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一緒に働いたからこそ、おてつたび先の方との暖かい関係性ができた。【おてつびとインタビュー vol.22(後編)】

Vol.22箕輪さん石津さんプロフ (2)

さて、前回に引き続きVR×全国市町村制覇挑戦中のおてつびと、Takaさんharuさんにお伺いしたインタビューの後編です!

前編ではおてつたび利用までの経緯をご紹介しました。
今回は、実際に飛騨でどんな日々を過ごしたのかを伺いましたよ~👀

●基本情報●
おてつたび先:フルーツパーク黒内果樹園
行き先:岐阜県・飛騨市ひだし
期間:2021/7/31(土) - 2021/8/11(水)
   2021/8/11(水) - 2021/8/23(月)
お手伝い内容:桃の収穫・出荷のお手伝い
詳細:https://otetsutabi.com/plans/427

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おてつたびの一日はどんな流れ?

- 前回は初日の印象を伺いました。2日目以降の具体的なスケジュールも教えてください!

一日のスケジュール(箕輪さん)

●haruさん

朝6時前に起きて、ご飯を食べて農園に向かいます。

7時55分頃から、農園の組合長の方からの朝の伝達事項(今日の収穫場所、収穫時の注意点等)を聞いて畑に向かい、8時から仕事が始まります。

「あなたたちは今日からここで休んだりご飯食べたりしてね」と初日から席を用意して頂き、おてつたび先の黒内果樹園さんの一員となって朝礼等にも参加していました。20分の休憩をはさみながら、17時にはお仕事が終わります。

そこから宿泊先に戻り、洗濯をかけて、お風呂をためて、料理を作って食べて、寝る。最初の方はどれだけきついかわからなかったので、とりあえず寝ておこうと22時前には寝ていました。

なんと、おてつたび期間を延長!

- お二人は、当初募集前半の10日間の参加予定だったのを、後半の12日間も追加されて合計24日間滞在されていたと聞きました。延長の決め手は何だったんですか?

●haruさん
最初の3日間くらいで、冗談っぽく「ずっとこっちに住めばいいじゃん、住むところはいくらでもあるよ」って言われていたんですよね。

おてつたび先の方がすごく暖かく迎えてくださったおかげで早く馴染むことができて、「あなたたち一か月くらいいるような気がするけど、まだ5日目なのね」なんて言われたこともあって。とっても有難かったですね。

●Takaさん
そういうお声をかけて頂いていた中で、黒内果樹園さんはこの後も収穫期で仕事が沢山ありそうだったし、私たちは静岡に戻ってもお盆期間で人が多くコロナの感染者数も増えていて動けない。

それなら、仕事も楽しいし残った方が良いね!」という話になり、延長をさせてもらいました。

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一緒に働くからこそできる関係性があった

- おてつたび先の方に必要とされているのが伝わってくる、素敵なエピソードですね。お仕事が楽しかった理由について、具体的にお聞きしたいです!

●haruさん
一番は人間関係がすごく良くて人の暖かさがあったのが大きかったです。

大変な仕事を一緒にやって、終わった後に「お疲れ様!」と冷たいスポーツドリンクを一緒に飲むみたいな、一緒に働くからこその関係性がすごく心地良かったですね

●Takaさん
それから、作業は3人1組(2人は収穫、1人が詰め子)で基本固定で動くので、日を追うごとに人間関係が出来上がっていくんですよね。それがやりやすかったし、楽しかった。どんどん深い話をするようになり、裏話が聞けたりしました。

- 深い話や裏話というのがどんな話だったのか気になります。

●haruさん
農家さんの仕事の中で自分が興味をもった点を聞くと、嬉しそうに色んなこと教えてくださりました。

私もすごく勉強になるので、もっと知りたくなるし、農家さんももっと伝えたい教えたい、という形でコミュニケーションを取れました。あとは地元の良いところ、美味しいもの、そして方言とかも。

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新しく知ることの連続。「コケ」って…何?

- 方言ですか!エピソードがあれば是非伺いたいです!

●haruさん
私たち、朝礼の時に組合長と60~70代くらいの方3人が話していた、昔ながらの飛騨弁の会話が頑張って聞いても何を話しているのか分からなくて。

一緒の作業チームで仲良くなっていた40代の方にそのことを打ち明けたら、「僕たちも分からないときあるよ」と言われて笑。ただ、「これからは分からない飛騨弁とかあったら聞いてくれたらいいよ」と言ってくださったんです。

それまでは会話の中で分からなくても流れで察知しようとしてたんですけど、「それってどういう意味ですか」とこまめに聞くようにしたら、より打ち解けることができたように思います。

●Takaさん
それを繰り返していたら相手の方から、方言を言った瞬間に気づいて「あ、今の分からないよね」と言い換えてくださるようになったのも、とても嬉しかったですね。

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▲方言トークでお二人と盛り上がりました

- 飛騨弁のお話がとても面白そうですね!もう少し伺いたいです。特に印象的だったものはありますか?

