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わんこが愛されている家族のもとで一生を終える世界を作りたい理由

小学四年生の夏の日、読書感想文用の本を探していた放課後。学校の図書館でその本との、悲しい現実との出会いがありました。

自己紹介

初めまして、「わんこが愛されている家族のもとで一生を終える世界」を創ることを目標に事業を行っている大学生のるかです。

私はわんこが大好きで、わんこに関係する社会課題を解決したいと思っています。実は、ペット業界の現状は暗い課題に溢れています。「殺処分」はもちろん、「多頭飼育崩壊」や「繁殖犬」「過剰生産」など多くの場面で、多くの立場が人のために命を生産し、その命を人が奪っているのです。大手メディアでも少しづつ取り上げられるようになり、認知は広がり始めましたが、課題の根本的解決には程遠いのが現状です。

私は
「人が人のために命を生産しているのにも関わらず、人が命を奪っている」ことに強い憤りを感じています。

奪われているわんこの命を救いたい。
そんなわんこの社会問題を解決したい。

たくさんの大人に、業界人に難しいからと諭された。それでも私が何故こんなにも解決したいのか。
一番最初のnoteなので、経緯からお話ししたいと思います。


私の家族

私には一歳上の赤毛のミニチュアダックス、「ハリー」という家族がいます。
一緒に寝たり、散歩に行ったり、遊んだり。
生まれた時からずっと隣にいたおかげで私は犬をはじめとした動物が大好きになりました。大きくなっても変わらず、動物に関する物語を好んでいました。

小さい頃の自分とハリー

そんな私に一番衝撃を与えた本が『犬たちをおくる日/著:今西乃子』です。
読書感想文用の本を探していた小学四年生の夏。
学校の図書館でその本と出会いました。

その本との出会いは「殺処分」との出会いでした。
日本には人に捨てられている犬がいること。そんな犬が連れて行かれた先には死が待っていること。その数が理解し難いほど多いこと。

私の家族であるハリーも同じ現状になっているかもしれなかった。
そんな恐怖を想像しつつも、初めて知った悲惨な日本の現状に読書感想文の言葉がまとまらず、原稿用紙が足りなくなりました。

とは言っても、当時の自分には解決しようという考えも、インターネットで調べようという考えもありませんでした。強いて言えば、図書館で見つけた犬や殺処分に関する本を読む程度。それでも動物に関わる仕事がしたいと、祖父と同じ獣医を目指していました。

中学生になり、難しい言葉で書いてあった殺処分や動物に関する社会問題の本も読めるようになると、私が助けたい命は獣医が助けられる命ではないのかもしれない、そう思い始めました。

高校生になって、あるプログラムに参加したことをきっかけに、自分自身が社会を変えられる方法を知りました。
それが起業でした。

起業という手段なら、救いたいわんこの命を救えるかもしれない。
そんなことを思い始めた時。
私の活動・生活の軸であり、きっかけであるハリーが天国へ旅立ちました。

ハリーとの別れ、そして選択

たまたま早く起きた朝5時。
廊下で繋がっている祖父母の部屋が騒がしいと思い、足を運んだら扉の前で発作を起こしているハリーと、声をかけている祖母がいました。

当時17歳のハリーは人間で言うと84歳。
持病もあり、食べる量も少なくなっていたけれど、お別れをするのはまだまだ先のことだと思っていました。

驚きのあまり声をかけることもできず、ただただ泣いていました。
いつの間にかハリーは冷たくなっていて、家族がハリーを囲んでいました。

その日から、気力を失いました。
ハリーがいない今、自分は本当に犬に関わり続けたいのか。
犬と関わるということは、その命といつか別れがあるということ。
そこに自分は耐えられるのか。

そして、わんこの命を救うという考えからは少し離れました。
そんな私も高校2年生の後半。進路選択の時期です。

将来のことを考えると、起業したい気持ちが再び浮かんできました。
同時に「やっぱり動物関係に関わりたい」という気持ちがうっすらありました。
「願わくば動物関係で起業できたら...」
当時は、その程度だったと思います。
なんとなくの思いから、動物愛護センターや保健所、動物愛護団体にお話を聞きに行ったり、署名やアンケートも行いました。

当時のアンケートやオンライン署名


大学は、実践的に起業までを学べる武蔵野大学EMCに2期生として入学しましたが、ほとんど動物のことは話しませんでした。全然違う分野でプレゼンをしたり、ピッチ大会に出場をしました。
「いずれやる動物関係の仕事のために色んな経験を積んでおこう」
1年生の頃の自分は嘘をついて、動物の話はしませんでした。

本当は、怖かっただけ。
想いが強い分、人に否定されたくなかった。
人から意見を貰いたくなかった。
でも、解決策なんて思いつかなかった。
結局解決できずに、失敗した時が怖かった。
そんなことを密かに思っていました。

決断のきっかけ

怖くて足を踏み出せなかった私がなぜ今事業化しようとしているのか。

その怖さを破り、決断したきっかけが約一年前の祖父の死でした。

動物を好きになったきっかけも、仕事にしたいと思ったきっかけも、
今、解決したいと思っている課題を見つけたのも、全部全部祖父の影響でした。

憧れで、尊敬していて、大好きな祖父が遠くに行ってしまったこと。

できないことを恐れて一歩を踏み出せず、事業の相談すらできなかった。
自分がやっていることを、誇りを持って伝えることもできなかった。
自分の理想とする世界を、見せてあげることもできなかった。

祖父からはたくさんもらったのに、自分は何をしてあげられたのだろうか。
悔しかった。情けなかった。自分に対して憤りを感じた。
こんな思いは、もうしたくない。

そこから本気で「人が人のために命を生産しているのにも関わらず、人がわんこの命を奪っている」という社会課題に向き合おうと決意しました。間接的ではなく、直接的にこの課題の解決策となるものを生み出すことで、未来に起こる命の矛盾も防ぎたいと思ったからです。

そのためにまず、命の生産者であるブリーダーさんにお話を聞きに足を運びました。課題に思っていることを聞けば聞くほど、調べれば調べるほど、

ビジネスと動物愛護がかけ離れていること、
課題が解決しないからこそ、利益を得ている人がいること、
たくさんの人がこの課題に向き合い、挫折してきたこと、
課題が複雑に絡み合っていることを認識しました。

それでも課題と向き合って、少しでも未来が変わるサービスをしたい。
その思いから、わんこを迎える準備をサポートする【Ote to te】が生まれました。

わんこを迎える準備をサポートするサービス

最初から実はわかっていた。
誰かを責めればいい話じゃない、解決策を一個提示して終わる話じゃない。
だからこそ、いろんな角度から課題を解決していく。

これが今回のサービスを始めるに至った経緯。
そしてこれからも、夢へと挑んでいく理由です。

今回の記事ではサービスに触れることはできませんでしたが、毎週土曜日夜に発信していくのでぜひこんな思いを持っている大学生が中にいるんだと思いながら記事をお待ちください💖


私が提供するサービスの詳細などは以下SNSでも発信していきます。
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