エンジニアとプロダクトマネージャーをつなぐ架け橋になりたい【社員インタビュー】
私たちオトバンクは「聴く」を通じて新しい世界が広がる「audiobook.jp」の運営等を行っています。今回は、会員数250万人を突破した日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」を進化させるエンジニア、ねっしーさんのインタビューをお届けします!
オトバンクと出会うまでの歩み
ーーねっしーさんはどうしてエンジニアになったんですか?
ねっしー:高校生のときに初めてスマホが普及したんです。そこから、スマホアプリ等で自分の理想を形にできるサービス作りに憧れ、情報学部がある大学に入りました。大学では4年間プログラミングを学び、2017年に新卒でシステムエンジニアになりました。
新卒で入った会社では元請けSIerとして官公庁の業務システムの開発に携わりましたが、Excelで設計書を作る仕事がほとんどだったこと、また、お客さんと直接お話ししてシステムを作ることも難しいことが分かってきて、エンジニアとして技術的に成長したい、自社サービスの開発に挑戦したいという気持ちが出てきました。
また社会人になって思ったのは、理に適っていない決まりに対する疑問、例えばスーツを着る理由や毎朝9時に出社する意味、そういう疑問がふわふわ出てきちゃったんです。そういったこともあり、より自分の仕事のパフォーマンスが出せる会社で楽しく仕事がしたいと転職を考え始めました。
ーー働き始めたことで、いろんな違和感が見えてきたんですね。
ねっしー:オトバンクはエージェント経由の紹介だったのですが、最初はオトバンクもオーディオブックも知らなくて。そこから色々調べ始めて(社長の)久保田さんの満員電車禁止令の記事を読んだんです。
まだコロナ前でしたし、リモートワークも世の中に浸透していない中、リモートワークだけでなく満員電車にも乗らない会社は、みんな合理的に働いてるのではないかと思いました。当時、オトバンクはaudiobook.jpという1つのサービスに特化していたので、プロダクトをずっと愛着を持って育てていけると感じたこともあり、入社を決めました。
チームで同じゴールへ向かう
ーー今のお仕事は、どんなことをされてるんですか。
ねっしー:audiobook.jpを成長させるための開発をやってます。例えば、ユーザーの新規獲得や、会員登録して聴き放題を始めるまでの導線の改善など、ユーザーにより長く使ってもらうための機能を増やしています。
最近だとキャンペーン系の開発が多いですね。例えば、年末年始のリベンジ読書キャンペーン、父の日キャンペーンなど、専用のWebページをデザイナーのkotaniさんがイチからデザインして、私がコーディングするというのをやってました。
私はGrowth CATチームという、PdM、デザイナー、エンジニアの5人くらいの小さなチームにいますが、どうやったらユーザーに楽しんでもらえるか、施策を考えるところから関われることにやりがいを感じています(ちなみにCATチームはCoin, Alacarte, Ticketの頭文字で、当初は聴き放題以外の機能を充実させるためのチームでした。チーム目標は頻繁に変わるので今は名前だけ残っています!)。
先ほどのリベンジ読書キャンペーンでは、よりユーザーに楽しんでもらえるよう、視聴情報のデータを取得して、残り何トラック聞いたら条件達成するかを表示しようと私から提案しました。データを取るにはAPI改修が必要だったのですが、そうするだけの価値はあるよねとみんなで話しつつ、納期や優先順位を相談しながら、チーム全員でリリースまでやり切ることができました。
ーー他にも印象的なプロジェクトはありますか?
ねっしー:そうですね、アプリエンジニアと初めて連携したふせん機能は、今でも強く記憶に残っています。これはいわゆるブックマーク機能で、FeBeからaudiobook.jpのリニューアルで一度なくなったのですが、ヘビーユーザーからは復活してほしいという声が強く、やっぱり作ろうという判断になりました。(会長の)上田さんもヘビーユーザーなので、ふせんを付けたいタイミングなどを細かくヒアリングして、本当にユーザーが求める機能を詰め込みました。
豊かな個性を持ったエンジニア軍団
ーーエンジニア同士の連携も必要なんですね。
ねっしー:今はアプリエンジニアと協力して作る機能ばかりです。Androidでコインが買える機能や年割プランの切り替えなど、アプリの実装と私達APIの開発、両方が必要なので、同じチームにアプリエンジニアとサーバーエンジニアが1人ずつアサインされています。
エンジニア同士でも、アプリエンジニアから見える情報や持っている知識と、私達のそれは全然違うので、相手に伝わる言葉で話すことは心がけていますね。多分、営業と経理ぐらい違いますよ。
ーーそんなに違うんですね!
