【合同会社ヤッチャ様】大学生向けの地域留学プログラム「ヤッチャの学校」で、相互理解促進や自分の考えや想いをアウトプットする機会としてアートでチームビルディングプログラムを実施
本事例のサマリ
プログラム実施の目的
大学生向けの地域留学プログラム「ヤッチャの学校」における一つのコンテンツとして導入。仲間との共同生活や内省を通して、言葉にする以外の手段で自分の考えや想いをアウトプットする。
プログラム体験から得たもの
①自分の興味関心やこれからやりたいことが他者との交流から深まるような、密なコミュニケーションをとることができた
②絵を描くことで心の中を可視化でき、自分の言葉で言語化する機会になった
③感じたことや思ったことを、相手に伝えても良いことを体感できた
・・・
合同会社ヤッチャ様に向けて、チームビルディングプログラムを開催しました。
ヤッチャの学校8期生の大学生と、株式会社ことろどのインターンシップ生、そして女性社員の方にご参加いただきました。
今回は実際にプログラムをご導入いただいた合同会社ヤッチャの森山様にインタビューさせていただきました🙌
合同会社ヤッチャ
業務執行社員 森山 様
🔻ヤッチャの学校
ヤッチャの学校は「地域を通して人と自分と向き合う1ヶ月」をコンセプトにした大学生向け地域留学プログラムです。舞台は宮崎県日南市。参加者は、全国から集まった仲間と共同生活をしながら、地域で暮らす人の生き方に触れ、自分のこれからと向き合います。日南が参加者にとって大切な場所の一つになればと思い企画・運営しています。
言葉以外の手段で、自分の考えを
アウトプットする機会に
ーー今回依頼いただいた背景を教えてください。
合同会社ヤッチャが運営している「ヤッチャの学校」という大学生向けの地域留学プログラムの一つのコンテンツとして実施をお願いさせていただきました。
宮崎県の日南市に、全国の大学生・専門学生・高専生が集まり、地域を手段に自分のこれまでを振り返り、これからを考えてみるという1ヶ月間のプログラムになります。
共同生活をしたり、自分のこれまでと向き合うために内省したりする中で、「自分が考えていることや、本当は自分が何を思っているのかということを一生懸命言語化してみよう!」ということを運営から日々伝えています。
言葉にするのが上手い子がいる一方で、頭で考えたり言葉にするのが苦手な子もいて、毎回、ヤキモキしたり自信を失ったりする学生がいました。そんな中で、言葉にする以外の手段で自分の考えをアウトプットする機会になればと思い、anohiさんにプログラムの実施をお願いしました。
ーー頭の中を整理するための手段として、絵を描くことに興味を持っていただけた理由を教えてください。
以前、私自身が貴社のプログラム体験会に参加した際に、とても楽しかったと感じたのが大きな理由です。
ヤッチャの学校のプログラムを通して自分と向き合う中で、感じたことを言語化するのが億劫な作業になってしまったり、「こんな自分がいるんだ!」と今まで知らなかった自分に気づいてしまってそれを口に出すのが怖かったりするタイミングが必ずやってきます。こういった状況を乗り越えるために、運営メンバーとの面談の時間を多く設けているのですが、どうしても運営メンバーとの対話のみだと、学生が構えてしまって本音が言えないこともあると考えています。
貴社のプログラムでは、絵を描いてから言語化するというアプローチで自分の内面を楽しく表現できたことから、言葉のみでの対話とは違った切り口でみんなが自分の心の中を省みることができるのではないかと考えました。また、言葉のみで表現するのではなく、絵を描いて表現すること自体が斬新だったのでヤッチャの学校で試してみたいと思いました。
ーー今回ご導入いただいたタイミングから期待いただいた狙いなどがあれば教えてください。
参加者同士のチームビルディングを期待していました。ちょうど日南市での生活が10日ほど経ったくらいで実施いただき、ヤッチャの学校のプログラムも三分の一が終わるくらいのタイミングでした。学生同士もなんとなくお互いのことがわかってくるぐらいの時期で、友達のようにコミュニケーションがとれるようになる頃です。そこからもう一歩、自分の興味関心やこれからやりたいこと、克服したいものの原因は何なのか、などを深めるためにも密なコミュニケーションを学生同士で互いにして欲しいというのが運営側の願いとしてありました。
ギアを上げる、モードを切り替えるといった意味で、今回のプログラムはとても良い起爆剤になりました。考えていること、思っていること、感じていることを表に出すのは非常に難しいので、言葉じゃないもので形にして表現するという体験自体にすごく価値があり、貴重な経験になったと思います。
ーー参加者にはそれぞれどんな背景があったのですか?
