだ、と現実が突きつけてくる。 けれど、今日の僕に残っていることなんて、仕事が上手く回らず区画整理されていない田舎道の様相を呈した思考くらいだ。何をやるにも気分が乗らなかったが、このままでは生活が死にゆくのみだ、という危機感

毎日「楽しかった」で締め括れないので。

毎日が「楽しかった」と締め括れる1日の地続きだったとしたら、きっと死ぬまで目抜き通りのど真ん中を大股で歩くような気分に浸れるだろうけど、楽しいことは、手招きすら面倒臭がるやつらのもとにはやってこない。 悲しいけれど、朝早く起きて、満員電車に揺られて、キャパシティを越える仕事量をテトリスやぷよぷよのように消して消して、消しきれなくて居残って仕事をして、帰ったら何にもできなくなっているような、そんな日々には、「楽しみ」のやつらも住み着かなくなる。 安物のデスクに、ビールの空き

雑記20230329 作品の感想を書く習慣始めるよ、という話

文章のリハビリとして隔日の日記をしたためることにした。隔日、と前もって予防線を張ることで義務感はやや薄れる気がする。 思えば、日記といえば小学生の頃、提出用の日記帳には「今日はhogehogeをしました。楽しかったです。」程度のことしか書いていなかったのを思い出す。 その習慣は今も健在で、たとえば面白いコンテンツがあって、それを紹介するとき、咄嗟に出てくるのは「マジでいい」ただそれだけだったりする。やや凄みを効かせて「マジでいい」。聞いている側からしたら何のこっちゃという

ネガティブな感情に嫌気がさしたので“シロクマ”を受け入れてみた

喜怒哀楽は巡りめぐる。 そして、負の感情との鉢合わせを完全に避けるのはまあ無理だ。 上司に理不尽案件をぶん投げられてムッとするのだって、マウント取ってくる同期に愛想笑い浮かべて何くそぼけ、と内心悪態つくのだって、当たり前の現象だ。何くそぼけまではいかなくともうんざりすることはあると思う。 せっかくの人生なんだ、悲しみや苦しみよりも楽しさを味わいたい。そらもうめいっぱい。 だけど残念ながらそう上手くはいかない。 気分がダダ下がる瞬間は何の前触れもなくやってくる。いくら予

毎日投稿期間(40日)、ひとまず終了!

今日でちょうど40日で節目らしい。 書くことも尽きてきたので、日記形式の毎日投稿は一旦ここで終わりにしようと思う。 正直40日連続で投稿できるなんて思っていなかったし、自分でも驚いている。 毎日1000字~1500字の進捗を生んだ。今日までで56898字も重なった。 2ヶ月と少しあれば10万字に到達する算段だ。意外と多かった。 さて、当初の目的である執筆の習慣化はできた。 今度はこの習慣を創作に充てることにする。 以下、第1期(?)毎日noteの成果。 日記を続けて得られ

業務日報みたいな日記 Ubuntuと格闘した編。

Ubuntuをはじめて本格的に利用した。 UbuntuとはパソコンのOSの1つ、LinuxOSをもとに作ったフリーのOSだ。(Linuxのディストリビューションともいう) 大学2年生の頃にデータベースの講義で少し触ったので、若干コマンドは覚えていた。 けれど、たいていの知識は忘れている。初心者同然だ。あの頃と変わったのは、真面目に勉強するようになったことくらいか。学生時代はシステム関係の仕事に就く気もサラサラなかったし単位さえ取れればいいようなスタンスの学生だった。今で

本気で突き詰めること、続けること。

今日のやることを後回しにしつつ、手短に記事を書く。 書く習慣がつきつつあるので、ライティングの副業ができたらいいな~と軽率に考えた。 けど、専門的な知識がないので行き詰まっている。 書くことだけなら誰だってできる。 でも、大事なのは書いた内容の充実度だ。 結局、読んでいて『美味しいもの』が得られないとしたら、その時間は読者にとって浪費になる。 この日記だって自己満足の産物だ。 読みやすい文章になるよう心がけているものの、内容は紙ペラ同然だ。 この毎日投稿は、日々考えた

寝る前に明日のやることを決めた。ちょっとだけ明るく明日を迎えられる気がした。

健康な身体は資本だ。夜はもっと早く寝たほうがいいと思う。 6時間は眠りたい。通勤時間があと1時間早くなってくれればちょうどいいけれど、ないものをねだってはしょうがなかった。日課を終えたら眠る。瞼が重い。 1日が24時間ではどうにも足りない。何もしていない時間もあるっていうのに、贅沢な悩みかもしれない。けれど、私の身体は事あるごとに休止期間を求めがちだ。なんにもしない時間って贅沢な時間な使い方だ。でも、本当になんにもしない時間って難しくて、たいていは手とか足とか動いてしまうし

遠ざかったヤマアラシに肩を預けるように。

私には幼少期から続いている友人がいる。中学まで同じ進路で、中学高校は塾が一緒だった。 二度の受験期を乗り越えた仲だから、というわけではないが、未だに仲がいい。 昨日、久々に彼と会って食事をした。 私は友人と会うと途端に喋りがちになる。ただ、喋る内容は友達によって様々な気がする。 趣味の話がメインか、恋愛相談か、人生相談か……世間話はどこでもするけど、所属するコミュニティが違えば、世間話の内容も変わってくる。それが人と人との関係なんだろう。 私が幼馴染の彼と話すときは、人生

友人と話した夜、体が軽くなった日

自己開示が下手になったような気がする。そんな自分を感じる中で、まだ、弱さを打ち明けられる友人がいることが、私にとってはかなり救いだったりする。 友人と話す機会があったので、積もった話を崩していった。彼のいいところは諦めがいいところで、諦めが悪い私は、そのさっぱりとした性格を好んでいた。 努力してもどうしようもない壁っていくらでもある。その時下した選択を覆すことはできない。結果は残る。私はいつも、残ってしまった結果ばかりを見てうしろめたい気持ちになりがちだった。後悔を消すことは

ワインを飲みながら、煩雑した部屋に頭を抱える。

一週間が終わる。倦怠感が凄いのは残業手前に飲み干した珈琲のせいだ。空っぽの胃に流し込むカフェインは興奮剤だけど、切れたあとの、胃が萎むような感覚が気持ち悪い。何度もやらかした失態だ。それでも、BOSSの金の微糖は美味しいので何度だって飲んでしまう。着色が怖いので最近は控えていたけれど。 何もしたくなくなることがある。そういうときはきまって、動画サイトを立ち上げて、何も考えずにコンテンツを消費している。そうすると、後で自己嫌悪にさいなまれる、というのに。何にも出来ないときは、