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「パワハラじゃな~い?」を宿題に当てはめた、次男のおはなし。

「ママ~、これって、パワハラじゃな~い?」

と言いながら、算数のプリント(宿題)を手に、走ってきた我が家の次男・ヤギオ。

ちょっと前から、チョコプラ(=チョコレートプラネット)の松尾さんが坂上忍さんのものまねをしているのがお気に入りのようで、なんでもかんでも「それって、パワハラじゃな~い?」とか言いまくって自分でツボってる。


お、また始まったぞ。と私は内心思いながら、「どした?」とプリントをのぞき込んだ。


【 ~(省略)~ あてはまるすうじを 書きなさい。】


「“書きなさい”って、パワハラだよね~。“書きましょう”とか“書いてください”でしょう!」と、ヤギオ。

あはは、ほんとだ、ほんと。よくよく考えてみたら“書きなさい”とは、かなりの上から目線だ!“圧”に負け、“命令”に屈して、私は今まで躍起になって問題を解きまくっていた人生だったんだなあ。たかだか7年間しか生きていないヤギオからの「(出題者に)ここまで強く言われる筋合いはないのでは?」というご指摘(笑)。思わず感心してしまった。


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“慣れ”とは恐ろしいもので、長年慣れ親しんだ事柄に関しては、「これっておかしいかもね」という思考が生まれにくい。新しくその環境に参加する者の方が、事の正否を見極める能力に長けているのかもしれない。


ちょっと気になったので、ネットでざっくり調べてみたところ

・命令形の方が文章が短くて済む。簡素化された文章の方が、制限時間内に問題を解かねばならないテストの時には、都合が良いから。

・年齢(学年)が上がっていくと語尾が変わり、指示が強くなる傾向がある。「答えましょう」→「答えなさい」→「答えよ」のように。前述の“書きなさい”は、回答者を“子ども扱いしていませんよ”という意味でもある。

というような回答が目についた。なるほどね。納得。それにしても、まあ、面白いではないか。ヤギオと同じように、「なんでここまで強く言われなきゃいけないの?」と思っている方々がいらっしゃるからこそ、ネットで上記のような回答が見受けられるのだから。


今まで50年も生きてきて、一度も考えなかったテーマ。7年しか生きていないヤギオのお蔭で随分と楽しませてもらったな。これからは、持ち帰ってくる宿題プリントの、問題の文末表現が、気になって気になって仕方がなくなりそうである。


20201114



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