今回は計5名が参加しました。3名はヤッチャの学校の8期生として、2月中旬から1ヶ月間日南市に滞在している大学生です。「人と話すのが上手くなりたい」「自分の意思を大事にしながらコミュニケーションをとりたい」「将来小説家になるために脚本を書けるようになりたいので非日常に飛び込んで色々な体験をしたい」など、みんなそれぞれの想いがあって参加してくれました。
残り2名は、私が勤めている株式会社ことろどのインターンシップ生1名と、若手の女性社員が参加しました。事業会社のインターンシップではあるのですが「色々な経験や出会いを通じて、あなたのやりたいことを見つけるためのインターンシップ」という告知に共感して応募してくれた学生でした。「自分がこれからどんなことをしたいか見つけたい」という想いを抱えていたので、発見の手がかりになればという想いから私が声をかけました。
まとまっていなくても良いから
アウトプットしてみよう
ーープログラムに参加した学生の様子を見て感じたことを教えてください。
新しい気付きと共に、普段から感じているその子らしい一面を見て、やっぱりなと個性を感じる部分もありました。課題への向き合い方も人それぞれで、悩んで筆が進まない子、紙を破く子など、それぞれの特徴や感性を改めて感じることができました。
私達の想定を超えたところで、「そういうふうな発想も君はできるのか!」という発見もありました。とある学生で、自分の気持ちをなかなか人に伝えることができず、コミュニケーションに苦手意識を持っている子がいました。「自分の意思を大事にしながらコミュニケーションをとりたい」とずっと口にしていて、言葉にするのにすごく時間がかかるタイプなのですが、絵を通してコミュニケーションをとっている時は、いつもよりも積極的に話している姿を見て感動しました。「やればできるじゃん!それで良いんだよ!」と嬉しく思いながら見守っていました。
ーー言葉だけじゃなくて、絵と言葉の両方で気持ちを伝えたり表現できることには、どんな良さがあると思いますか?
最近よく学生達に、「まとまらなくてもいいから、まず口に出してみよう」と伝えています。
今回のワークでは言葉にする前に色を選んでみたり、クレヨンにするのか、指を使って絵の具を伸ばすのか、など考えるよりも前に身体が先に動くことがすごく良かったと感じています。考え込むよりも前に、自分のなんとなくのフィーリングで選んだり描いたりしたものに対して講師の江崎さんから質問をいただいたり、残している余白の意味を自分で言葉にする時間があったりと、丁寧に進行いただけたので心の中を言語化しやすかったと思います。
ーー絵や言葉を通して自分の気持ちをアウトプットすることの大切さはどんな部分にあると思いますか?
今回の参加者の中に、「向上心があるね!」と周りから言われていた学生がいました。本人は特に自覚していなかったものの、考え方やものの見方について積極的に他者に発信してフィードバックを貰えたことで、自分でも見えていなかった性格に気付き、自分の中に確かなものを見い出せたのではと感じています。
自分の頭にあるものを取り出して表に出して見ることで、他の人から反応があり、それが新たな自分を知るきっかけになったり、自信に繋がったりすることもあるので、すごく大事な作業だと考えています。
言葉にできないものは何なのか
気付けるのがアート
ーー自分の内面を表現するのに、アートだからこそできることはなんだと思いますか?
世代や性別を問わず、言葉で自己開示することはすごくハードルがあるので、アートという共通の表現手段を通じて対話ができるところに価値があると感じました。
言葉にできていなかったものに気づいたり、反対に初めて言葉にできたり、上手く言葉にできないものが何なのか気づけるのは、アートならではの効果があると思います。
ーー印象的だったお題はありますか?
色と形を使って抽象的に自分自身の感情・状態を表現するイメージドローイングで、「今自分はこんなことを考えているんだ!」と、発見があったと感想を言っていた学生がいました。言葉にするのは難しくても、絵の中で沢山の色を使って表現することで自身の内面が可視化され、気付くことが多かったと言っていました。自分の意見を表に出すことが怖いという現状に対して、気持ちを言葉にして初めて気付けた部分もあったのだと思います。
私達運営が時間をかけてサポートすれば言語化することもできたかもしれませんが、絵という手段を使って自力でできたのは凄く貴重なことで、本人の中でも成功体験になったのではないかと思います。
自分をさらけ出すだけでなく
他者との価値観の違いを感じる
ーープログラムが終わった後に感じた参加者の変化や、やって良かったと思ったことはありましたか?