ねっしー:アプリエンジニア以外も、みんな得意とする専門分野が違います。例えば、あるエンジニアは開発の業務フロー改善に特化していますが、それは本人が「プロダクト開発するための業務改善に興味がある」と伝えたのがきっかけで、じゃあお任せしようと。
フロントエンドで新しい技術に興味があり、そこに特化しているエンジニアもいるし、喋るのは苦手だけど情報を分かりやすくWikiにまとめるのは得意なエンジニアもいる。みんな、得意なところで補いあっています。
今、何に興味があるのか、どういうエンジニアになりたいか、定期的にエンジニア内の上長とも1on1でお話できますし、実際にアサインもしてくれます。以前はエンジニア全体がひとつのチームだったのですが、私が「少人数のチームでPdMとのコミュニケーションを密に取りたい」と言ったら本当に今のCATチームのような少人数チームが実現しましたし。
エンジニアとプロダクトマネージャーをつなぐ架け橋になりたい
ーーねっしーさんが仕事で嬉しいのはどんな時でしょうか。
ねっしー:ユーザーの反応があると嬉しいのもそうですが、チームメンバーに感謝されたときにすごくやりがいを感じます。CATチームの定例Mtgで今週の良かったことを感謝する「みんなのWinコーナー」があるのですが、そこで「ねっしーさんの小さな気遣いがとても嬉しい」みたいに言われるとやりがいを感じます。
あとはやっぱり、自分が提案した施策が通ったとき。「こっちの方がもっとスムーズに開発できるんじゃないですか?」と提案したら、みんなも理解してくれて実現できたときは嬉しいですよね。
ーー逆に大変なときもありますか?
ねっしー:んー、人が少ないことですかね。CATチームのサーバーエンジニアは私だけなので、責任感を持って任されるのは大変ですが、すごく成長はしてると思います。PdMのmikiちゃんのアイディア全てに対応できていないことにも、私が3人いたら全部できるのになあ、と歯がゆさを感じます。
社内システムの管理画面も本当は使いやすいように改善したい。大変でどうにもならなくなる前に「なんか不便そうだったんで、改善しときましたよ」みたいな。そういう時間をもっと作りたいですね。
ーー今後やりたいことも教えてください!
ねっしー:直近ではエンジニア内の組織改善をしたいです。エンジニア同士の会話が増えてコミュニケーションが取りやすくなるよう、アプリエンジニアのkondoさんと一緒にエンジニア内の溝(=認識の違い)を埋める取り組みを進めています。
エンジニア全体の定例Mtgで、どうしたらもっと開発がしやすくなるか意見を出し合ったり、どんな技術に興味があるかを知る時間を設けたり、じゃあその興味のある内容で勉強会を開こうとか。
後は、”自称”喋れるエンジニアなので、”本当に”喋れるエンジニアになる。エンジニアからプロダクトマネージャーになる人は多いですが、私はエンジニアとしてプロダクトマネージャーと最高の関係を築きたい。そう、だから、エンジニアとプロダクトマネージャーをつなぐ架け橋になりたいですね。
ーーコミュニケーションという軸からぶれないですね。
ねっしー:コミュニケーション、昔は苦手だったんですけどね。
ーー本当??
ねっしー:本当、本当(笑)。でも振り返ってみると、学生時代にスチューデント・アシスタントという下級生のプログラミング授業のお手伝いをするアルバイトをやってて。
先生の授業に上級生が1~2人後ろに入って、下級生が「分からない」と手を上げたら、その子が分かるように教えていたんです。そこで感謝されたり、上級生として尊敬してもらえたのはすごく嬉しかった。何かしら人のために行動すること、人に感謝されるところが好きなんでしょうね。専門用語を使わずに「相手に伝わる言葉で説明する」ことが自然とできていたのもこの頃からだったと思います。
ゲームをきっかけとしてエンジニアを目指したけど、人の話を聞いて「それってこういうことだよね」「そうですそうです!」って課題を解決するのが好きなんだと就職活動のときに気づいたんです。
多様性のある人が集まるオトバンク
ーー最後に、オトバンクで働く醍醐味とは何でしょう。
ねっしー:個人の働き方を尊重してくれる社風ですかね。それぞれが最もパフォーマンスの出る働き方をしていると思います。私も朝が弱いので、11時半より前にミーティングを入れないでくださいとか全然通りますし、社会人なんだから我慢しなきゃとかがない。エンジニアだと特にそう感じます。
あとはやっぱり人がいいですね。コロナ禍でみんなバラバラになって、出社はあまりしなくなったけど、集まるとみんな個性豊かで楽しい話が絶えない。いろんな人と触れ合う機会が多いのが、オトバンクで働くおもしろさだと思います。
エンジニアの人って、エンジニアが少ない会社に転職するのに抵抗があると思うんです。自分たちの考え方や信念、例えば品質を担保したい、技術力を高めたいといった考えが、他の人に通じないのではという心配があると思うんですけど、逆に私は、いろんな人がいるからこそ知れる世界もあるよって言いたいかな。
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