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大河ドラマ『光る君へ』感想文

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光る君へ 第七回 「おかしきことこそ」

光る君へ 第七回 「おかしきことこそ」


※敬称略

はじめに前回の最後、花山帝の最愛の人が亡くなり、宮中には盗賊団が忍び込み、更にまひろ(吉高由里子)の元には道長(柄本佑)からのラブレターと思しき文が届きました。
今回はどんなお話になるのでしょう?
今回も楽しみです。

女御忯子の崩御懐妊中だった、花山帝(本郷奏多)の最愛の妻であった、弘徽殿の女御こと忯子(井上咲楽)がお腹の子と共に亡くなる。
この時代、死は穢れとされ、帝であっても忯

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光る君へ 第六回「二人の才女」

光る君へ 第六回「二人の才女」


※敬称略

はじめに毎回毎回楽しんで視聴している、今年の大河ドラマ『光る君へ』。
既に周回遅れとは言え、半ば勢いで感想文の投稿を始め、今のところ続いております。
今回は予告編で既にききょう(後の清少納言、演:ファーストサマーウイカ)の登場が告知されており、彼女がどの様に描かれるのか楽しみでなりません。

「まひろの言う事を信じる」泣き疲れた様子のまひろ。
水盥に映る月を眺め、道長の言葉を思い出し

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光る君へ 第五回 「告白」

光る君へ 第五回 「告白」



※敬称略

まひろ、ショックで寝込む前回の最後、三郎の正体が母の仇と知って寝込んでしまったまひろ。
倫子姫のサロンは欠席。
ところで、共にサロンに通い、五節の舞に参加した肇子さん(演:横田美紀)は侍従宰相(演:ザブングル加藤歩)に見初められ、通いがあったとかで、彼女もサロンにはいない。
侍従宰相、大層お金持ちだけれど顔の四角い方、と姫様方の噂のネタに。
更に、ここぞとばかりにまひろの陰口を言う

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光る君へ 第四回 「五節の舞姫」

光る君へ 第四回 「五節の舞姫」

(写真は令和の大嘗祭の際、皇居に建てられた大嘗宮。2019年皇居秋の通り抜けの際に筆者撮影)

はじめにこれまで4回の放送を観てきたが、こうしてほぼ勢いで長文の感想を書き始める程『光る君へ』の物語が面白いです。
このnoteを書いている2024年2月8日(木)現在、5話迄放送されましたがあっという間に引き込まれ、まさに「底なし沼に嵌る」状態に。
近年、割と好きで観ている韓流時代劇に相通じるものもあ

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光る君へ 第三回 「謎の男」

光る君へ 第三回 「謎の男」


謎の男、直秀登場。前回の最後、まひろが(父に隠れて)やっていた代筆仕事。道長はまひろを探すが、まひろの父為時に買収された絵師はけんもほろろに拒む。
諦めた矢先、道長は別の男に間違われてお縄に。
まひろはまだ道長の正体を知らない(いずれはばれる)。

毎熊克哉さん演じる直秀。
市井に生き、街角で風刺劇散
主要人物でしょうか。

道長は釈放されるが平安時代の警察機関、|検非違使の下っ端放免に捕まり、

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光る君へ 第二回 「めぐりあい」

光る君へ 第二回 「めぐりあい」


まひろ、大人になる第二回冒頭。
男子の元服に相当する、女子の成人式「裳着」のシーンから第二回の物語が始まる。
子役さんから吉高由里子さんへ。
幾重にも重ねた装束の最後、長く引いた「裳」の帯を結ぶのは、宣孝。
元服の際、烏帽子(えぼし)と呼ばれる長い帽子を最初にかぶせる大人は、後に後見職になったりする。裳着の場合はどうなんだろう。
(まひろと宣孝は後に夫婦になるけれど)
まひろは母を亡くし6年が経

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光る君へ 第一回 「約束の月」

光る君へ 第一回 「約束の月」


はじめに2024年1月。
今年の大河ドラマは『源氏物語』の著者紫式部が主人公。
百人一首好きだし(中学生の頃は得意だった)、『源氏物語』は古文の教科書は勿論の事、『あさきゆめみし』と『窯変源氏物語』で読んでいたので、とても楽しみにしていた。
※とは言え、昨年の『どうする家康』も毎週欠かさず観ていたし、日本橋の三井美術館で開催していた『どうする家康』展や久能山東照宮まで行ったけれど。
現時点(20

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