何を描いても否定されない、プログラム中の空気感が印象的でした。「考えがまとまっていなくても良いし、それを誰も否定はしないから、感じたことや思ったことをそのまま伝えて欲しい」という、私達ヤッチャの学校が大事にしているところと重なる部分がありました。
日頃、私達運営が伝えているメッセージを改めて彼らが再認識し、そしてその感覚をたっぷり体感した時間になったと思います。
その後の学生との面談でも、何を言っても否定されない安心感を感じながら気持ちを言葉にしてもらえている感覚があるので、ヤッチャの学校だけでなく外部講師との関わりの中でもそういった感覚を知ってもらえて良かったと感じています。
体験いただいた参加者のアンケート
率直にとっても楽しかったです!絵を描くこと、絵で表現することはもちろん、講師の江崎さんが問いかけてくれて、そこにうんうんと頷いてくれるみんながいる空間だったことで自分をさらけ出せた気がします。一つのことに対する認識の違いで、全く違う絵が描けることはなんとなく想像がついていたのですが、描く過程での道具の使い方、考えるプロセス、手の動かし方や気づきポイントも違っていて、「価値観って本当に違うんだ!」と感じたのと、それを面白いと思えました。今日、絵を描くことを通して価値観の違いを感じられたのでまた一つ優しくなれたような気がします!
久しぶりにしっかり絵を描いて楽しかったです。描いた絵を人に見せるというのはなんだかとても恥ずかしかったですが、感想をもらえると嬉しい気持ちになりました。これまで私は自分の感情を言葉にするのが1番大切だと思っていましたが、絵に表してみてはじめて分かることや思い浮かぶ表現もあって面白かったです。
「絵」という形で自分の気持ちを表現するのが初めてですごく新鮮でした。単純に絵を描くのが楽しかったし、一人一人個性がすごく出ていたのがとても面白かったです。
ーー今回、ヤッチャの学校で一つのコンテンツとして導入いただきましたが、こんなシーンでも活用したい!といったご要望やアイデアがあれば教えてください。
ヤッチャの学校は3月中旬に卒業式があって、その1ヶ月後の4中旬に事後研修を予定しています。そこで、プログラム内で描いた絵を今見てどう感じるか、今なら何を描きたいかなど、初心に帰る機会を作るのも良いのではないかと思いました。
また、私が勤めている株式会社ことろどの社員研修でもやってみたいと考えています。最近、社員の数が増えてきて就業規則を作ったタイミングであり、今後仕事がより細分化されていきます。ローコンテクストなメンバーが揃っているので、互いがどんな価値観を持っているのかや、何を考えているのかを知る機会が必要なのではないかと社内で話していたところでした。
世間一般的に、研修はつまらないものという印象が根深いので、楽しみながら他者や自分と向き合える貴社のチームビルディングプログラムは、どんなところでもすごくニーズがあるのではないかと思います!
ーー森山様、今回はお話しいただきありがとうございました!
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チームビルディングプログラムについて
組織課題をヒアリング後、オーダーメイドでプログラムを作成しアートを通じて参加者同士の距離をぐっと縮めるチームビルディングプログラムをご提供しています。
描くと言っても、絵心は一切不要なのでご安心ください。
おとなの図工クラブプログラムの最大の特徴は、描いて終わるのではなく、その後に対話をするところにあります。
描いて対話するプロセスを通じて、今まで知らなかった相手の新たな一面を知ることが出来たり、自分でも気づかなかった自分自身に気づくことができ、自然と相互理解を深めることができます。
研修・交流会・全社イベントまで幅広い要望に対応が可能!
参加者(内定者・新入社員・リーダー層・マネジメント層)に合わせてプログラム・進行をプランニングいたします。少人数~100名様規模まで、オンライン・オフラインともに対応しております。
ご相談いただいた後、最短で2週間後の開催が可能!参加人数、実施内容に応じてお見積を出させていただきます。
オンライン・オフラインともに対応しておりますので気兼ねなくお問い合わせください。
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会社概要
会社名 合同会社anohi
代表者 鎌田 奈那美
所在地 東京都目黒区中目黒1-1-17-708
HP https://anohiinc.com/
Mail info@otonanozukoclub.com
設立 2018年7月6日
事業内容
各種イベント、研修及びセミナーの企画、制作、運営、管理
人材育成及び職業能力開発のための教育事業
カルチャー教室等の企画及び運営に関する事業
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