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グーニーズが。
グーニーズが好きでミクシィのコミュニティに入っているのだが、そのメンバーのおひとりが、ロケ地となったオレゴンの静かな半島を訪ねたんだそう。
その写真を拝見したら、まるで、自分ごとのように嬉しい想いがあふれた。
インターネットがない時代には、考えられなかった疑似体験だ。
そこで初めて知ったのだが、マイキーたちの住んでいた町の本当の名前は「アストリア」と言うらしい。
僕は「アタリス」というバンドが好きで、最新アルバムは特に大好物だが、その中でもいちばん好きな曲が「アストリア」を冠した曲で、こうした瞬間に否が応でも運命的なものを感じてしまう。
人生の捉え方には、2つあると思う。
1つは––––「予め決められた人生を費やしている」という思考。
「満額の財布から時間という限られた価値を費やして、スッカラカンになったときが死ぬとき」
ってので––––日々を消費していく感覚の「運命論」とも呼べるもの。
もう1つは––––「今という瞬間/刹那の積み重ねが一分一時間一日一年を成し、最終的に一生が築かれる」という「結果論」。
「今を生きる」
って、発想––––
僕は後者を信じたいし、そんな生き方に憧れてさえいるが、それでも「運命」とやらを感じてしまうときがある。「アストリア」を通じた映画と日記と音楽の出会いは、何かの縁だとか必然だとか……
憧れと現実の関係は、いつだって矛盾だらけだ。
その運命ってやつの最たるものが、僕のギターだ。
「モズライト」という老舗メーカーの「MARKⅡ」ってモデルで、僕はそのストラップに「I ♥ BAKERSFIELD」と書かれた缶バッヂをつけている。
––––遡ること小学5年生のとき––––習っていた剣道関連で渡米した際、ベーカーズフィールドという町で、ショートホームステイを経験した––––滞在中、市議会を見学する機会があり、記念に頂いたのが、そのバッヂだ––––
––––僕は典型的なモノを捨てられないタイプ。16歳で「モズライト」を手に入れたとき、色が合うという理由だけで、勉強机の引き出し奥深くに仕舞ってあったそれを引っ張り出し、つけたのだった。
あれから約十年。先日、仕事用の参考書を買うために立ち寄った渋谷の書店で、偶然「モズライト」特集を組んだムックを発見した。
そこには、このようなことが書かれてあった。
モズライトはベンチャーズが使用していたことで有名なサーフミュージックの代表的な楽器。しかし、その発祥は、海などない内陸の町で〜
その海のない町こそ
「ベーカーズフィールド」
だった……僕が信じて止まないのは予め決められた運命の力じゃなく、偶然に運良く起こり続ける結果の連鎖だ。それでも、この奇跡に何も感じないのだとしたら、心が固くなり過ぎている証拠だとも思う。
神さまが導く必然と只の人が紡ぐ偶然が、また、矛盾し、奇跡みたいな軌跡が刻まれた。
ちなみに「モズライト / MARKⅡ」は、パンク界のレジェンド「ラモーンズ」のギタリストも使用していて、彼らは、僕のルーツである「グリーンデイ」延いては「90年代パンクシーン」に、多大な影響を与えている。
憧れと現実の関係は––––さも、不可思議なものだ。
––––2005年6月17日
パンクのパイオニア「Ramones」
スティーヴン・キングの「Pet Sematary」の主題歌。
劇中でトラックの運転手が聴いている曲もRamoneseで「Sheena Is A Punk Rocker」
Green Dayがいなきゃ、今、多くのパンクやラウドのバンドはいない。
世界一有名な90年代パンクのMVの1つだと思うけど(ボーリング場のLDジュークボックスでどれだけオンエアしたか……)以下のビデオがレファンレンスになっているのかも。
悪ガキだったグリーンデイが、政治的なメッセージを込めたアルバムでグラミーを獲るなんて、誰も想像してなかった。
グーニーズをタイトルにして、この曲を載せないわけにはいかない。当時、僕の暮らしていた田舎では、どんなに探しても聴くことも観ることもできなかった曲とMVだけど……今じゃ、YouTubeでいつでも見聞きできる。
最後にアタリスのカバーであの名曲を。
––––今年も、また、夏が来る。
【 マ ガ ジ ン 】
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