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動きを生むために動いた結果

本記事にアクセス頂きありがとうございます。
精神科作業療法士11年目の私が新人・若手の頃を振り返っているシリーズ第2弾です。

「いつまで○○(先輩OTR)の背中見てるんだ?」
「お前は○○と同じようなことやっていて楽しいのか?」

これは一緒に仕事をしていたスーパー救急病棟看護師さんから作業療法士2年目の忘年会で言われた言葉です。

はい。グサっと来ました笑。
でも同時に「一人の作業療法士として見てくれているんだ」と嬉しい気持ちにもなりました。
今思うと、そんなことを言ってくれる先輩(しかも他職種で)はなかなかいないですよね。有り難かったなぁ。今、何してるんだろう。

今回の記事で期待できることは

精神科作業療法士11年目の
・2年目の頃の頭の中が覗ける
・動きを生むために、どう動いたか知ることができる
・経験から何かを学び、気付きが得られる可能性
そのようなことが期待できるのではないでしょうか

前回の記事では一年目のことを綴らせていただきました。
↓↓まだ読んでいない方はこちらをどうぞ↓↓

ここからは、年末に先輩看護師さんにグサっとストレートに芯のある言葉を頂いた作業療法士2年目について綴っていきたいと思います。ご興味ある方のみ、お付き合いください。


今回も総括資料から引用しながら進めていきたいと思います。

自己評価

<病棟>

①精神一般病棟(高齢者中心)の活性化
病棟との連携やプログラム内容の検討、変更〜実施等“新たな動き”を作ることが出来た。評価実施、方法については今後の課題として残る。

②スーパー救急病棟での自分の役割
昨年度と変わり入るプログラム数が減少。病棟の動きについていくのがやっとの状態。もっと出来ることがあったのではないか、自分の役割は?について苦慮した。来年度の課題。

2014年度総括資料より

当時、慢性期病棟の慢性化を課題として先輩OTRと病棟師長がお話しされていました。その中で私なりに“新たな動き”を作るためにとても意識したことがありました。
また、毎日入院があるスーパー救急病棟。病棟へ入る回数が増えればどんどん知らない患者さんが増えていく訳でして…
その中で行っていたことは今、振り返るとどちらの病棟も共通していたと思います。

それは「動きを生むために動くこと」です。

どのように動いていたかご興味ある方は是非、後半部分を読んで頂けますと幸いです。

<全体(一年間)を通して>

①自ら学ぶ姿勢
興味関心のあるものを中心に研修会や専門書にて積極的に学ぶ機会を作った。今後も継続していき、自分の武器として対象者に還元できるように務めたい。

②自分の在り方、伝え方
コミュニケーション技術の習得。自分がどのように在るべきかどのように伝えるかといったことは今後も課題として残る。

2014年度総括資料より

自ら学ぶ姿勢については一年目と違い研修会などに多く行くようになりました。何に行ったら良いかわからない当時の加藤は、自分で調べたり、先輩に聞いたり、母校の先生に聞いたりしながら意識的に動きました。

<参加した研修会>

・東京都作業療法士会:精神科障害領域の作業療法
・ハンドケアセラピスト認定講座
・リカバリー全国フォーラム2014
・精神科作業療法協会 第50回全国研修会
・第28回東京精神病院学会
・元気回復行動プラン(WRAP)集中クラス
・第2回認知作業療法基礎研修会
・WRAPファシリテーター養成研修
・ふまねっとインストラクター3級講習会

2014年度総括資料より

参加した研修会の共通点は、私の興味関心があるものということです。
理由は簡単です。
興味関心のないものは意欲的に学べない。
意欲的に学べないものは身にならない。 
と当時思っていました。
結果として、誰かに学びなさいと言われたというようなベクトルではないので、楽しく意欲的に学ぶことができました!
ちなみに研修会参加回数は昨年の1→9個になりました。

しかし、研修に参加したからといって知識として定着していないものや対象者へ還元できていないものもある現状でした。ここは反省だなと思います。行って満足にならないようにする必要がありますね。

一方、良かったこともあります。
それは、研修の参加によりOTだけでなく外部の方(他職種)とのつながりができ、関わりの中から情報収集し新しい視点や考えを学べたということです。

さて、ここからは「動きを生むためにどのように動いていたか」を記載していきたいと思います。

動きを生むためにどう動いたか

精神一般病棟(高齢者中心)では

病棟から作業療法に対して一番に上がっていた期待は『離床』です。(寝たきりの方が多かったため)
実際に作業療法の時間は離床のきっかけになっていた為、動きのある活動や「また参加したい」と思えるよう考え、日常の活性化を目指しました。

その為にも、看護師の朝の申し送りとケースカンファレンスに参加するよう心がけました。病棟の一員としてプログラムや対象者のことに関して、自分の考えを発信しました。必ず何か言う。存在を伝える。
そうすると、、、

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