インド神話
インド神話を解説した本です。
現代のインド神話のもとになっている、文明初期の神々から、古代のバラモン教の神話(聖典ヴェーダに登場する神話)、現代のヒンドゥー教の神話、仏教の神話、ジャイナ教の神話まで、紹介されています。
インド起源の仏教が、確かに、インド神話の系譜を引いていることを、確認できます。
古代のバラモン教と、現代のヒンドゥー教との関係や、ヒンドゥー教と仏教とが似て見える理由も、わかります。
インドの神話を、ここまで包括的に、詳しく解説した本は、少ないです。
本書は、貴重な資料です(^^)
ただし、インド神話の初心者は、他の入門書を読んでから、本書を読んだほうがいいでしょう。
本書では、詳し過ぎて、初心者には、よくわからないと思います。
インド神話の入門編を過ぎて、もっと詳しく知りたい方に、お勧めです(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
I 宗教と歴史
II 初期の神々
III ヴェーダの神々
ヴァルナ/プリティヴィーとディアウス/インドラ/マルト/ヴァーユ/
トヴァシュトリ/リブ/アグニ/ソーマ/チャンドラ/
アディティとアーディトヤ神群/ヴィヴァスヴァト/サーヴィトリー/
スーリヤ/ ウシャス/ラートリ/アシュヴィン/ルドラ/ヴィシュヌ
IV ブラーフマナ時代の発展
時と宇宙の創造
人類の創造と死の創造
汎神論と多神教
V ヒンドゥー神話
ヒンドゥー三神
ブラフマー/シヴァ/ヴィシュヌ/
ヴィシュヌの化身十態・マツヤ・クールマ・ヴァラーハ・ナラシンハ・
ヴァーマナ・ パラシュラーマ・ラーマチャンドラ(ラーマ)・
クリシュナ:クリシュナの誕生と幼年時代:クリシュナの青春時代:
カンサ殺害:
君主クリシュナ・ ブッダ(仏陀)・カルキ
ヒンドゥー教におけるヴェーダの神々
インドラ/ヤマ/ヴァルナ/アグニ/スーリヤ/ヴァーユ/ソーマ
新しい神々
クベーラ/カルティケーヤ/ヴィスヴァカルマ/ダルマ/カーマ
女神
サラスヴァティー/ラクシュミー/デーヴィ/女神の三神/
アディティ/ サラニュー/プリティヴィー/ラティ/ディティ/
マナサー/シャスティとシータラ
動物神
ガネーシャ/ガルダ/ハヌマーン
他の神話動物
ジャンバヴァン/スグリーヴァ/バーリ/ナーガ
神としての山、河、池
山/河/聖なる池
神々の敵
人類の敵
他の精霊
群小神
半神とリシ
『マハーバーラタ』
VI 仏教神話
ブッダの前世/ブッダの誕生/少年時代/結婚/四つのしるし/
悟りの探求/ 悟り/説法/ブッダへの反対/死への願い
仏教の宇宙観と万神殿
VII ジャイナ神話
ジャイナの宇宙輪廻
ジャイナ教の宇宙
訳者あとがき
索引