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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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2023年12月の記事一覧

煩悩退散。

   人も、人じゃなくても、2023年に積み上げてきたのは経験と年齢だけではない。煩悩もまた…

その猫の手、貸して。

 コンピュータもスマホもなかった時代に生きた昔人は、年の瀬迫る師走に入ると『猫の手』を借…

老いて咲く花。

 老化で歯が抜け落ちていくように、老齢化が商店街の犬歯や切り歯、臼歯を次々に抜いていった…

バイク愛はいかほどに。

「私とオートバイ、どっちをとるの?」  鬼の形相で迫ってきた彼女は、出来レースと値踏みし…

デイ・アフター・クリスマスにサンタがいたら御用心。

 還付金があるんですか? と聞き返せば、あるんですよと言う。  二度目のマイナポイントも…

もらって嬉しいプレゼント。

 もらって嬉しいプレゼントがある。もらえることが嬉しいプレゼントもある。  たまに、もら…

イブの宅配者。

 今年は赤鼻を手配できんかったものでの。何せ赤鼻じゃないと、暗い夜道を照らしてくれんのじゃ。炬燵で丸くなっとるお主には、たいぎとは思うがの、世界には待ち侘びとる子供がたくさんおるのじゃ。  その、夜目の効くところで今年のクリスマス・イブはひとつ、仕事を引き受けちゃくれんかの。

忘れん坊のサンタは今ごろどのあたり?

 いかんいかん。もう少しですっぽかすところじゃった。今年は忘年会もクリスマスも復活するん…

がんばる受験生に。

 中学受験で勉強した覚えはないものの、大学受験は我ながらよくがんばったと思う。  努力が…

確かにある。

『大きなのっぽの古時計』を分解してみた。いやなに、ドライバーでネジを回し、歯車云々の話で…

老兵は語らず。

 秋葉原を歩く人にもはや「電気街」は通用しない。オタクの聖地は、電球や抵抗、基盤など電気…

猫のおまわりさん。

 迷子になったことがある。蠢く大木のような大人の人垣に靴一足分ずつしか進めぬ初詣の人混み…

眠れる幸せと覚醒できることの幸せ。

 朝元気で行けるのは、たっぷり眠れているからさ。6時間を切ると微妙に元気に翳りが見える。…

肩凝りこんちくしょう。

 織物を編むように凝りが重なってしまったものだから、ほぐすのに至難の極み、おいそれと退散してはくれぬ、で、肩叩き。あっちを叩いて、こっちを揉んで、洗濯物をひとつひとつ仕舞う順番考えてたたんでいくみたいにして、筋道立てて、肩叩き。  ひとつほぐれたら、ほぐれたそばから奥に潜んでいた新たな凝りが現れるだなんて、若いころにはちっとも考えられんかった。  筋肉痛とは本気度が違うよ、加齢老化の正真正銘、本格派の肩凝りに日夜悩まされるものだから、風呂上がりに今日も一発! マッサージ。