韻を踏む言葉の国の人だから。
エベレストと聞けば、good、better、bestの韻に絡んで最上級をイメージするけど、同じ山なのにチョモランマは耳にすると、愛くるしいけど威厳に欠けるように思う。認識の断層とも言うべき誤謬であることくらいわかっちゃいるけど、そこは韻を踏み、文字に意味を込めてきたお国で暮らしてきた人だもの、なんとはなしにこだわりたい。
たとえば「茫として杳」というような表現は、杓子定規で数式的な言語では言い表すことはできないし、頬をかすめるそよ風がもたらす心地よさに通じる側面からの手招