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霧島温泉日記3 極上のマリアージュと輝くスパークリング

沢木耕太郎先生じゃあるまいし、国内たった一箇所の旅をしつこくシリーズ化してすみません。足の露出狂もあと1回で終わりますので堪えてください。

登山の後の温泉。これはもうこたえられない・・・。皮膚筋肉が緩みうっすら脂が溶けていく感じ(洗ってから入ってます)命の洗濯。内臓がジュンワリ温まっていきます。

え〜〜っ。登山人ってこんなにいいことやってたんかいっ!!ずるいっ。なんで今まで誰も教えてくれなかったの〜??!!!


「登山と温泉のペアリング最高!!」


もうワインとチーズくらい親友ですよ。このマリアージュ次いつ味わうことができるのかな・・。


お宿はこちら。登山や温泉サイトでみてずっと行きたいと思っていました。鹿児島在住のテルさんもnoteで紹介してくださっています。定評のある温泉のようですね。


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温泉街の中心、丸尾から③番のバスに乗ります。ローソンのすぐ近く。バス停は店員さんに聞きました。↓

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バスに乗ったら2つ目。バス停の名前書いていませんので、運転手さんに行き先を伝えます。


谷底を見ると松本清張を思い出すなんて昭和脳だ。

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鬱蒼としていて、こうであってほしい温泉宿の佇まいです。

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蛙の親子のお出迎えとは嬉しいねえ。よろしく。

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いいねその調子。鄙びている。

建物が密集した東京のマンションに住んでいると、ポカポカ日当たりが一番のご馳走なんだよ。

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簡素で湯治らしいお部屋だ。いいだろう。すぐにでもお風呂に入りたし・・・。



はじめまして。失礼します。

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①右:スパークリング(冷) ②真ん中:スパークリングと硫黄泉のブレンド(ぬる湯) ③左:硫黄泉(熱)


①右:スパークリング

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シュワ〜〜〜っ


②真ん中:ぬる湯(ずっと入れる)

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体感としては37〜38度 人間の体温くらい。

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肩を右の熱い方に持っていって、足元に冷たいスパークリング。これ、極楽


③左 熱湯 硫黄泉

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熱い!!

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でもこれが相当効くのだよ。


◆地元のおばちゃんから教わった流儀。<左:熱湯硫黄泉>と<右:スパークリング>交互に入る。いずれも足元から徐々にかけていく。この入り方はリュウマチ及び登山の筋肉痛に効果的とのこと。確かに神経や筋肉の弛緩の仕方が桁違いだ。最初は熱いし冷たいし皮膚に殴られたような衝撃が走るが病みつきになること間違いない。湯あたりのぼせ防止にもなる。いうまでもないけど皮膚や心臓に疾患のある方はマイルドなぬる湯をどうぞ。あくまでも自己責任で。


1時から3時は清掃時間です。3時と同時に一番風呂いただきました。おばちゃんは毎日お客さんのいない3時すぎに30分だけ入りにくるそうです。温泉の作法を隅々まで教えてくださいました。ほぼこの方から言われた通りに入っていたので、この後出会う女性客達から「強者!」呼ばわりされ、決してそうではないけれどもそこで暮らしている妖怪の気分で時を過ごしました。


「温泉って入れてなんぼよね〜!」と言い訳しながら源泉に水をジャンジャン加え出しっぱなしにするいかにも都会から来たマダムがいましてね。「私は源泉掛け流ししか入らないのよ。ここは何度も来てるけど素晴らしいお湯よ〜」ってな。ほうほう。温泉の知識があるということと自然へのリスペクト慈愛の心は全く比例しないようですねえ。地元のおばちゃんが嘆いていたこと。30分で帰ってしまうお気持ちが少しわかりました。



温泉に行ったら地元の方を拝するべし。酒場はご常連さん拝するべし。(こっちは吉田類だね)



誰に言われたではなく自分の経験からいいます。それは30代の頃草津の無人温泉でのぼせて地元の方から命を救われたことがあるからです。真水をぶっかけられたら生き返りました。あの時は感謝の気持ちでいっぱいになったもんです。


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30分の貸し切り露天風呂

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豊かな湯を堪能した後は夕食。ノーパン健康法健在です(小声)


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何もかも簡素。温泉が主役だもの。

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映えん。素材良く味付け抜群に美味しい!近所の奥さん達が作りに来てる模様。

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私の席。横お酒取り放題の冷蔵庫あり。自己申告制。なんなのこの楽しさ!

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右のテーブルにはお一人様男性。どうしても視覚に入るな。焼酎とビール両方同時に頼んでご満悦。「うまいっ!」「よっし!」小声の独り言多め。めっちゃ幸せそう。ただただ共感。


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旅人が置いていった本を読んだり

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フロントでWi-Fiにまみれ、再度温泉に浸かる。部屋で爆睡。


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おはようございます。畳に布団ってなんとも気持ちがいいですね。紐を引っ張る電気がノスタルジックだしな。寝ぼけたまま朦朧と朝風呂湯気の中ウットリ・・。風呂を出れば戻したドンコ(干し椎茸)を茹でた香りが温泉香と共に嗅覚から脳へ送られ幸福ホルモンだだ漏れ状態。嗚呼なんと幸せな朝なんでしょうか・・。


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尋常ではなく美味しい味噌汁。昨夜は酒飲みで米飯を頂かなかったが、お米の美味しいこと美味しいこと!見た目からは伝わらないかもしれないけど、ここのお食事はひとつひとつ実に丁寧で美味しい。旅館の朝食はこれくらいがちょうどいい塩梅。ここが微妙なラインでありこれ以上種類があると実はゲンナリしてしまう私。この朝食は実に理想形。



10時にチェックアウトを済ませ、1時まで温泉をいただくつもりでしたがね・・。


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                                続く。

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