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Ginga Otake
2022年5月9日 01:25
夕方、2 本の飛行機雲を見た。2 年前の秋、海外からの技能実習生は、ビザの延長を余儀なくされていた。今は、どうしているのだろう。✳︎ 飛行機雲夕立や四人纏めて屋根の下サンダルの客として来る実習生藤花や農具を直す移住民麦わらの自転車駐車場走るハラワンと指振る南風よ来いさのまるの盆の地酒のかわいさよ蜘蛛の糸祖国と電話夜夜繋ぎビザ延びれど秋の飛行機雲の下
2022年4月27日 23:24
昼食の時間、肉や豆腐の話を聞いていたところ会話が噛み合わなくなった。「〇〇で買った肉は、スーパーと違う」「豆腐は、他の物を食べれない」料理とは、実にさまざまな分野への知識や関心が求められるものかもしれない。目の前に並んだコンビニ弁当とわさびの握り飯を見ながらそんなことを考えた。✳︎ 山葵物種持つ蟻四足のもつれけり活字飽き運転席の春日かなたんぽぽや犬のまつ毛の潤へる
2022年3月21日 00:18
群像の一人となりし春の服雑誌や服を買いに百貨店へ行った。寝起きのような格好だったが、俳句では、現実と異なる人間像を想像できるから良い。市民文芸の締切が近い。それぞれが生き生きと活躍する様を群像というらしい。文芸誌への投稿は、仕事用の服を買うなど簡単な取材から書こうと思った。✳︎ 群像芥子の粒ほどの人格水温む花粉のせゐ年金事務の目の赤さ春雨や自動ドアより子の足跡春宵の
2022年3月8日 06:30
渡良瀬遊水地のヨシ焼きを観た後、「コッポラの胡蝶の夢」という映画をレンタル視聴しました。観念的な鮮やかな色彩の対比は、火を見て疲れた目には厳しかったです。✳︎ 胡蝶の夢背二人過ぎて野焼の火の盛り火の中のヨシの影より灰昇る胡蝶の夢野焼き疲れの目に眩し紙襖の穴より余寒のぞきけり猫払ふ玄関の杖春の闇春一番や砂のざらつく缶の口春の夢電気ショックは遠慮して金箔は