WFPダチョウファーム 新規就農から3年目がスタート
どーも、冨安です。
4月になり今いる、北海道平取町も雪が溶けて春らしくなってきました。WFPダチョウファームでの北海道農業も3年目が始まりました。
まずはトラクターの始動確認やオイル交換、ビニールハウスのビニールを下ろしたりしていっています。
3年目になり売り上げも順調にたち、ということで法人化する予定です。WFPダチョウファームがどんな経緯でやってきて、どんなことをしていくのか?
書いてみます。
岡山県美作市上山での棚田再生からの地続きで大規模農業へ。
WFPダチョウファームは北海道参入から3年目ですが、もともとは岡山県美作市上山という棚田のある地域で棚田再生しているチームが母体です。
10年ちょい前から耕作放棄地になった棚田の再生が移住者を中心に始まり、地元の方も入り混じり少しずつ現在も棚田が蘇っています。
自分で食べるお米を作りながら、仕事はそれぞれ創るような兼業農家、今っぽくいうと半農半Xな暮らしが行われています。
その棚田再生のなかで繋がった、太洋産業貿易さんと一緒に縁あって北海道での大規模農業をスタートすることになりました。
どの中山間地域や棚田でも、どうやってお金を生み出していくか?課題だと思いますが、中山間での農業と大規模農業の両輪を回してみよう、とチャレンジが始まりました。
北海道でも耕作放棄地から。家庭菜園でもやったことのないブロッコリー栽培
北海道にきた1年目。北海道のような大規模農業をやった経験は誰にもなく、トラクターの使い方やジャガイモ、ブロッコリーの栽培方法など手とり足取り教えてもらいながらやっていきました。
太洋産業貿易さんの社員であるバングラデシュ人と主に農業現場をしています。
僕も本格的な農業は人生初だったので、ほとんど何もわからん感じでした。
どんな肥料を使うのか、農薬はどうやって使うのか?トラクターの乗り方とか。
耕作放棄地だったエリアをお借りしているので、何をどうやったら作物ができる畑になるのか?
何がどれくらいの売り上げを上げるのか?
右も左も分からないが、必死にやってたらなんとか形になっていました。
初年度色々と試していくなかで、利益が出るのはブロッコリーだなということで2年目はブロッコリーにウェイトをおいて攻めることに。
初年度の10倍のブロッコリー栽培をした2年目。
初年度に2haのブロッコリー栽培にチャレンジをして、上手く行ったので2年目はこの10倍強のブロッコリー栽培にチャレンジ。
20haをこえるブロッコリー栽培ということで、僕にとってはやったことのない規模感の面積で、戦々恐々としていました。
果たして現場は回るのか?人手はどうなるのか?
コロナの影響で人が来なかったり人が辞めたりとバタバタしましたが、なんとか課題多いが上手くいったかというところで終わることができました。
人手不足のところでは、おてつたびというマッチングサービスを使って人的交流も生まれて面白かったです😃
北海道的な大規模農業のやり方、考え方の基本を叩き込まれた2年でした。
耕作放棄地再生の価値は、0→1を生み出せること
3年目の今年は去年までの反省を踏まえて、生産の精度を上げること。改善点やロスはたくさんあったので、粗いところの精度を上げるのが今年のミッションかなと。
面積も増えます。
ここでWFPダチョウファームの価値、やってることは何なんだろうか?
という問いに立ち返ります。
岡山県美作市上山での耕作放棄地から始まり、北海道平取町でも耕作放棄地からのスタート。
耕作放棄地って一見すると、ホントここが畑になるんですか?
みたいな感じで、何も生み出せると思えないんですよね。
せっかく先人が苦労して開墾したのに、何も生み出さない土地になっている。(自然にとってはこっちの方がいいかもしれないが)
ただこうしてジャガイモやブロッコリーを栽培することで、食料が生まれて、お金が生まれる。
0→1になるんですよね。
WFPダチョウファームがやっていることは、耕作放棄地のように一見すると何も価値のなさそうなところから価値ある何かを生み出すこと
ではないかと思っています。
食料供給の事情は日本でも厳しくなってくると考えています。増えすぎた世界人口を支えることはそもそもハードルが高く、食料の奪い合いだけでなく肥料も奪い合い。
化学肥料なくして現代の食料供給は成り立たないなかで、農業をするためのあらゆる資材燃料は高騰という時代背景は世界で共通。
それでも日本はそもそも農地があり、雨が降る、というだけでも恵まれてると思います。
これからどうやって食料を安定的に供給していくか?耕作放棄地再生のように0→1で農地をいかして価値を生み出していけたらと思っています。
フードテック領域にもかなり興味があって、培養肉や昆虫食も個人的に勉強していきたいところです。
夏のブロッコリー収穫でお待ちしてます。
3年目を迎えて法人化もしていくWFPダチョウファーム。
今年もブロッコリーの収穫は多くの人手を必要としております😂
おてつたびでもまた募集をするかと思いますので、夏は北海道にブロッコリー収穫をぜひとも!
参加してくれた方のログとおてつたびページURLを紹介しておきます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?