●haruさん
「ありがとなったで」ですね。飛騨の方って、二つの言葉をくっつけて早口で喋るのが多いんです。

例えば、親戚で集まってもてなしてもらったら、「もうありがとなったで」と言って帰っていくと。おもてなしに対する感謝の気持ちと、「もう帰るでね」という意を一つにした言葉らしいです。それを県外に出て使ったら通じなかったという話もセットで聞きました。笑

●Takaさん
あとはキノコ類のことをコケと呼んだりとか。ある時、「お前らコケ食うか」って農家さんに言われて、二人とも「コケ!?」って。笑

●haruさん
リンゴ畑で「ほら、ここコケ生えてる。見てみい」って言われて。

私たちのイメージする“コケ”って、盆栽とかに生えてる緑色の植物的なものだったので、緑色のものを探したんですけど全然わからなくて。
「いやいや、目の前にあるこれやろ」って笑いながら言われて、「こっちはきのこのことコケって言うんだ」って。

- なんと!(笑)同じ日本でも新しく知ることが沢山ですね!!!

社交辞令で終わらない人間関係

- 飛騨の方はどんな方が多かったですか?

●haruさん
優しい方ばかりでした。

例えば、熊の油のエピソードがあって。私は手荒れがひどいので熊の油が欲しかったのですが、販売しているクマ牧場は農場から少し距離があったので諦めようとしていたんですね。
そうしたらある方が「クマ牧場の近くにおらの知り合いがいて、ちょうどこっちに来る用事があるから買ってこさせるべ」と言ってくださって、3日後に本当に手元に届いたんです。

すごく面倒見が良いし、暖かいし、人と人との繋がりがすごく濃くて

「買ってきて」なんて自分の家族ならまだしも、おてつたびで来ている他人のために普通なかなか頼めないじゃないですか。それなのに動いてくださる人の温かさにびっくりしましたね。

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▲こちらが実際に取り寄せて頂いた”熊の油”👀

●Takaさん
社交辞令で終わらない(人間関係)という表現がぴったりなのかなと思います。「また来てよ」って言う言葉一つとっても、普通なら社交辞令が入っていたりすると思うんですけど、本当に来てほしいと思ってくださってるのを感じました。

知らない場所に飛び込むことで得られるもの

- おてつたびに参加した感想を教えてください。

●haruさん
短期間とはいえ知らない土地に住んで、住まいを与えて頂いて、そこに住んでいるような感覚で仕事をするのは、最初は不安がありました。
でも行ってみたら飛騨の皆さんがすごく親切にしてくださったので、思い切って飛び込んで良かったなと思っています

●Takaさん
今回の場合、おてつたびさんと黒内果樹園さんと飛騨市の地域おこし協力隊の方との3者でやり取りをしていて、行政との関わりもあるというお話を伺いました。

おてつたびは助けてほしい人と仕事がしたい人たちのマッチングに限らず、地域創生だったり人手不足の産業を守ることにも寄与されているのだと感じましたね。

それで、僕らも(魅力を)アピールしたいと思い、おてつたび中の様子を毎日SNSで発信したり、VR動画を作成しました。行き先が増えたら嬉しいので、もっともっとおてつたびが広がっていって欲しいと思っています。

▼実際に黒内果樹園さんの作業の様子を映したVRツアーがこちら!
 是非スマートフォン等でご覧ください!

- これから参加する人に向けて何かアドバイスやメッセージもあれば、お願いします!

●haruさん
知らない土地でお仕事をするのは不安があると思うけど、おてつたび先の方はすごく親切なので勇気を出して行ってみてほしいです!

それから、繁忙期の農家さんはお忙しいので、お手伝い感覚ではなくお金を頂いて働きにきているということを念頭に置いて働くことがすごく大事だと思います。
おてつたび先で頑張ることができたら自分の成長にも繋がるし、頑張ることでおてつたび先の方を助けられて良い関係ができると思います。

大変なことはありますが、貴重な体験ができるので元気に楽しんで参加しましょう!

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- 最後に、お二人の活動の今後の活動についても伺いたいです^^

●Takaさん
今回、黒内果樹園さんの動画を作らせて頂いたのには、すごく親切にして頂いたお礼の気持ちがありました。また、その黒内果樹園さんとのご縁をつないでくれたおてつたびさんへのお礼の気持ちも含めています。

全市町村制覇をしたいという目標は変わっていないです。

そのためには、稼ぎながら目標を達成する方法を考えていかないといけない。ただ、常に誰かのためになることをやりたいと思っています。

いずれはVR動画・360°動画を生業に、全市町村制覇をしつつVRツアーを作って、事情があって旅行ができない人に届けていきたいです。

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- 飛騨の方々との暖かいエピソードから、これから参加する方へのメッセージまで、とても素敵なお話を沢山伺いました。

VRツアーは続々更新されていますので、皆様もぜひお二人のチャンネルをチェックしてみてくださいね👀

Takaさん、haruさん、ご協力頂きありがとうございました!

【取材:園田稚彩・渡邊真由 執筆:渡邊真由】

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⭐おてつたび先情報

おてつたび先データ_岐阜県飛騨市

◆飛騨市公式ウェブサイト
https://www.city.hida.gifu.jp/

◆飛騨市公式観光サイト
https://www.hida-kankou.jp/

⭐今回のおてつたび先

◆フルーツパーク黒内果樹園

〒509-4275
岐阜県飛騨市古川町黒内446

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