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受け入れ側とユーザーの両方を経験⁉おてつたびで農業に新しい風を。【受入先インタビューvol.6】(北海道平取町・WFPダチョウファーム)

北海道平取町で、WFPダチョウファームを営む若手農家の冨安寛樹さん。
主にブロッコリーの栽培を通して農業規模の拡大やSNS発信に取り組んでいます。

冨安さんが平取町の耕作放棄地に就農したのは3年前。駆け出しでわからないことが多い中、一つ一つの課題に向き合う日々を過ごしています。

そんな冨安さんには、2021年8月からおてつたびを受け入れ側としてご利用頂いているのですが、なんと、自身もユーザーとして活躍中という経歴の持ち主なんです!

今回は、受け入れ側とユーザーの両方を経験したからこそわかる、おてつたびの魅力や価値についてお伺いしました!

●基本情報●
受け入れ先:太陽ファーム
行き先:愛媛県大洲市
期間:2022年2月1日 〜 2月9日
お手伝い内容:キャベツと玉ねぎの収穫など
詳細:https://otetsutabi.com/plans/599

おてつたび先(冨安さんの農園):WFPダチョウファーム
行き先:北海道平取町
お手伝い内容:ブロッコリーの収穫など
詳細:https://otetsutabi.com/businesses/321

◆初めて尽くしの大規模農業

― WFPダチョウファームの冨安寛樹さんにお越しいただきました!北海道平取町で農業を始めたきっかけは何だったのですか?

10年くらい前に地域おこし協力隊に参加して、それがきっかけで地方暮らしもありかなって。そのあと岡山県美作市みまさかし上山うえやまの移住者の方と一緒に、耕作放棄地となっていた棚田の再生事業に携わっていました。

北海道に移ったきっかけは、2020年。

棚田再生事業を続けつつ、どうやってお金を生み出していくか。この課題を考え抜いた結果、「大規模農業にチャレンジしてみよう」ということになりました。棚田再生事業のご縁があった太洋産業貿易さんと協力し、北海道の耕作放棄地を借り受け、大規模農業をスタートしました。

けど実は僕、大規模農業の経験がなかったので、いまでも手当たり次第で……。なんとかなんとか、今年もスタートをきれたところです笑

WPFダチョウファームのブロッコリー畑

◆「楽しそう!」からチャレンジしたおてつたび

― なぜ「おてつたび」を受け入れるだけでなく、自分からチャレンジしたのでしょうか

楽しそうだったから(即答)。

僕は、業界やジャンルにとらわれず新しいこと・冒険をするのが好きなので、おてつたびを利用しちゃいました。

あとは、農家は、一年の中で忙しい時期と暇な時期がはっきりしています。僕の場合、冬の北海道は雪が降るからなにもできないんです。そうすると、その時間で何か新しいことへ挑戦してみたいなって。

実際、太陽ファームさん(愛媛県)に参加してみて、僕が学ぶことや知らないことがたくさんありました。太陽ファームさんは、メガファームで広大。人の配置、おてつびとへの配慮の仕方など、工夫されていることが肌で感じられました。

育てる作物が違えば新人同然⁉ 参加前は役に立てるか心配だったそう

とてもなかなか同業のところで働く機会ってないじゃないですか。嫌がる農家さんもいると思うんです。

そのような中で、おてつたびを活用してほかの農家さんの下で働けたのは、なかなかできない貴重な経験だと思います。

― ご自身が農業経験者を受け入れるとしたら、どういったことを期待しますか?

おてつたびの1回きりではなく、そのあとに続くような交流ができたらいいなぁ。
今度は、逆に僕が、来てくれた農家さんのお手伝いに行きたいです。

基本的に、農家さんって自分の作物でいっぱいいっぱいなので、交流の機会がすごく少ないんです。地元だけでなく県を超えた交流は面白そう。

もちろん、農業をやったことがない人と一緒に仕事する新鮮さや楽しさもあると思うけどね(笑)

今回、僕が訪れた太陽ファームは、地元の農業高校出身の若い社員さんが多かったです。僕が経験したのと同じように、そういった若い人たちにとっても、自分たち以外の現場を知るのはどうですかね?

お互いが学びあうことで、「将来の農業業界の発展にもつながる」と思いますよね。農家さんの交換留学サービスとかあったら面白そうじゃない?

◆価値観が違うって面白い!

― ところで、おてつたびにどのような印象をもっていますか? 

僕の農業は、北海道のすごく田舎でやっているので、いつも同じような顔ぶれになってしまいます。東京や大阪のように自然に人が集まる場、趣味で集まるコミュニティもほとんどなくて…。ちょっと退屈。

そんな中、おてつたびで来る若い人と交流できるのはとても刺激的です。

交流を通してたくさんの新しい価値観に出会えます。

自分の価値のアップデートもできますし。そういう意味で、様々な価値観が出合い交差して、互いに意識を高めあうことができるサービスだと思います。

他のおてつびとと一緒に昼食

また、おてつたびって「旅行」と全然違うじゃないですか。「○○県に行ったら、○○へ行かなければいけない」とかがおてつたびには一切ないです。

受け入れ先にとっても「ゲスト」じゃなく、日常の一部としておてつびとを受け入れてくれます

パッケージ化されず、生活に切り込んでいくおてつたびの旅がすごく気に入っています。

◆誰もやったことないことに挑戦しよう

― 最後に、自分と同じ農家さん、そして若い方へ一言お願いします!

僕はおてつたびを「受け入れ先」としても「ユーザー」としても使うという、これまで誰もやったことがないことにチャレンジしました。

おてつたびで出会う見ず知らずの仲間たちと一緒に目標を達成していくところが、僕にとって楽しくワクワクでした。

少しでもおてつたびに興味をもった方は、一歩を踏み出してみたら、面白いのかなって思います。

様々な世代の方と触れ合えるのも、おてつたびの魅力の一つ
一緒に参加した仲間と!

◆インタビューの感想

「仕事」や「生活」を通して地域に入っていく面白さ。外から来たユーザーがもたらす化学反応への期待。受け入れ側の視点とユーザーとしての視点を併せ持つ冨安さんのお話は、私にとっても「おてつたび」の魅力を発見するとてもいい機会でした。

都市から地域へ流れ出た刺激の輪が、今度は地域から地域へ広がっていくような、そんな面白い未来が待っているのではないかとワクワクしながら聞き入っていました。

実はインタビューの後、他の農家の方に冨安さんの活躍ぶりを紹介してみたのですが、興味を持ってくださり、退職したらおてつたびをしてみたいと言ってくださったんです。

年齢やバックグラウンドが多様であることはおてつたびの魅力だと思うので、この記事を読んで「自分にもできるかもしれない」と思って下さる事業者の方が増えていけばいいなと思いました!

貴重なお話をありがとうございました。

【取材:平野綾佳 執筆:和久津寛人/平野綾佳 (学生インターン)】

あかのTwitterはこちら→https://twitter.com/aka_otetsutabi

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